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【ユーロロック周遊日記・番外編】センチメンタルなメロディが印象深いケベック産フォーク・ロック名盤、HARMONIUMの74年1st『HARMONIUM』

毎回ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。今回は番外編として、カナダはケベック・シーンのフォーク・ロック/シンフォ・グループHARMONIUMの74年1st『HARMONIUM』をピックアップいたしましょう。

18世紀にフランスの植民地支配より始まったという歴史的背景から、北米大陸にあってフランス語を公用語とし、ヨーロピアンな文化を色濃く残すカナダのケベック州。そんな地で生まれたプログレ・バンドたちにも複雑な文化背景を反映するようなユニークなサウンドを持つグループが多いのが特徴です。

POLLENやOPUS 5、MANEIGE、MORSE CODEなど日本のファンにも知られる名バンドたちが多く存在するケベックシーンですが、リリカルでセンチメンタルな音作りにかけてはこのHARMONIUM(アルモニウム)がまさに筆頭と言えるでしょう。

次作では幻想的なメロトロンをたっぷりとフィーチャーしたフォークタッチのシンフォニック・ロックを、3rdではジャジーなアプローチを取り入れて薄暗くも美しく深みのある陰影を纏ったシンフォを聴かせるなど、毎作印象の異なる音作りをする面白いバンドなんですが、そんな中でも一貫しているのがセンチメンタルかつリリシズムいっぱいに紡がれるメロディの素晴らしさ。どんなアプローチを取っていてもHARMONIUMだとわかるのはこの卓越したメロディセンスがあってこそと言えるんですよね。

デビュー作となるこの74年作は、最初期メンバーの3人Serge Fiori(guitar/flute/zither harp/bass drum/vocals)、
Michel Normandeau(guitar/accordion/vocals)、Louis Valoisbass(bass/piano/vocals)にフリューゲルホルン、ドラムを担当するゲスト2人を加えてのレコーディング。楽器編成からはかなり多彩な音色が行き交う演奏が想像されますが、実際にはアコースティックギターを中心とした飾り気のない演奏で綴られるフォーク・ロックで、そこに各楽器が淡く繊細に表情をつけていくスタイルとなっています。それゆえに、これ以降のシンフォニックな作品に比べてよりメロディの美しさが際立っているのが特徴的。メロディを歌い上げるフランス語ヴォーカルのデリケートな響きも素晴らしいんですよね~。

ではそのあたりの持ち味が堪能できるナンバーをお聴きください♪

試聴 Click!

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いかがですか?リリカルでセンチメンタルな表現を主としながらも、沈み込むようなメランコリーは感じられず、ほんのりとしたファンタジックさが薫る音作りが絶品ですよね。触れると壊れそうなほどの繊細さ無垢さが粛々と聴き手の胸を打つ、異国情緒溢れる名盤!

HARMONIUMの在庫

  • HARMONIUM / SI ON AVAIT BESOIN D’UNE CINQUIEME SAISON

    カナダはケベック州出身のシンフォ/フォーク・ロック・グループ、75年作、幽玄のメロトロンが彩る、ジャケ通りの幻想美に包まれたフォーク・タッチのシンフォ、傑作!

    カナダの叙情派を代表するプログレッシブ・フォークロックグループの75年2nd。専任管楽器奏者を擁したその音楽性はフォーク・ロックの肌触りを持ったファンタジックな味わい深いものです。アコースティック・ギターの素朴な音色にフランス語のボーカル、コーラスが優しく重なり、インターバルではサックスやクラリネット、フルートがジャジーな彩りを添えています。さらには淡く響くメロトロンがヴィンテージな広がりを見せるなど、どこまでも繊細なプログレッシブ・フォークを聴かせており、まさにジャケットのような淡い幻想の世界を演出しています。

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