2017年12月9日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
こんにちは。いちだんと朝の冷え込みが厳しくなり、今週から手袋を着用しています。
やはり着けていないのとは大違い。早く用意していれば良かったと思うこの頃です。
さて、今週は「冬の朝に聴くリリカル・フォーク選」というテーマで、作品を紹介してまいりました。
寒くてなかなか布団から出られない今日この頃ですが、朝一番に爽やかな音楽をかけながら温かい紅茶でも飲んだら、気持ちの良い朝が過ごせそうです♪
本日まずご紹介するのは、英国のフォーク・グループ、デイライトの71年作『DAYLIGHT』です。
「昼の光」というバンド名通り、英国フォークならではの湿り気は少なめで、アコギ・男女ボーカル共に非常に繊細で爽やか、目覚めてすぐのぼやけた頭にスッと入ってくる気持ちの良いサウンドです。鳥のさえずりのようなフルートも朝にぴったり。
ところが・・・爽やかだけで終わらないのがやはり英国という感じで、アルバム中盤はややプログレッシブなサウンドに。
途中ドラムソロが入ったりして、気持ち良い目覚めの後、二度寝してしまってヘンテコな夢を見ているかのようです。(みなと)
昨日に続きイギリスの作品からピックアップいたします。
ご紹介するのは英SSWアラン・テイラーの作品。(写真は71年リリースの1st『SOMETIMES』と2nd『THE LADY』のカップリングです。)1stにはフェアポート・コンヴェンションのメンバーが参加しています。
アコースティック・ギターが奏でる英国らしい陰影あるメロディにストリングスが加わり、素朴ながら優雅な雰囲気にゆったりと包まれます。そのメロディの美しさもさることながら、ジェイムス・テイラーのような温かみのある声がまた良いんです!
微笑みながら歌う姿が目に浮かぶ、穏やかで語りかけるようなヴォーカルは、冬の朝に冷えた体を心の内から暖めてくれます。(青山)
本日ご紹介するのはBULENT『BENIMLE OYNAR MISIN』。
Nick Drakeに通ずる荘厳さと儚さを併せ持ったメロディ&アレンジがたいへん美しい一枚ですが、お国はなんと…トルコ!
ヴォーカルこそ現地語ですが、中東っぽいクセやアクの強さはなく、英国産と言われても信じてしまうほど繊細で気品あふれるサウンドを聴かせてくれます。
フルートや女性コーラスの少し冷ややかで神秘的な雰囲気もふくめて、よく晴れた冬の朝、霜の降りた道を散歩しながら聴くのにうってつけの一枚ですね。(増田)
こんにちは!「冬の朝に聴くリリカル・フォーク選」、本日はスペインです!
GONGのデヴィッド・アレンがプロデュースした、マヨルカ島のサイケ・フォーク・バンド、ペプ・ラグアルダの77年唯一作です。
スペインと言えばパエリアしか思い浮かばないのですが、この素敵なジャケを開いて聴いてみると・・・
温かみある歌声とのどかなアコースティックギター、そして鐘や笛をまじえた無邪気なパーカッションは確かに、降り注ぐ陽光と地中海の風を感じさせてくれます。
これは・・・休日の朝に聴きたいですね。聴いてそのまま昼までまどろんでいたくなる、究極のリラックス・ミュージックです。(みなと)
こんにちは!今週は「冬の朝に聴くリリカル・フォーク選」というテーマでお送りしてまいりました。
最後は、ギリシャのフォーク作品POPI ASTERIADI WITH LAKIS PAPPAS/『ANOTHER SUNDAY GONE』をご紹介しましょう。
アコースティックギターのメランコリックな爪弾きに、格調高いピアノやハープシコード、悲哀を湛えたフルートなどが彩る、あまりにリリカルで美しいアンサンブル。そこにうつむき加減の憂いある男女ヴォーカルが乗ります。
英国フォークに通じる端正な牧歌性を感じさせつつも、ギリシャ語の不思議な語感がもたらす辺境的な「いなたさ」もあって、そのバランスがまた絶妙です。ちょっとシャンソン(?)っぽさもありますね。
冬の朝の澄んだ空気に溶け入るような繊細なサウンドですが、実際聴いたら朝から少し泣いてしまいそうです…。(佐藤)
いかがでしたか?
他にも世界のフォーク作品をご紹介しています!お気に入りの作品が見つかりましたら幸いです。
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「英フォーク三美神」と称されるメロウ・キャンドル、チューダー・ロッジ、スパイロジャイラを筆頭に、トラッドに根ざした芯の強さや荘厳さとともに、米ウェストコースト・ロックやSSWからの影響も感じさせる清涼感や流麗さとがブレンドされた美しすぎる作品達をピックアップいたしましょう。
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