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【ユーロロック周遊日記】イタリアきってのテクニカル・プログレ・グループGOBLINの76年作2nd『ROLLER』

一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。
本日は、イタリアン・ホラー映画のサントラを多く手掛けることでも知られる、テクニカルなイタリアン・プログレの代表的バンドGOBLINの76年2nd『ROLLER』をピックアップいたしましょう。

GOBLINは、72年ごろにCLAUDIO SIMONETTI(k)とMASSIMO MORANTE(g)、FABIO PIGNATELLI(b)、WALTER MORTINO(D)の4人によって結成されたOLIVER、
及びドラマーがCARLO BORDINIに交代、ヴォーカルとしてTONY TARTARIMIが加入した5人組バンドCHERRY FIVEを前身とするグループ。

GOBLINとしての75年デビュー作『PROFONDO ROSSO(サスペリア PART2)』は、かの伊ホラー映画の巨匠ダリオ・アルジェントの同名映画のサウンドトラックとして制作され、
OLIVERとして活動していたころのメンバー4人によってレコーディングされています。以後、GOBLINはアルジェント作品を筆頭にジョージ・A・ロメロやリチャード・フランクリンなどのホラー/スリラー映画、
クライム・ムーヴィーなど、数々の映画に描写性に優れたスリリングな劇伴を提供するグループとして、プログレファン以外にも知られる存在となっていきます。

そんなGOBLINがデビュー作に続く2作目として制作したのが、初のオリジナル・スタジオ・アルバムとなる76年作『ROLLER』。
メンバーには、前作のドラマーWALTER MARTINOに代わりFLEA/ETNAで手数の多いスリリングなドラミングを聴かせたAGOSTINO MARANGOLO、もう一人のキーボード奏者としてMAURIZIO GUARINIが加入し、
より高い演奏技術を有する布陣でのレコーディングとなっています。

では本作より冒頭を飾る一曲、ダイナミックな躍動感とキレ味抜群のスリリングさを併せ持つ演奏に耳を奪われるタイトルナンバーをお聴きください♪

試聴 Click!

ツイン・キーボードによる分厚く荘厳なチャーチ風オルガンサウンドに硬質でキレのあるジャズ・ロック調のリズム隊、そしてイタリアらしい哀愁と叙情を纏ったギタープレイが見事な
融合を果たした名曲ですね。ヴォーカルレスにもかかわらず、豊かな歌心を感じさせる演奏はさすがイタリアです。
続いてGOBLINらしいミステリアスな魅力が前面に出たこちらのナンバーもどうぞ。

試聴 Click!

こちらは得意とするサントラ作品でのプレイにも通じる、ミステリアスかつ夢想的な情景をみずみずしいタッチで描く一曲。アコギ、エレピを主体とした静謐な演奏も素晴らしいですが、
エレキギターが加わって次第に熱を帯びていく後半も聴きものです。

荘厳なシンフォ曲からテクニカルなジャズ・ロック・ナンバー、イタリアン・プログレ伝統の哀愁溢れる叙情ナンバーまで、多彩な楽曲を鮮やかなテクニックでまとめ上げた
伊ロック史上の傑作の一つですよね。

ところでこのGOBLIN、近年はCLAUDIO SIMONETTIを中心に若手メンバーが脇を固めたNEW GOBLINとして活動、来日公演でも素晴らしいパフォーマンスを披露してくれています。
過去の名作だけでなく、今後の動向にも要注目のグループですね。

GOBLINの在庫

  • GOBLIN / LA VIA DELLA DROGA

    77年発表、同名イタリア映画のサントラ盤

  • GOBLIN / SUSPIRIA

    ダリオ・アルジェント監督による傑作ホラームービーのサントラアルバム、77年リリース

  • GOBLIN / IL FANTASTICO VIAGGIO DEL BAGAROZZO MARK

    D.アルジェント作品のサントラ演奏で世界的に知られるイタリアン・ロック・グループ、78年4th

    イタリアン・シンフォニック・ロックの代表格バンドの78年4th。それまでインスト路線を貫いてきたわけですが、本作では初めてボーカルナンバーも配置され、およそGoblinのイメージとは遠い、とてもファンタジックなコンセプトアルバムとなっています。「Goblin=サスペリア」、「Goblin=サントラ」というのはもはや常識なわけですが、数は少ないながらサントラではない、いわゆる「オリジナルアルバム」も残しており、その貴重な1枚が本作と言うわけです。ビシバシにキメるリズム隊、そして、恐怖ではなく優美なファンタジーを描かせても超一流の表現が出来てしまう、引き出しが多すぎるClaudio Simonettiのキーボードがやはり圧巻。ボーカルを取り入れたことに対する賛否両論は、それだけバンドとしてのまとまりに隙が無いことの、なによりの証です。テクニカルさを駆使したシンフォニックロックとして最高の出来であり、Goblinの新たな一面を垣間見ることの出来る名盤。

  • GOBLIN / ORIGINAL REMIXES COLLECTION – VOL.1

    担当したホラー・ムーヴィーのテーマ曲を中心とする選曲の99年コンピ

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