2017年11月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
今回のテーマは「オールマン・ブラザーズ・バンドで知られる、名門カプリコーン・レーベル所属バンドたち!」。です。
■カプリコン・レーベルの成り立ち■
67年、オーティス・レディングが飛行機事故で亡くなり、大きなショックを受けたマネージャーのフィル・ウォールデンは、ソウル・ミュージックから引退。フィルは失意の中で耳にしたデュアン・オールマンのギターに衝撃を受け、オールマン・ブラザーズ・バンドの結成を促し、69年、ジョージア州メイコンにカプリコン・レーベルを設立します。
オールマン・ブラザーズ・バンド他、多数のバンドを擁したカプリコン・レーベルは、サザン・ロックの名門レーベルとして70年代に隆盛を極めます。
今日取り上げるのは、オールマン・ブラザーズ・バンド、記念すべき1STです!まだ青年らしい面影を残したジャケットが新鮮ですね。
まるで生き物のようなデュアンとディッキーのギタープレイ、ワイルドなグレッグのボーカル、ずっしりとしたドラムとベース・・・豪快で濃密なアメリカン・ロックが詰まっています!!
ツイン・ドラムも迫力満点。右から左から、怒涛のドラミングが押し寄せてきて、大変なことになっていますね!(みなと)
本日ご紹介するのは、いきなりのカプリコーン・レーベルの異色、CAPTAIN BEYONDの72年デビュー作『CAPTAIN BEYOND』。
なぜ異色かと言えばこのバンド、DEEP PURPLEの初代ヴォーカリスト、ロッド・エヴァンスがアメリカに渡り、元IRON BUTTERFLYのメンバーと結成したバリバリのハード・ロック・グループなんです。
強靭なギター・リフとグルーヴィーなベース、ソウルフルなエヴァンスの歌唱が織り成すサウンドはヘヴィかつソリッド。
さらにはプログレッシヴな展開あり、スペーシーな要素もありという個性の強い一枚なのですが、全体的に軽やかな音作りだったり爽やかなアコギも取り入れたりと、すっきりと聴きやすいサウンドに仕上がっているのは流石カプリコーンと言った所でしょうか。
英国ハードと米国サザン・ロックの良いとこ取りと言ってよい、文句なしの名盤ですね!(増田)
本日ご紹介するのはコチラ!米南部はアラバマ出身、WET WILLIEの71年デビュー作『WET WILLIE』です。
思わず体が揺れるご機嫌なリズム、ルーズかつメロディアスなギターに、後にジェフ・ベックとも共演するJimmy Hallの黒っぽくソウルフルなヴォーカル。
パワフルさ・ノリの良さはいかにもアメリカンなのですが、「WET」というバンド名通り、カラッとしているというよりはどこか英国風の湿っぽさもあるサウンドが個性的。
これはブリンズリー・シュウォーツ等の英国パブ・ロック好きにもピンとくるサウンドなのではないでしょうか!?
ブラスにオルガン、ブルースハープにパーカッション…様々な音色が次々に現れる多彩なアレンジもセンス良く、聴いていて非常に楽しい充実の一作です。ジャケはちょっぴり気持ち悪いですが…(汗)(増田)
本日ご紹介するのはオールマン・ブラザーズのローディー達によって結成されたバンド、GRINDERSWITCH(グラインダースウィッチ)の74年作「HONEST TO GOODNESS」です。
とにかくカラッとしたゴキゲンなサウンドが印象的。軽快に弾むピアノと男らしいヴォーカルがノリ良い曲を盛り上げ、メロディアスなフレーズを弾くギターはどこまでものびやか!陽気で大らかな南部の雰囲気たっぷりの作品です。
この曲ではないですが、1曲目にオールマンのディッキー・ベッツが参加してます。(青山)
最後は、ヒプノシスによるプログレチックなジャケットが特徴的な、HYDRAの74年デビュー作『HYDRA』です。
サザン・ロック的なコクや豪快さを適度に残しつつも、英国バンドに通じる陰影や哀愁があって、まるで渡米してアラバマに拠点を移したウィッシュボーン・アッシュといった感じ。
エッジの立った疾走感あるツインギターもカッコいいし、スモーキーな渋みを持つヴォーカルの上手さも際立ってますよね~。
米南部のバンドながら英国ロック・ファンにもオススメできる一枚です!(佐藤)
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マッスル・ショールズのセッション・ギタリストとして名を馳せ、後には『いとしのレイラ』にもゲスト参加する天才ギタリスト、デュアン・オールマンが率いるグループ。トム・ダウドのプロデュースで録音され、カプリコーン・レーベルから69年にリリースされた記念すべきデビュー作。ツイン・ギター&ツイン・ドラムという編成で、ブルース・ロックをベースによりスケールを増したサウンドでサザン・ロックの幕を開けた傑作。デュアン・オールマンのスライドとディッキー・ベッツのオーソドックスなブルース・ギターによるギター・バトルの熱気は凄い!
廃盤希少、紙ジャケット仕様、SACD/CDハイブリットディスク、シリアルナンバー入り
盤質:傷あり
状態:良好
軽微なスレあり
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