2020年7月10日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは、スタッフ佐藤です。
最近入荷したリイシュー盤よりオススメの一枚をピックアップ。
今回ご紹介したいのが、アメリカ東海岸ボストン出身のSSW/ギタリストEddie Mottauの76年2nd「NO MOULDING」です。
Eddie Mottau。この名前を聞いてピンと来る方も多いかもしれません。
ジョン・レノンよりギターを高く評価され、ジョンのツアーメンバーとして帯同した他、『Walls & Bridges』『Rock’n’Roll』といった作品に参加した事で最も知られていますね。
74年の写真。左から2番目、ジェシ・デイヴィスの隣に立っているのが彼です。
そんなEddie Mottau、実は60年代にはサイケ・バンドで活動していた経歴を持ちます。最初はBO GRUMPSというサイケ・ポップ・バンドに在籍、その後身グループJOLLIVER ARKANSAWでも活動しました。JOLLIVER ARKANSAWの68年唯一作には、マウンテンでお馴染みのレスリー・ウェストとフェリックス・パパラルディが参加しており、ウェストの豪快なギターが2曲で聴ける、米サイケの隠れ名盤として知られます。
70年代に入ると、PP&MのPeter Stookyの作品に参加したり、前述したジョン・レノンとの活動などでその名を上げていきました。
73年にはPeter Stookyによるプロデュースで1st『NO TURNING AROUND』を発表、ジョンとの活動を挟んで76年にリリースした2ndアルバムが本作です。モノクロで撮られた、気心の知れた仲間たちといった風情の味わいあるジャケ写がいいですよね。右端の一人掛けに座っているのが彼です。
そのサウンドは、ずばり「爽やかさ100%のフォーク・ロック&カントリー・ブルース」。
上品さすら感じる優しげな響きのアコースティック・ギターと、ナイーヴながらも芯のある落ち着いた歌声で紡がれるフォーク・ロックがとにかく絶品。ナイーヴな歌声と調和する切ないメロディラインもまたグッと来るんですよねぇ。
アメリカらしいカントリー・ブルース調のナンバーでも泥臭くなりすぎず、軽快な聴き心地があるのが特徴。ここでは歌心あるプレイでアコギに寄り添う芳醇なベースも耳を惹きます。
アメリカの原風景を映し出すような情感豊かなフォーク・ロックの名品です。これはオススメ!
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60年代より活動、ジョン・レノンに重用されツアー帯同や『Walls & Bridges』、『Rock’n’Roll』などの作品に参加したボストン出身SSW/ギタリスト、73年の1stアルバム。優しげに響くアコースティックギター、タメの効いた極上のスライドギター、そして爽やかながらも少し翳りのあるSSW然とした歌声。マンドリンやヴァイオリン、チェロなどの音色も交えたカントリー・フレイヴァー香るフォーク・ロックの佳曲が並びます。東海岸のミュージシャンですが西海岸勢に通じる抜けの良い伸びやかなサウンドが印象的です。プロデュースはPP&Mのノエル・ポール・ストゥーキーが担当。これはまぎれもなく米フォーク・ロックの大名作。
60年代より活動、ジョン・レノンに重用されツアー帯同や『Walls & Bridges』、『Rock’n’Roll』などの作品で演奏したボストン出身SSW/ギタリスト、76年の2ndアルバム。上品さすら感じる優しげな響きのアコースティック・ギターと、心地よい涼風のように軽やかな歌声で、爽やかさ100%のフォーク・ロック&カントリー・ブルースを奏でます。伸びやかなプレイでアコギに寄り添う芳醇なベースも絶品。次々と紡ぎ出される切ないメロディにもグッと来っぱなしです。傑作と誉れ高い前作『No Moulding』にも負けない情感豊かなフォーク・ロック名品。
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