【ユーロロック周遊日記】ユーロシーン屈指の叙情派シンフォ名作、オランダのFINCHによる77年3rd『GALLEONS OF PASSION』

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一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。
本日は、オランダ出身の名シンフォ・バンドFINCHの77年作3rd『GALLEONS OF PASSION』をピックアップいたしましょう。

FINCHは、74年にアムステルダム、ロッテルダムに続くオランダ第3の都市ハーグで結成されたシンフォニック・ロック・グループ。今回ご紹介する3rdアルバムを最後に78年に解散した、活動期間4年という短命に終わったバンドです。

その優美でなめらかなシンフォニック・サウンドは、英国きっての叙情派CAMELを彷彿させものですが、CAMELが73年デビューであることを考えると、CAMELの全盛期とほぼ同時期に、彼らと肩を並べるほどのハイレベルなシンフォニック・ロックを演奏していたバンドだと言えます。

FINCHのサウンドの特徴は、CAMELのANDY LUTIMERやオーストラリアのバンドSEBASTIAN HARDIEのMARIO MILLOなどに通じるJOOP VAN NIMWEGENのメロディアスで流麗な語り口のギターを大幅にフィーチャーしたシンフォニックなアンサンブル。数ある同時代のユーロ・ロックの中でも抜群の聴きやすさを持ったドラマティックなサウンドでいまだシンフォファンからの高い人気を誇ります。では、そんな本作を象徴するメロディアスなオープニングナンバーをお聴きください♪

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クラシカルな格調高い表現からフュージョン的な滑らかな表現まで雄弁に歌い上げるギターを中心としたシンフォ・アンサンブルは、同郷の名バンドFOCUSの優美な部分を抽出してよりロマンティックに仕上げたような印象も受けます。インスト作品ということを感じさせない歌心に満ち溢れた70年代ユーロロックの傑作ですね。

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