【ユーロロック周遊日記】オランダのメロディアスなジャズ・ロック・グループSOLUTIONの73年作2nd『DIVERGENCE』

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一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、オランダの実力派ジャズ・ロック・グループSOLUTIONの73年2nd『DIVERGENCE』をピックアップいたしましょう。

SOLUTIONは、70年にオランダ北部の都市フローニンゲンにて結成されたプログレ・グループ。83年の解散までに計6枚のスタジオ作品をリリースしています。

特徴的なのがその楽器編成で、ギタリストのいない、リズム隊にキーボード奏者、サックス/フルート奏者という4人編成。

叙情的なピアノ、カンタベリー風味香る洒脱なエレピ、サイケ色の残るざらついたオルガン/シンセを駆使してジャジーな空間を組み立てるキーボードに、メロディアスなサックスが絡むスタイルを基本としており、そこに時折現れるフルートが英国プログレにも通じるリリシズムを加えます。超絶的なパートこそないものの、かなりのテクニシャン揃いなのがゆるやかな演奏の中でも伝わってきます。

ギターの硬質感を含んだ音がない分、ジャズ由来のスムースなメロディアスさがより際立っていると言えるかもしれません。

では73年の第2作『DIVERGENCE』より、冒頭の2曲をお聴きください♪

「Second Line」は、メロディアスで叙情味溢れるバラードが徐々にエネルギッシュなジャズ・ロックへと発展していくプログレッシヴな名曲。

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続く表題曲「Divergence」は、サックスによるメロウなテーマ演奏が素晴らしいインストゥルメンタル曲です。

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なお、FOCUSの大作「Eruption」でも演奏されていることで知られる「Divergence」のメロディは、SOLUTIONのサックス奏者Tom Barlageによって作られたものだそうです。SOLUTIONより先にFOCUSが演奏したということは、もとは彼らに提供されたものだったのでしょうか。いずれにしろ、FOCUSを代表するあの名曲もこのグループの存在がなければ生まれなかったんですね～。

こちらがFOCUSによる演奏。Jan Akkermanの演奏バージョンもやはり絶品ですね～！

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