プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

ダッチ・プログレ特集 ~ 商業の合理主義とプロテスタンティズムの敬虔主義とが息づく【オランダ】生まれのプログレ名品セレクション

周辺国から「ネーデルラント(低い地)」と蔑まれ、極寒の北海でのニシン漁で生計を建てていた小国ながら、16世紀には、海洋国家としてヨーロッパに覇権を築き、世界へと飛び出したオランダ。

彼らの成功の地盤にあったのが、堤防を築いては風車の力で干拓しながら地道に国土を広げていく中で培われた質素さと生真面目さ、そして北海の荒波での漁で育まれた自立心と精神力でした。

そんな性分が「商業」の世界で花開き、一気にヨーロッパの強国へと躍り出たのが16世紀。海洋大国イギリスより先に世界初の株式会社と言われる東インド会社を興し、宗主国だったカトリック大国スペインに勝利して独立を勝ち取りました。

過酷な土地と商業文化が育んだ合理主義と自主の精神。そこから生まれた禁欲と勤勉のプロテスタンティズム。

そういった歴史の中で脈々と受け継がれた「働きものの真面目」な国民性は音楽の中でも息づき、オランダならではの端正でいて素朴な人情味にも溢れたメロディアスなプログレッシヴ・ロック名作を多数生み出しました。

卓越したポップ・センスでフックに富んでいながらも決して軽くはならず、中世の修道院が目に浮かぶような敬虔さがヴェールとなってメロディを包み込んでいる、そんな感じ。

フォーカスをはじめとする70年代のバンドからスタートし、彼らのDNAを受け継いだ90年代以降のバンドまで、カケレコオススメのオランダ・プログレ作品をピックアップしてまいりましょう。

FOCUS / FOCUS III

オランダを代表するロック/プログレ・バンドと言えばフォーカス。そしてフォーカスと言えば、この「Sylvia」ですね!

Key兼VoのThijs Van Leerと名ギタリストJan Akkerman率いるオランダの名グループ。

温かみあるオルガン、ツブ立ちの良いトーンのメロディアスなギター、そして、大らかなメロディが素晴らしい。

なんだか「勤勉さ」がにじみ出ているような愛すべき端正なる名曲。

試聴 Click!

BRAINBOX/PARTS

フォーカスと言えば、ギタリストのヤン・アッカーマン。彼がフォーカスで世界的にブレイクする前に在籍していた伝説のグループがこのブレインボックス。

こちらの2ndでは1stからメンバーが総入れ替えとなってしまいヤン・アッカーマンは脱退しているのですが、本作もオランダらしいメロディアスさと瑞々しさに満ち溢れた好盤。

英プログレやウェストコースト・ロックからの影響も感じさせつつ、それを軽やかにまとめる演奏&アレンジ力が見事です。

試聴 Click!

BRAINBOXと同時期のダッチ・ロック黎明期に活躍したグループによる作品を2枚ピックアップいたしましょう。

FAIRY TALE/ONCE UPON A TIME

オランダのサイケ・ポップ/オルガン・ロック・グループの69年作なのですが、オープニング・ナンバーを聴いて驚きました!

R&Bテイストの強いアグレッシヴな楽曲に、スティーヴ・ウィンウッドばりのソウルフル・ヴォーカル!こいつは痺れますよ~。

試聴 Click!

APARTMENT 1/OPEN HOUSE

オランダのアート・ロック・バンド、70年唯一作。

初期イエスやフォーカスに通じるメロディアス&スピーディーなアート・ロック感とともに、格調高いオルガンなどクレシダやグレイシャスに通じるクラシカルな感じも。

60年代末から70年代はじめならではの空気をたっぷり吸い込んだサウンドがたまらない好盤です。

試聴 Click!

TRACE/TRACE

フォーカスと並んでプログレ・ファンに人気のバンドがトレース。

Rick Van Der Lindenは、オランダのみならずユーロを代表するキーボード奏者ですね。

EL&Pへのオランダからの回答と言われますが、バロック~ロマン派クラシックとR&Bやジャズなど黒人音楽とが結びついたサウンドは、EL&Pにはない美麗さグルーヴがたっぷり。

一言でいえば、「踊れるクラシカル・ロック」!

試聴 Click!


【ユーロロック周遊日記】 TRACE『BIRDS 鳥人王国』

【関連記事】

【ユーロロック周遊日記】 TRACE『BIRDS 鳥人王国』

オランダが誇るキーボード・プログレ・トリオTRACEの75年作2nd『BIRDS 鳥人王国』をピックアップ!

EARTH & FIRE/ATLANTIS

オランダで女性ヴォーカルで叙情派プログレと言えば、このバンドでしょう!

前作2ndもユーロ・ロック史に残る傑作でしたが、この73年作3rdがまたより一層オランダらしい叙情性を増した大傑作。

必殺の泣きのギター、幻想的なメロトロン、ファンタスティックなフルートの洪水。絶品です。

試聴 Click!

KAYAK/SEE SEE THE SUN

これぞオランダ!と言える柔らかでファンタスティックな美メロが魅力のグループがカヤック。

ずばり「イエスやジェントル・ジャイアントなど英プログレ」 meets 「ELOやパイロットなど英ポップ」!

試聴 Click!


イエス『危機』を起点に世界をめぐる「クリアでテンションいっぱいのファンタスティック・プログレ」特集

【関連記事】

イエス『危機』を起点に世界をめぐる「クリアでテンションいっぱいのファンタスティック・プログレ」特集

イエス『危機』を出発点に、テンションいっぱいのアンサンブルとファンタスティックなメロディ&コーラスが素晴らしいプログレを世界中からピックアップ!

MIRROR/DAYBREAK

イエスやフォーカスや北欧のカイパが好きなら、このオランダのマイナー・グループには「おおっ」と前のめりになっちゃうはず!

瑞々しいメロディに躍動感たっぷりのギター、ベース、オルガン、さらには流麗なサックス&フルートも。

ちょっぴりバタバタしてる感もあるけども、そんなところも愛おしい好グループです!

試聴 Click!

SAGA/TO WHOM IT CONCERNS

もしもムーディー・ブルースに、スティーヴ・ハケットとピート・バーデンスが加入したら、って感じ!?

陰影のあるヴォーカルやメロトロンはムーディー・ブルースだけど、キレのあるリズム・チェンジはまるでジェネシスだし、伸びやかなギターや柔らかいムーグはキャメルやキャラヴァンっぽいし。

このシンフォ・バンド、ずばりユーロの秘宝!

試聴 Click!

AVALANCHE/PERSEVERANCE KILLS OUR GAME

こちらはオランダのプログレッシヴ・フォーク作品ですが、例えるならばフェアポート・コンヴェンション×初期アシュ・ラ・テンペル!?

フルートやリコーダーやマンドリンが幽玄に鳴り響くパートはブリティッシュ・トラッド直系なのですが、そこへ突如マニュエル・ゲッチングのようなファズ・ギターが突入してきて個性満点。

プロテスタント的な厳格さと、ヨーロピアンな牧歌的ユーモアを混ぜ込んだようなサウンドが非常にユニークな一作です。

試聴 Click!

オランダにはシンフォニック・ロックだけでなく、ジャズ・ロックにも注目のバンドがございます。

3バンドをピックアップ!

SUPERSISTER/PRESENT FROM NANCY

オランダが誇るジャズ・ロックの名バンドによる70年デビュー作。

70年と言えば、ソフト・マシーンは『3RD』、キャラヴァンは2nd『キャラバン登場』、エッグは1stと2ndをリリースした年。

カンタベリー・スタイルのバンドとして人気のグループですが、カンタベリーのバンドとほぼ同時期に活動していることから、彼らのフォロワーではなく、R&B~サイケデリック・ロックを出発点に、オルガンやフルートをフィーチャーしながらジャズ・ロック化する中で同じようなサウンドにたどり着いたバンドと言えるでしょう。

それにしても、ハットフィールドよりも先にこれほどの音がオランダで生まれていたとは。

ドーヴァー海峡をはさんで、素晴らしいジャズ・ロック作品が同時に生まれていたんですね。ファンタスティック。

試聴 Click!


オランダの名ジャズ・ロック・バンドSUPERSISTERの70年デビュー作『PRESENT FROM NANCY』 - 【ユーロロック周遊日記】

【関連記事】

オランダの名ジャズ・ロック・バンドSUPERSISTERの70年デビュー作『PRESENT FROM NANCY』 – 【ユーロロック周遊日記】

カンタベリー・スタイルのバンドとしてユーロ・ロックのファンに人気のグループですが、ほぼ同時期に活動していることから、カンタベリーのグループのフォロワーというよりは、R&B~サイケデリック・ロックを出発点に、オルガンやフルートをフィーチャーしながらジャズ・ロック化する中で同じようなサウンドにたどり着いたバンドと言えるかもしれません。

ALQUIN/MOUNTAIN QUEEN

SUPERSISTERと同じ時期に活動したジャジーなダッチ・プログレ・バンドがALQUIN。

ギター、オルガン、サックス、フルート、ピアノ、ヴァイオリンが醸し出すジャジーでメロウなアンサンブル。洗練と哀愁とのバランスが絶妙じゃありません?

試聴 Click!

GAMMA/DARTS

そしてさらに同時期の、隠れたダッチ・ジャズ・ロック名品がこちら。74年作2nd。

グルーヴィーなリズムに乗って流麗なギターやオルガンが技巧的に駆け巡るスタイリッシュなアンサンブルは、「渋めのFOCUS」とも呼べる出来!?

特にジャズ/フュージョン/ハードロックを織り交ぜた自在なギタープレイはヤン・アッカーマンにも匹敵するでしょう!これはカッコイイ!

試聴 Click!

さぁ、最後に、現在進行形のプログレ新鋭シーンから、70年代のバンドのDNAを受け継ぐ作品を3枚、セレクトいたしましょう。

【現代オランダ新鋭 1】CHRIS/SNOW STORIES

プログレ新鋭シーンの中でカケレコ一押しなのがこのクリス。

彼にはメールにてインタビューをお願いしましたが、音楽への溢れんばかりの誠実さに、彼の中にきっと流れているであろう、日本人にはなかなか馴染みのないプロテスタンティズムの精神を身近に感じました。

オランダ注目のマルチ奏者による12年作で、これがムーン・サファリばりの流麗で躍動感あるアンサンブルに、ジェネシス/キャメルを受け継ぐ夢見るようなロマンティックさが加わった絶品シンフォ作。

試聴 Click!


【アーティスト・インタビュー】 オランダのシンフォ新鋭プロジェクトCHRISのブレーンChristiaan Bruin

【関連記事】

【アーティスト・インタビュー】 オランダのシンフォ新鋭プロジェクトCHRISのブレーンChristiaan Bruin

注目のプログレ新鋭の魅力に迫る「アーティスト・インタビュー」企画。近年続々とメロディアスな名作がリリースされているオランダのプログレ・シーンの中でも特にその才能に注目が集まるコンポーザー&マルチ・インストゥルメンタル奏者のCHRISことChristiaan Bruinにインタビュー。

【現代オランダ新鋭 2】MINOR GIANT/ON THE ROAD

2010年に16歳という若さで作曲&レコーディングをはじめたKey奏者&コンポーザーRindert Lammersを中心に結成されたオランダ産シンフォニック・ロック・バンド。

清涼感いっぱいに広がる多彩なキーボード・ワーク、そして、オランダらしい柔和で温かみあるハイ・トーンのヴォーカルとフックに富んだ伸びやかなメロディ。

充実の2014年デビュー作!

試聴 Click!

【現代オランダ新鋭 3】SILHOUETTE/ACROSS THE RUBICON

01年に結成されたダッチ・プログレ新鋭。出世作となった12年の3rd。

「オランダの伝統」と言える、表現力豊かなギターとリリカルに舞うフルートによって紡がれる叙情美に溢れたシンフォニック・ロック逸品。

試聴 Click!

オランダ産新鋭プログレはこちらでさらにご紹介しております!


オランダ産プログレ新鋭特集!~優美でメロディアスな新世代プログレをセレクト!

【関連記事】

オランダ産プログレ新鋭特集!~優美でメロディアスな新世代プログレをセレクト!

今やスウェーデン、イタリアに継ぐプログレ大国となりつつあるオランダの00年代プログレ・シーンを特集!

いかがでしたか?

人懐っこいポップ・センスとともに敬虔さも併せ持った気高き名作ぞろいですね。

みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。

関連カテゴリー

ダッチ・プログレ特集

  • TRACE / TRACE

    技巧派key奏者R.V.D.リンデン率いるオランダのキーボード・シンフォ・グループ、74年デビュー作

    元EKSEPTIONのRick Van Der Lindenが新たに結成したキーボード・トリオ。74年作1st。クラシカルかつテクニカルなオルガン、ピアノ、メロトロンをフィーチャーしたドラマティックな一枚。オランダ・プログレを代表する名作。

  • SILHOUETTE / ACROSS THE RUBICON

    オランダ新鋭シンフォ12年作、透明感溢れる音使いはそのままによりダイナミックに、ドラマティックに深化を遂げた傑作!

    オランダの新鋭シンフォニック・ロック・バンドSILHOUTTEによる12年作。壮麗に鳴り響くシンセ、オルガン、透明感溢れるピアノなどを中心とした作風は以前と変わらないものの、ギターの表現力と映像喚起的な演奏のダイナミズムが格段に進化しており、全編を通じてドラマティックな起伏に満ちた雄大な音の流れを感じさせる点が何より見事。そのサウンドの迫力は以前とは別バンドだと言ってもよいほど。情感豊かなヴォーカルが切々と歌い上げる美旋律もため息が出るほどの素晴らしさで、もはやシンフォ・バンドとして足りないものは何一つ感じられないほどの完成度。ただひたすら優美に劇的に紡がれていくシンフォニック・アンサンブルに必ずや胸を打たれるであろう、珠玉の一枚となっています。おすすめ!ブックレット仕様、ボーナス・トラック2曲。

  • KAYAK / SEE SEE THE SUN

    オランダの名プログレ・グループ、73年デビュー作、イエスやジェントル・ジャイアント+ELOやパイロットと言える名作!

    オランダの名プログレ・グループ、73年のデビュー作。コロコロとクラシカルでリリカルなピアノ、透明感のあるトーンの伸びやかなキーボードを軸に、性急なギターやゴリゴリとアグレッシヴなベースなどイエス譲りのダイナミズムを盛り込んだサウンドが印象的。ELOやPILOTあたりの英ポップに通ずるキャッチーなメロディも魅力的で、イエス『危機』ばりのハイ・トーンのコーラス・ワークも見事。1曲目からイングランドやドゥルイドあたりの英プログレ・ファンにはたまらないサウンドで、中間部では、ジェネシスばりの幻想的なギター・ソロまで飛び出して、胸が熱くなります。2曲目以降もジェントル・ジャイアントばりに変拍子でキメまくるスリリングなアンサンブルやP.F.M.ばりに格調高いアンサンブルなど、めくるめくドラマティックかつメロディアスな展開で畳みかけます。イエスやジェントル・ジャイアントやグリーンスレイドあたりのファンは必聴!

  • CHRIS / SNOW STORIES

    オランダ出身のマルチ・ミュージシャン、4作目となる12年作、クリスマスをテーマにしたひたすら優美な音世界がすばらしい傑作!

    オランダのマルチ・ミュージシャンによる前作から1年を経ずに早くもリリースされた2012年作4th。ジャケット通りのしんしんと雪が降り積もるような幻想的な演奏から、一転して艶やかなストリングス・シンセとギターが躍動感いっぱいに飛び出していくオープニングから作品の世界に一気に引き込まれます。甘い歌声のキャッチーなヴォーカルとハート・ウォームなメロディ、ムーン・サファリばりの透明感と広がりを持ったコーラス・ワーク。そして、ジェネシスやキャメルのDNAを受け継ぐ優美で歌心いっぱいのギター。包み込むように優しい音色で演奏を彩るヴァイオリン、チェロなど弦楽器も印象的で、ひたすらファンタジックに紡がれるアンサンブルに心躍ります。それにしてもこのオープニングの「High Spirits」は、ムーン・サファリ『Lover’s End』に入っていてもおかしくはないほどに素晴らしすぎるファンタスティック・ロック。その後も、クリスマスをモチーフにした作品らしく、ハートウォーミングな優美さに満ちた楽曲が並んでいます。アンサンブルからヴォーカル、メロディまで、どこを切り取っても溢れだすロマンティックな叙情美。音もひたすらにヴィンテージで温もりに溢れています。ファンタスティックなシンフォニック・ロックのファンにはたまらなすぎる傑作!

  • SUPERSISTER / PRESENT FROM NANCY

    オランダ出身、カンタベリーを彷彿とさせるジャズ・ロック・グループ

    オランダのジャズ・ロック/アヴァンギャルド・グループ。70年のデビュー作。シャープで手数の多いドラム、アヴァンギャルドなタッチのピアノ&ファズ・オルガンなど、クールで切れ味鋭いアンサンブルは、SOFT MACHINEを彷彿とさせます。牧歌的で流れるようなヴォーカル&メロディや柔らかなフルートはCARAVANをイメージさせますし、アヴァンギャルドな暴力性はEGG譲り。アンサンブルの精緻さ、ジャンルのるつぼ的な雑食性、ユーモアなど、カンタベリー・ミュージックのファンはかなり気に入るグループでしょう。名作。

  • APARTMENT 1 / OPEN HOUSE

    オランダのアート・ロック・バンド、初期YESにも通じる70年唯一作!

    後にSOLUTIONでも活躍するヴォーカル&マルチミュージシャンのPeter Van Der Sande率いるアート・ロック・バンド。1970年の唯一作。サイケ、ブルース・ロックなど60年代の残り香とともに、クラシカルなハモンドやハープシコードや、ゴリゴリと疾走するベースなど、プログレッシヴなエッセンスも盛り込んだサウンドはいかにもこの時代ならではのアート・ロック。1曲目のインストは初期YESばりのハード・ドライヴィング・ナンバーでカッコ良し。ジミ・ヘンばりにファズ・ギターが暴れ回るヘヴィ・サイケな2曲目も痺れるし、クレシダの1stのようなメロウなオルガン・ロックな3曲目、FOCUSに通じるエッジの立ったメロディアスなリード・ギターがオランダらしい歌心いっぱいのハード・インストの4曲目や5曲目もグッとくるし、これは佳曲ぞろい。60年代末から70年代はじめならではの空気をたっぷり吸い込んだユーロ・アート・ロックの好盤です。

  • MINOR GIANT / ON THE ROAD

    続々と優れたプログレ作品を生み出す00年代のオランダからまたまた注目の新鋭が登場!キーボードが清涼感いっぱいに彩る2014年デビュー作!

    2010年に16歳という若さで作曲&レコーディングをはじめたKey奏者&コンポーザーRindert Lammersを中心に結成されたオランダ産シンフォニック・ロック・バンド。2014年のデビュー作。清涼感いっぱいに多彩なキーボードが広がっていくまばゆいオープニング。メロディアスなムーグ・シンセのリードに続き、オランダらしい柔和で温かみあるハイ・トーンのヴォーカル、フックに富んだ伸びやかなメロディに心躍ります。映像喚起的な透明感と浮遊感あるパートやエッジの立ったギターがリフを刻むヘヴィなパートなどモダンな音色も聴かれますが、全体の印象としてはヴィンテージな優美さが際立ちます。流麗なピアノをバックにした透き通るようにピュアなバラードも魅力的です。いかにもオランダ的なジェントルな歌心に溢れたメロディアスなシンフォニック・ロックの佳曲ぞろい。Rindertは、00年代のオランダ注目のミュージシャンと言えるCHRISことChristiaan Bruinとも交流があるようで、続々と優れたミュージシャンを輩出する00年代のオランダから目が離せません!

  • MIRROR / DAYBREAK

    女性Key奏者&ヴォーカル、サックス&フルート奏者を擁するオランダの5人組プログレ・バンド、76年唯一作

    女性Key奏者&ヴォーカル、サックス&フルート奏者を擁するオランダの5人組プログレ・バンド、76年唯一作。太くもエッジの立ったトーンのリズムと粒立ちの良いキャッチーなリードがフォーカスを彷彿させるエレキ・ギター、ゴリゴリと疾走するベース、手数多くスピーディーに畳み掛けるドラム、そして、エネルギッシュなリズム隊&ギターと対照的に、涼やかなトーンのキーボード、流麗なフルートやサックス。そんな各パートが押しては引いてのせめぎあいを続ける「緩」「急」いっぱいのアンサンブルが持ち味です。イエスやフォーカスや北欧のカイパが好きなら「おおっ」となることでしょう。インスト中心ながら、時にハイ・トーンの女性ヴォーカルも入るのも特筆。ちょっとバタバタ感はいなめませんが、そのB級感がまた愛すべきところであり、リード・ギターをはじめ、リードはハッとするメロディに溢れています。

  • SAGA / TO WHOM IT CONCERNS

    オランダのシンフォニック・ロック・バンド、ユーロ・ロックの秘宝と言える79年の唯一作

    オランダのシンフォニック・ロック・バンド、79年の唯一作。サウンドはずばり「もしもムーディー・ブルースに、スティーヴ・ハケットとピート・バーデンスが加入したら!?」って感じ。フォーキーなメロディ、朗らかでジェントルなヴォーカル、陰影を描くメロトロンなどはムーディー・ブルースを彷彿させながら、アンサンブルにはジェネシスやキャメルに通じるドラマティックさがあります。ハモンド・オルガンのクラシカルなキメとシャープなリズム・チェンジで緊張感を生むリズム隊との組み合わせはまるでジェネシスだし、ギターの繊細なアルペジオにムーグの柔らかなリードが乗るパートはキャメルを思い出します。ローカルなレーベルからのリリースで原盤は激レアのようですが、クオリティの高さは特筆もの。これはユーロ・ロックの秘宝と言える名作です。

  • AVALANCHE / PERSEVERANCE KILLS OUR GAME

    トラッドにファズ・ギターが加わった、オリジナリティいっぱいのオランダ産プログレッシヴ・フォーク名品、79年唯一作

    70年代初期から活動するオランダのプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドが79年にリリースした唯一作。レーベルからのインフォに「フェアポート・コンヴェンションが初期アシュ・ラ・テンペルとセッションした感じ!?」とありますが、な、なるほど、その通りでびっくり。気品あるアコギ爪弾きを軸に、フルートやリコーダーやマンドリンが幽玄に鳴り響くサウンドはブリティッシュ・トラッド・フォーク直系ですが、そこに突然、マニュエル・ゲッチングが乱入したようにファズ・ギターが飛び出してきて、ドラムがボコスカと疾走しだして、いったいどうしてこんなことになってしまうのでしょう。プロテスタント的な生真面目な崇高さが匂い立つとマイク・オールドフィールドも浮かぶし、英詩のヴォーカルが入るとジェスロ・タルも彷彿。これはただならぬ名作でしょう。

  • FAIRY TALE / ONCE UPON A TIME

    トラフィックやプロコル・ハルムを彷彿させるオランダのオルガン・ロック・バンド、69年作

    オランダのサイケ・ポップ/オルガン・ロック・グループ、69年作。オープニング・ナンバーを聴いて驚きました。スティーヴ・ウィンウッドばりのソウルフルな歌声(英語)、キレ味鋭いリズム隊をバックにピアノとオルガンとエッジの立ったギターが疾走するR&B/サイケなアンサンブル。これは1stの頃のトラフィックがビートルズの「ヘイ・ブルドッグ」をカヴァーしたような楽曲にはただただ痺れるばかり。気品ある楽曲は、プロコル・ハルムのファンはたまらないでしょうし、淡いオルガンをフィーチャーした曲はクレシダの1stも思い出しますし、R&B〜サイケを通過して、プログレ&ハード・ロック前夜の69年の空気を刻んだ野心に満ちたサウンドはかなり完成度高いです。音質もクリアでダイナミック。これはオススメです!

  • BRAINBOX / PARTS

    イエスなど英プログレとCSN&Yなどウェストコースト・ロックを絶妙にブレンドしたオランダ産プログレ・ハード、72年作2nd

    ヤン・アッカーマンがフォーカス以前に在籍していた1stが有名なオランダ産プログレ・グループ。1stからメンバーが総入れ替えとなった72年作の2nd。ヴォーカル兼フルート奏者、ベース兼オルガン/ピアノを含む4人編成。細かく手数多くもふくよかなトーンのドラム、
    ハイ・トーンキャッチーなヴォーカルと豊かなハーモニー、エッジの立ったトーンで鋭角に切れ込むスリリングなギター、そして、変拍子のキメのパートを折り込んだスピーディーかつ緊張感ある展開。オープニング・ナンバーから、初期イエスやフラッシュあたりを彷彿させるスピード感いっぱいでキャッチーなプログレ・ハードにじっと拳を握りしめてしまいます。2曲目はジャジーなギターとパーカッシヴなリズムが光るオリエンタルなムード溢れるナンバーで、3曲目は、ユーロ・ロックらしい翳りに満ちたリリカルなピアノとエモーショナルな歌声が胸に迫るバラード。バラエティーに富んだ楽曲を軽やかにまとめる演奏&アレンジ力は特筆もの。英プログレとウェストコースト・ロックを見事にブレンドしたフックに富んだ好作品です。

  • GAMMA / DARTS

    オランダのジャズ・ロック・グループによる74年作2nd、渋めのFOCUSと言えるかもしれないメロディアスで技巧的なジャズ・ロック名盤

    70年代前半に活動したオランダのジャズ・ロック・グループによる74年作2nd。俊敏なリズムに乗って、派手に弾きまくるオルガンとスリリングで技巧的なギター、渋くむせぶブラスらが丁々発止で繰り広げるスタイリッシュなジャズ・ロック・アンサンブルが炸裂!のっけからかなりカッコいいです。2曲目からはややジャズ要素が強めですが同郷FOCUSへの意識を感じさせるメロディアスなナンバーが続きます。ジャズ・ロックと言うと無骨で硬質な印象を持ちがちですが、このバンドはフュージョン的な軽やかさとどこかお洒落な感覚が備わっていて、伸びやかで洗練されたサウンドがとても心地いいです。ギターはジャジーに抑えたプレイを主としますが、ここぞという場面ではハードに切り込む熱いプレイで圧倒し振れ幅自在。このへんは少しヤン・アッカーマンを彷彿させるかも知れません。舞うようなタッチでクールに音を刻むエレピのプレイも特筆です。これほどのバンドが埋もれていたとは驚き!ジャケの酷さが勿体無いですが、中身は絶品ジャズ・ロック。これは名品です。

  • ALQUIN / GOLDEN YEARS OF DUTCH POP MUSIC

    ジャジーかつメロディアスなダッチ・プログレ・グループ、全シングルを収録したベスト盤、全29曲

    ジャジーかつメロディアスなサウンドで人気のオランダのプログレ・グループ。71年から76年の活動期間にリリースした全シングルのA/B面曲に加え、アルバム収録の代表曲をまとめたベスト・アルバム。繊細なタッチの流麗なエレピ、幻想的に響くフルート、柔らかくむせび泣くサックス、時にアヴァンギャルドなフレーズで切れ込むヴァイオリン。決して派手さはありませんが、確かな音楽的センスを感じさせる奥行きと味わいのあるジャズ・ロックが魅力的な佳曲揃いです。KHANあたりのカンタベリー・ミュージックのファンは要チェックです。

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

文・後藤秀樹

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。