【ユーロロック周遊日記】イタリアン・ロックの裏スーパーバンド！？SAMADHIの74年唯一作『SAMADHI』

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一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、伊プログレの実力派バンドのメンバー達によって結成されたイタリアン・シンフォの隠れた名バンドSAMADHIの74年作『SAMADHI』をピックアップいたしましょう。

SAMADHIは、74年に結成され同年に唯一作を残したイタリアのシンフォ・グループ。あまり知られていませんが、実はこのグループ、ぽっと出の新人バンドというわけではなく、伊ヘヴィシンフォの名バンドRACCOMANDATA RICEVUTA DI RITORNO、イタリア屈指のジャズ・ロック・バンドL’UOVO DI COLOMBO他、いくつかの実力派バンドのメンバーが結集したスーパー・バンドなんです。

その内容は、アコギやピアノを基調としたアコースティカルなタッチのバンド・サウンドを多彩な管弦楽器がダイナミックに彩る、躍動感あふれるシンフォニック・ロック。管弦を大幅にフィーチャーした伊ロックと言えばMAXOPHONEが思い浮かびますが、このバンドの核にあるのはラブロック的とも言えるメロディアスな旋律で、それをスケール感いっぱいの演奏陣が劇的に盛り上げていくスタイルが実に個性的なんです。イタリアらしい芳醇な哀愁を含んだハイトーンのヴォーカルも大いに聴きどころとなっています。

では、そんな彼らのエッセンスが詰まったこのナンバーをお聴きください♪

試聴 Click!

イタリアでスーパー・グループと言えば、誰もがIL VOLOを想像するでしょうが、ベクトルは違えどこのグループもスーパー・グループという形態に恥じない素晴らしい名作を残してくれました。ずばりイタリアンロックの裏スーパー・グループと呼んじゃおう！