2013年12月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは。
カケレコ店長の田中です。
昨日売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
昨日はイタリアからの再入荷がありましたので、人気作を何枚かピックアップいたしましょう。
ジェネシスとキャメルの叙情性を混ぜ合わせたような、どこを切っても美メロが溢れ出る名作だと!ジャケも『フォックストロット』と『スノーグース』を足して二で割ったみたい!
コロコロとスピーディーに転がるフレーズからしっとりと格調高いフレーズまでクラシカルなピアノが溢れる伊シンフォ新鋭で、明瞭なサウンドは躍動感いっぱい!
濃厚な男性ヴォーカルが注目されがちな伊ロックですが、女性ヴォーカルだって負けてない!?この独特のゆらぎを持った伊語女性ヴォーカル、絶品です!
90年代以降のプログレ・シーンは北欧やイタリアが主導していますが、本場イギリスからも素晴らしいグループはもちろん生まれています。
このグループは、00年代以降ブリティッシュ・シンフォの筆頭格!
英プログレ本来のリリカルな格調高さに、ANGLAGARD組がもたらす北欧的幻想性&透明感が加わったこのサウンドはまさに唯一無二ですね。英プログレと北欧プログレが見事な融合を果たした名作!
いかにも東洋的エキゾチズム濃厚なプログレを聴かせるグループがこちら。デビューが84年ですから、もうすぐ活動30年のベテランですね。
トラッド・ミュージックとロックを融合させた躍動的なサウンドを聴かせるハンガリー・プログレと言えば?この12年作でも哀愁たっぷりに舞うヴァイオリンがもう見事すぎてたまらんのですよね~。演歌並みに小節を効かせた男女ヴォーカルも健在!
フランス語圏ケベックには、70年代からMANEIGEをはじめファンタスティックなプログレ名品が多数生まれていますが、新鋭も登場しております。
メロトロン、アコギ、フルートが幻想的かつ牧歌的に彩るケベック産シンフォで、イエス、キャメル、ジェネシスのDNAを継いだコンセプチャルな作風は、まるで長編映画のようにファンタスティック!
ここからは、70年代の作品をピックアップしていきましょう。
まずは、驚愕のリイシューを続ける今もっとも熱い再発レーベルFLAWED GEMSが発掘リイシューしたニッチ&ディープな一枚。
アメリカ初のロック・オペラと言われる作品なのに、ほぼ無名。でも、CS&Nばりの豊かなハーモニーと、英キャパビリティ・ブラウンあたりに通じるニッチ・ポップ度がある逸品なのです。
コンセプト作と言えば、こんな作品もございますね。
アイスランドにもコンセプト・アルバムが!? アイスランドの20世紀のアルバム選で5位に選ばれただって!?
ニッチな英ロックを何枚かピックアップしてまいりましょう。
この作品もFLAWED GEMSから。リイシューからしばらく経ちますがロングセラーの人気作。
こ、これは、英ロック界のいぶし銀オールスター参加の極上英ロック/ニッチ・ポップ作ではないか!EYES OF BLUE~BIG SLEEPで活躍したヴォーカルが特に良くって、憂いいっぱいのRod Stewartって感じで最高!
フェアフィールド・パーラーとかアイズ・オブ・ブルーとか、そのあたりに通ずる英国叙情が染み出てくる逸品ですね。このタイトル・トラック「HIROSHIMA」の溢れんばかりのメロトロン・・・感泣。
なぜにこれがお蔵入り!?1stも名作ですが、この幻の2ndも英ファンタスティック・プログレ逸品ですね。
昨日はサイケ・フォークもよく売れました。店長レコメンド盤をピックアップいたしましょう。
まずは定番ITHACAの関連作から。AGINCOURTなども人気ですね。
英サイケ・フォークの名グループITHACAの中心人物2人のデュオ。
74年に録音されながら、アセテート盤1枚作られただけで、英国フォークの深い森のさらに奥深くに眠ることになった幻の作品なんですが、これがずばり名作!
牧歌的かつドリーミーな至福のメロディてんこもりですよ~。
サイケファンにとってトルコははずせませんね!
トルコの女性プロテスト・シンガーで、バックをターキッシュ・サイケの名バンドが担当していて、エキゾチズムとこぶしが凄い。
カケレコおすすめの北欧シーン。
プログレだけでなく、サイケ/フォーク・ロックのファンにも超レコメンドな作品がいっぱいございます。
MNWレーベルは本当に素晴らしい作品ぞろいですよ!
フォーク・ロック、アシッド/サイケ・フォーク、後期ビートルズ、北欧トラッド(チンドン屋風)のゴッタ煮は、これぞ北欧ニッチ・ポップ!ロックファンにはほぼ無名ですが、スウェーデンでは高い人気を誇る名グループですよ~。
ラストは、英フォーク・ファンにおすすめの米フォーク作品をピックアップいたしましょう。
こ、これ、アメリカのフォークなの? まるでブリティッシュじゃない!バーバラ・ガスキンやジュディ・ダイブルを彷彿させる女性ヴォーカルにはびっくりですよ。
こちらのジュークボックスも是非。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
また明日、お会いいたしましょう。
アイスランドのグループ。70年作の2nd「Undir Ahrifum」と71年作の3rd「Lifun」とをカップリングした2in1CD。1stから女性Voが脱け、フラワー・ムーヴメント的な要素は無くなり、ハードさがグッと増しました。哀愁のメロディーと重厚なハモンドをフューチャーしたメロディアスな大曲「Feel Me」が聴き所。3rdアルバムは、曲間が無く流れるようなロック・オペラ。フォーク・ロック、ハード・ロック、ジャズ、クラシックが混然一体となったアンサンブルはかなりの完成度。彼らの最高傑作。
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