プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!
13時まで当日発送(土・日・祝は翌日)、6,000円(税抜)以上送料無料
収録曲は全部で12曲。全曲オリジナルです。Len Fagan(Drs)が保有していたテープをBruce Hauser(B)がマスターをした物らしいです。”お蔵入りになった幻の2nd”というわけではないので音質にバラつきなどがあります。しかしヘヴィーなものからメロウなものまで佳曲ぞろいでStepsonの魅力を十二分に伝えるものとなっています。
またブックレットも秀逸で気合のはいったライナーノーツは一読の価値あり。バンド結成までの経緯からその解散まで詳細に記されており,1stのクレジットやミックスをめぐるゴタゴタや未実現となった来日公演計画など興味深い話がたくさんあります。また歌詞カードもついているなどこのCDの製作者の愛着がひしひしと伝わってくる良い商品です。
ついに再発された英国最高のB級バンドの3rdアルバム。前2作があのVertigoだったためか,まっとうに評価されていないと感じるこのアルバム。しかし,内容は最高に熱いデビューアルバム”Patto”や最高傑作の呼び名も高い”Hold your fire”に勝るとも劣らない充実の内容。いや、どのアルバムも孤高の魅力に満ち溢れているが故に単なる甲乙など付けられない。
本作はユーモアラスな楽曲も多く,鍵盤楽器の使用が目立ち,ヘヴィーで熱気あふれるギターは一歩後退といった印象を与えるかも。しかしギターは随所で鋭さ,懐の深さを見せつけ,絶妙のバンドアンサンブルも健在。何より,熱い歌心を持ったバンドであるという根本は全くぶれていない(単にヴォーカルを引き立たせるという意味ではなく)。
冒頭でB級との表現をさせて貰ったが,それは単に知名度からくるものであって,音楽的な内容は超A級。
1stも素晴らしかったですが、そこが終着点ではなかったようです。タイトさを増したリズム、英国らしいカチッとしたサウンドにも拍車がかかり全体的にシャープさが増し、洗練された印象。何よりバンドとしての一体感が格段にアップした感じです。プロデューサーがRoy Thomas Bakerだというのも無関係ではないでしょう。前作同様に様々な英国ハードロックのエッセンスを感じさせつつも、バンドとしてのアイデンティティを強固なものにし、より焦点の定まった音楽が聴けます。一言で言ってしまえばハードブギ、ということになるのでしょうが、これは1stから順調に成長したHustlerというバンドの音以外の何物でもないでしょう。この後がないのが非常に残念。時流に乗り遅れてしまったが故に短命であったのかもしれません。
一曲目のイントロから抜群のインパクト。楽曲は程よくキャッチーでメロディも素晴らしいのだけれど、リズムが抜群なのは特筆すべき点ではないでしょうか。とにかくグルーヴィで全編を通してパーカッシブ。ヘヴィなリズムがたまりません。あえて他のバンドを引き合いに出すとすればHeavy Cruiserあたりでしょうか。
自分はSteve Veroccaの他の仕事は知りませんが、他にも良い仕事をしたであろうことは容易に想像できます。十曲中九曲が自作(残る一曲はLouie Louie)でアレンジやプロデュースまで。コーラスやホーンが効果的に楽曲を盛り上げる感じからも懐の深さを感じますし、ブルースやスワンプを通過したアーティストだということがサウンドからにじみ出てます。
ネット上でいくつか記事がでているものの、基本的には素性がつかめない謎のバンド。音源は見つからないし、その後のメンバーの活動も謎。そんなアルバムでもつい手が出てしまいます。理由は色々あります。レビューが気になった、バンドのロゴがBudgieもしくはBlack Sabbathっぽい、ジャケットがなぜか目を引いたなどなど。
内容の方はというと、自主製作、79年、NWOBHMに通ずる、といった言葉から連想されるB級サウンド(もちろんほめ言葉)。完全にヘヴィメタルというわけではなくハードロックっぽさが結構残ってます。バンドロゴのせいかボーカルはちょっとだけBurke Shelley(BudgieのVo.B)を思わせます。キャッチーな歌メロにギターリフ、熱いギターソロに躍動感、疾走感たっぷりのリズム隊、トリオならでは音の絡み、などなどポイントの高い所はいくつかあるけれど楽曲が良いというのが最大の強みでしょう。あまり細かいことは考えずに体を揺らしながら、単純な気持ちで楽しめる良作です。
一通り聴いた感想は★4つ程度。グルーヴ感が心地よく、独特の音色のギターとキーボードが印象的。ドラムスもシンプルでビシッとバンドを支えている感じ。ベースも楽曲にしっかりと絡む感じがしてバンドとしての一体感は高いと思う。が、しかし、である。聴き終えると久しぶりにL.A.Womanあたりを聴いてみたくなる。聴いてみると、やはりすごい。聴く者を圧倒する”何か”が存在するわけです。
あまり相対的な評価って好きではないのですが、Jim Morrison在籍時の音源を聴いた者としては、やはり圧倒的ヴォーカルというか華の欠如が気になってします。この2枚のアルバムを聴けばThe DoorsがJim Morrisonだけでは成り立て得ないバンドだったことは明白なのだけれど、そのことがかえって”何かが足りないThe Doors”といった印象を強めてしまいます。楽器の音色や楽曲を聴けば今にもJim Morrisonの声が聞こえてきそうな雰囲気さえあります。ただ、In The Eye Of The SunやShips W/ Sailsといった名曲もあります。これらの楽曲も上記の通りJim Morrisonの不在を感じさせる雰囲気はあるものの、これくらいグレードの高い楽曲をアルバムに詰め込んでいれば後の評価は違っていたかもしれない、とも思います。
今回購入したのはTone Arm版。とあるところでPicar版では曲が一曲カットされている、との情報を入手。Picar版を持っているにも関わらず購入。それぐらい気に入っているアルバムです。が、収録曲目も収録時間も全く一緒。どこにどういう差があるのかまったくもって分かりませんでした。Tone Arm版ではデジパック仕様とのことで、Preserve WildlifeとGive it Everything I've Gotのジャケットが一面づつで印刷されてます(それでもPreserve Wildlifeのジャケットはちょっと絵柄が変わってしまってます)。
Tone Arm版ではちょっとしたライナー・ノーツが付いているものの、相変わらず作曲クレジットの記載も無く不明な点が多い。ネットで調べればある程度分かるものの、ここらで特殊ジャケットの再現も含め、決定版が出てほしいものです。あわよくばHeavy Cruiserの2nd、Lucky Dogの再発も。アルバムの内容は1st、2ndともに文句なし。Lynn Carlyのパワフル・ヴォーカルにスワンピーでブルージー、ときにジャジーでハードなバンド・サウンドが絶妙。インスト陣はヴォーカルを引立て、ヴォーカルは圧倒的シャウトを聴かせつつ、実に表情豊か。ひたすらがなったり、やかましく演奏するバンドと思われている方もいるかもしれませんが、バンドの上手さは疑いようがありません。引きも心得ていて地に足のついた、ルーツをしっかりと持ったバンドだと思います。
ハード・ロック・バンドとして紹介されることの多いSilvermetre。しかし全十曲の内Elton Johnのカヴァーが三曲も。が、聴いてみるとそれほど違和感は無かったです。英国ロックらしいタイトでヘヴィな質感に、米国ロックらしいノリにすこしライトな質感が同居し、フィットしている感じ。もう一曲カヴァーがあり、Rock OperaのSuperstarという曲です。さすがにこれはちょっと浮いてるという気はしますが。
オリジナル曲の方も英国と米国のおいしいとこ取りサウンド。米英混合バンドは数あれど、こうも両者の特徴が絶妙にブレンドされた例は少ないと思う。メンバーは元Jeff Beck GroupのMick Waller(Drs)に元Blue CheerのLeigh Stephens(g)、後にJefferson Starship等で活躍するPete Sears(b keys)。ボーカルはJack Reynoldsなる人物。ところどころにメンバーの前歴が垣間見える瞬間あり。
メンバーはドラムにベースにギターと専任ボーカルの4人組。中心メンバーはDave Wagstaffe(Drs)とMick Pearl(b)。ボーカルのKen Lewisは有名な人物ではなさそうですが、ギターは、Juilian's TreatmentやRare AmberのDel Watkins。Dave Wagstaffeは後にJohn WettonやSteve Howeといった有名人とプレイしたそうです。ちなみにMick PearlはArgusの後、Hackensackに参加。
録音自体は73年だそうですが、多分デモ音源かに何かと思います。音の方はと言うと基本的にブルース・ベースです。Deep PurpleやFreeから影響を受けたとあってDeep Purpleらしいメタリックな感触と、Freeのような少しゆったりとした大きなノリを持つ曲が混在してます。オフィシャルと思しきMyspaceで試聴ができます。Argus名義では6曲収録。
ボーナス・トラックとして後身のAnacondaの77年のライブを7曲収録。後身といってもメンバーはDrsが同じだけで編成も違います。アメリカ人のRandy Spencer(g/Vo)に、Rod Newington(b)に、'Mad'Reg(flute)なる人物たちによる四人編成。Jazz Rockというくくりにはなると思うのですが、割とストレートでソリッドな感じがします。
このアルバムに5点を付けちゃう当たり自分の趣味がかなり色濃くでてます。編成は専任ボーカルを含む4人組でおそらく唯一の作。内容はというとブルース・ロックなわけですがブルース色はそれほど濃くないという印象。Chicken ShackやSavoy Brown、John Mayallのようにブルースマンにあこがれて、といった雰囲気は希薄。CreamやJimi Hendrix、Jeff Beckに触発された、といった感じ。つまりブルースの影響があまり直接的で無いといった印象。もちろん実際のところは分かりませんが、バンド自体は69年にして結構なハード・ロックです。3日で録音したらしく、音の方は結構シンプルです(女性コーラスが入ったりしますが)。たしかにサイケの影響を引きずっており、混沌とはしてますが、ちょっと70年代的だったりします。やはりというか、〜みたいといったところは割とあり何かの二番煎じ的なところもないとは言えません。しかし全曲それぞれ印象深いものになってます(作曲クレジットがないので、何曲かカバーがあるかも知れませんが)。
自分が購入したのはProgressive Line版。ジャケット以外ではLong Hair版とはどこが違うのかは分かりませんが、Progressive Line版ではボーナス・トラックやライナーノーツは無く、作曲クレジットも不明(ジャケットは米版だそうです)。ただメンバーは記されており五人組だということぐらいはわかります。ちなみにエンジニアはRoy Bakerだそうです。
全6曲で38分少々。楽曲はとても魅力的でいかにもこの時期(1970年)の英国。音を詰め込んだ感じは無く、クールな質感。ド派手はソロが登場したりすることはなく、楽曲の流れで聴かせます(ソロ・パートも聴きどころの一つではありますが)。ボーカルはGraham Bellということで華があり、バックとの調和も心地よく、アルバムを通しての統一感も高いです。
このアルバムを聴いて連想するのはChociseやHookfoot、Help Yourselfといったバンド。スワンプやパブ・ロック、哀愁、黄昏、アメリカ、いぶし銀といったキーワードで語られるような素朴な音。実際に聞いてみて上記のような形容がぴったりと当てはまる音で、そういった意味では期待を裏切らない、安心して聴けるバンドかもしれません。曲は良いし、地に足のついた感じは好感大。グルーヴィで聴いていて気持ち良いし、効く度にはまっていくような魅力は確かにあります。が、個人的な欲を言えば、素朴な中にももう少し突き抜けた何かが欲しかったな、と思います。
77年の唯一の作。全曲自作。元Uriah Heep、元Humble Pie、元Wingsなどによって結成された所謂スーパーバンド。バンドはDavid Byron(Vo)とDave Clempson(g)を中心にしており、楽曲も主にこの二人が書いた模様。この二人が中心となった時点でUriah Heep、Humble Pieを比較の対象からはずすのは難しい話かもしれません。が、それではあまりに分が悪い。なにもHeepやPieにくらべ魅力が無いとか言っているのでありません。そもそもこの二人、HeepやPieにおいてメインソングライターでは無かったわけでありますから。”悪魔の叫び”や”強靭で豪快な黒いサウンド”といったものはあまり期待しないように。
内容のほうはというと、シンプルでタイトなハード・ロック。捻りの効いたものではないかもしれませんが、楽しく聴ける良作。比較ばかりで聴かず終いではもったいない。単純に良いものが聴きたいというのであれば落胆することはないと思います。
ブルース・ロックともアメリカン・ハードとしても紹介されるトリオの唯一の作。リリースは71年で全曲オリジナル。中心人物のFloyd Radfordは後にJohnny WinterのCaptured Liveにセカンド・ギタリストとして参加。プロデューサーはRick Derringer。Edger Winterとともにピアノやオルガンでも録音に参加したようです。
音の方はと言うと、全体を通してハードはブルース・ロック。多くのアメリカのハード・ロック・バンドと違い、ファズを効かせた大音量サイケといった趣はなく、あくまでブルースがそのままハードになった感じ。イギリスのそれとは違い、所謂プログレッシブといった形容からは遠く、ブギやブルースが根っこにある粘りのあるリズムが持ち味。サイケでもガレージでもなく、かといってプログレッシブでもなく、スワンプでもないハードなブルース・ロック。
74年の1st。全曲自作でプロデューサーはVinegar JoeのPete Cage。色々な書籍やインターネットの情報から想像していたのはブギ一辺倒のバンド。youtubeなどである程度音源は耳にしていたものの、アルバムを通して聞いてみると実際はそうでもないとういう事が分かります。想像以上に多彩な楽曲で、飽きることなく最後まで聞けます。様々な音楽ジャンルを器用に演奏する、といったことではなく、緩急の付け方であったり、ドラマチックな要素があったり、という点においてです。
シャウトするハード・ロック・ナンバーから歌い上げるバラードタイプ、軽快なロック・ナンバーまで。ボーカルの存在感が抜群なのは言うに及ばず、整然としてタイトなリズム、絶妙なひずみ具合に音の隙間、ドラマチックなソロ、とブリティッシュ・ハード・ロックの魅力が満載です。74年のデビューと聞くと、ハード・ロック・バンドとしてやや出遅れた感じや時期外れといったことを思われるかも知れませんが、ハード・ロック好きはもちろん、多くのロックファンに聴いてもらいたいです。
マイナーレーベルのDirtからリリースされた73年のデビュー作にして唯一の作。こういったハード・ロック・バンドが大量に存在したからこそこの時期のハード・ロックはあんなにも熱かったのかな、などと思います(私は生まれてすらいませんでしたが)。ブリティッシュ・ハード・ロック底辺の厚さ、山で言うところの裾の広さを感じさせる一枚。
アンダーグラウンド感を漂わせつつもどこかプログレッシブなサウンド。リフ主体のブルース・ロック→ハード・ロックといった楽曲。シャウトするボーカル、泣きのギター、へヴィでありながらブリティッシュらしいどこか整然とした感じと、要するにこの時期の典型的なB級ハード・ロック。じゃあ、没個性で駄目なのかというとそんなことはなく、随所にみられる鋭さやリフのカッコよさはチェックの価値ありです。
メンバーは専任シンガーにギターが二本、オルガンにリズム隊の六人編成。71年発表の1st。全曲自作。共作が多く、ほとんどの曲で三人以上がクレジットされています。楽曲はアップテンポなものが多いですが、疾走感を全面に押し出した、というよりもロックンロールやブルースの”タメ”を生かした粘り腰のあるハード ・ロックンロール。ダイナミックなノリを楽しめるアルバムではありますが、マイナーアメリカンハードにありがちな勢い一辺倒ではありません。迫力や音圧、リフ一発で突っ走ってしまうような強引さは無く、各楽器、ヴォーカルが絡み合う感じが魅力。
1stの翌年、72年作の2nd。メンバーは変わらずプロデューサーも同じ。一般的によく言われるのは、ピアノの多用が目立つものの、サウンドは前作の延長線上ということ。しかし、これは個人的趣味の話をさせてもらえば大化けです。1stも名作と呼ぶにふさわしいものではあったけれど、個人的には2ndが絶対お勧め。楽曲も印象的なものが増え、グルーヴィな気持ちよさも断然向上。まず一曲目Lone Strangerからすごい。Special Thanks to The Facesの記述も納得の極上のミドルテンポ。Loving Till Endのようなメロウな曲も秀逸。Drivin' Me Wildのへヴィさも最高。1stと違い渋いカバーが2曲。”Neil Merryweather, Johon Richardson & Bores”(Green Tree版ではKryptoniteにカップリング収録されてます。ブルースハードロックの名作。)収録のCity BoyとWhite AlbumのSavoy Truffle(George Harrison作)。選曲が示すように渋くて粋で、スワンピーなハードロックアルバムです。
MarkとTimのRoller兄弟とドラマーによるトリオの72年作。全自作。半数以上がMark Roller(Vo.b)の単独作。ドラマーはA面とB面で違うようで、A面のドラマー(Paul Cassidy)は作曲クレジットがあるもののSpecial Thanks扱。B面のドラマー(Bob LaNave)が正規メンバーらしいです(ちなみにリードヴォーカルもとってる模様)。A面とB面ではプロデューサーも録音スタジオも違います。メンバーチェンジの最中作成されたアルバムなのでしょうか?たしかにA面とB面で若干雰囲気が違う気がしますが、それほど劇的な変化があるわけではありません。ちなみに個人的なお勧めは B面一曲目のAfter Me Again。
音の方はというとThis record was specially to be played at a high volumeとあるようにへヴィな質感でハードなサウンドなのですが、ガサツなうるささはありません。サイケでメロウかつハードでへヴィ。
ただコーラスがあったりするものの、全体的にヴォーカルは弱いか。楽曲やインストの魅力を考えると少々インパクト不足。
ジャケットを開くと中央にドッカと肘をつきながら寝そべる黒人が。ヴォーカルだろうか。他にも南米系と思しき人物も。メンバーは元The Front Page Review、ProfitsのRichie Bartlett(g)、元Pugsley Munion(←お勧めです)のTom Belliveau(b)、Dave Christiansen(g)、Bill Garr(dr)、Steve High(vo)、Joe Santangelo(key)の六人組み。作曲は全てDave Christiansenなんだとか。楽曲の方はというと、奇妙なものからハードロック調のもの、ストリング(メロトロン?)を配したバラードまで。サウンドの方はというと、アコギが良いアクセントになっている、ということもあるかもしれないけれど、全体的にアコースティックな響き。電気楽器の使用率はもちろん高いのだけれど、くっきりとしてた音像がなかなかユニーク。ドラムは割とバタバタと叩きまくっている印象だけれど、シャキッとした音で、やかましくはない。ヴォーカルはソウルフルでハードな楽曲もソフトなものも違和感なく歌い上げてます。楽曲は独特のポップ感に彩られた、というよりも少々滋味な印象も。が、サウンド、楽曲から感じら れるバンドの懐の深さが感じられ、何度も聴きたい、という気持ちにさせます。
70年作。3rd。全7曲。全てオリジナル。クレジットは6曲がMiller Anderson、残り1曲がGalliardから引き抜いたDave Caswellによるもの。Keef Hartley Bandの特徴でもあるホーンセクションはこのアルバムまではHenry Lowtherが大きく担っていたわけだけれども、どうやら脱退と製作の時期が微妙に重なった模様。Henry Lowtherは2曲のみに参加。残りはGalliard組のDave CaswellとLyle Jenkinsがその役割を引き継ぐことに。ホーンは曲をかっこよく盛り上げ、Miller Andersonのヴォーカルはより迫力を増し、ギターもかっこいい。リズム隊も強力。あまり専門的なことは分からないけれど、曲をグイグイと引っ張っていくようなドラムスは素人耳にもインパクト大。ちなみにベースは後にUriah Heepで有名になるGary Thain。1stがちょっと滋味に感じた人もこれはお勧め。楽曲はなかなかハードだし、キャッチーで迫力もある。なにより、バンドのそれぞれのパートが絡み合っていて、確固たるKeef Hartley Bandサウンドを作りあげていると思う。
スコットランド出身の五人組。編成はDeep Purpleと同じ。この手のCDとしては珍しく、歌詞カードが付いています。楽曲は全曲Bodkin名義。ライナーノーツには簡単なバイオグラフィーがあり、なぜかメンバーの年齢まで記されています。音楽の方はというと、オルガンをメインに据えたハードロック。時代上、やはりDeep PurpleっぽかったりBlack Sabbathっぽかったりしますが、なかなか個性的。なにより、かっこいいリフで押しまくる楽曲が魅力的。リズム隊はハードロックに対応しているし、ボーカルも上手いというわけではないけれど存在感はそれなりにあり、歌メロは意外とキャッチー。ギターは時折ソロをとったりオルガンとユニゾンでリフを弾いたりしますが、あ くまで全篇を通して主役はオルガン。全体的に荒削りでアングラ臭が強いですが、長尺が中心といえど構成はストレートで、サウンドもパワフルなので割と聴きやすいです。ただ個人的な好みを言うともう少しボーカルに比重が欲しかった。
69年作。専任ヴォーカルを含む五人編成(ジャケットには六人の人影がありますが)。前身は The Barbariansなるガレージバンド。Black PearlはAtlantic所属で本作とライブアルバムの計二枚をリリースしたようです。どちらもチャートインしたんだとか。本作は全九曲で、オリジナルが7曲。残りの二曲のうち一曲がトラディショナルをアレンジしたもので、もう一曲がカバー。全体で35分程度で、オリジナルのクレジットは共作がほとんどではあるが全ての楽曲に おいてBernie "B.B" Fieldings (vo)が関与。ヴォーカルが主役といった感じで、長尺のインストパートはありません。ヴォーカルはソウルフルでかっこよく、James Brownがアイドルだったそうです。楽器隊はソリッドで、いかにもアメリカンといった粘りのある豪快なノリを演出。キャッチーさということではいまひとつかもしれませんが、このヴォーカルにこの演奏はなかなかのかっこよさ。聴き込む価値のある一枚だと思います。
元FreeのAndy Fraser(b)がSnips(vo)、Chris Spedding(g)、Marty Simon(drs)と組んだバンド。Andy Fraser脱退後の2ndもあるらしい。本作はデビューアルバム。よく言われていることだけど、とにかくFreeみたい。ギターもヴォーカルもそれぞれFreeのそれとは違うはずなのに通して聴くとどうしてもそう思ってしまう。元Free組のBack Street CrawlerやBad Companyなんかよりも断然である。逆に言うと、Freeの独自性の多くをAndy Fraserが担ってた、ということかも。が、Snipsや他のメンバーによる楽曲でさえもFreeみたいに聞こえてしまう。じゃあ、このアルバムが単なるFreeの二番煎じで駄目なのか、というとそうでもない。以上のような理由で個人的にはそれ程のめり込めないが、Ol' Jelly RollやDoctor Loveは良い曲だと思う。
Three Man Armyはハードロックとして語られるバンドとしてはかなり異質だと思う。一言で表現するのは難しいけれど、メローというか繊細というか。思うに、Three Man Armyは単なるハードロッカーの集団ではなく、ものすごく器用なAdrian兄弟が当時の最先端のハードなロックに挑戦した、という結果なのだと思う。未聴なので何とも言えないけれど、Adrian GurvitzがのちにAORシンガーに転身した、というのもそんなに驚くようなことではないように思う。で、本作はThree Man Armyの3rd(2ndではありません)にして最終作。相変わらずの繊細さをあちらこちらに感じさせつつも、ハードなところはしっかりハード。前作Mahesha(またはThree Man Army)から参加のTony Newmanもより溶け込んだ印象。個人的にはThree Man Armyの最高傑作。
全6曲の約33分。Julian Jay Savarin本人の小説をベースにしたコンセプトアルバム。全曲彼の作。
一応プログレというくくりに属するとは思うのだけれど、元CatapillaのJo Meekのヴォーカルがキャッチーで、歌物として大いに楽しめます。
(ちなみにCatapillaのアルバムで聴けるあのヴォーカルは後任のAnna Meek。姉妹だそうです。)。
もちろん長尺の曲はあるし、インストパートも充実。ギターやオルガンのひずみ具合やくっきりとした音像はまさに70年代英国。
内容の割に知名度が低いのはYoung Bloodというマイナーなレーベルからリリースされたせいでしょうか?
Neil Merryweatherの一連の作品のなかでもブルース色が濃い一枚ではないかと思う。
メンバーはアルバム”Neil Merryweather,Johon Richardson&Boers”(KRYPTONITEにボーナス収録されてます)参加の三人にLynn Carey,Barry Goldberg,Charlie Musselwhiteが加わった六人。J.J. Velkerなる人物が数曲に参加。
一曲Otis Spannのカヴァーがあるだけで他はメンバーによる作品。Charlie Musselwhiteの強力なリードヴォーカルを聴ける曲が二曲ほどありますが、アルバム全体を通して多分にLynn Careyのヴォーカルがフューチャーされており、Mama Lionが好きだ、という人は気に入るかと思います。
メンバーはMike Harrison(Vo,Piano),Greg Ridley(B),Mike Kellie(Dr),Luther Grosvenor(G)。アルバムリリース後、この4人にGary Wrightが加わってSpooky Toothに発展。
Spooky ToothでのメインソングライターのGary Wrightが未加入とあって曲調や雰囲気はあまりSpooky Toothっぽくありません。しかし、Mike Harrisonのヴォーカルはこの時点で十分に圧倒的だし、楽曲は全曲メンバー4人の共作となっておりなかなかの粒ぞろい。
ちなみにプロデューサーはGuy Stevens。
アイルランド出身のトリオによるデビューアルバム。全曲Dave Lewis作。
全体的にかなりポップですが、シングルとしても発表されたSundayはモロにハードロックだったりと一筋縄ではいきません。
サイケ色はジャケットから想像するほど濃くはありませんでしたが、Cocaineなんていう曲があったりします。
このアルバムを一言で形容することはなかなか難しいですが、ひとつ言えることはと にかく曲が良いということです。
ボーナストラックは全8曲で、当時のシングルやオルタネイトミックスにDave Lewidによる2008年のライブ音源が2曲。
73年発表の2nd。プロデューサーは前作と同じJ.W.Guercio。Backing VocalsのクレジットにHumble PieなどでおなじみのThe Blackberriesの名前が。
十曲中五曲がカバーと1stに比べ割合が増えましたが、そのほとんどがインスト。逆に自作曲は歌ものが多いです。1stではブラスやストリングは一部での使用でしたが、このアルバムでは結構な割合で導入されています。そのせいか、ギターソロやキーボードソロの派手さは減ってしまったような。その分、歌ものとしてのコンパクトさでは本作が上だと思います。ストリングやブラスのパートもベッタリとしたしつこい感じがなく、違和感はありません。オフィシャルのMySpaceで"Firat Time" "Strange Lee"が視聴可能。"Livin' In America"(作曲クレジットはMadura, J.W.Guericio, Terry Kath)や"If You Got The Dime"なんかも是非聴いてもらいたいです。
らしい、というのも私Chicagoのことあまり知りません。"25 Or 6 To 4"はかっこいい曲だと思いますがいまいち食指が伸びません。だから、そういう人が書いた文章だと思ってください。
プロデューサーはChicagoと同じJ.W.Guerico。ブラスはありませんが、デビュー作(このアルバム)が二枚組という共通点も。71年作。曲は"Johnny B. Goode"(名アレンジ!!)以外自作のようです。インストパートの比重が大きいですが、歌心がありメロディーがキャッチーでとても聴きやすいです。オフィシャルのMySpaceでこのアルバムから"Free From The Devil" "Johnny B. Goode" "Damnation" "Drinking No Wine"が視聴できます。
インターネットでどんなに調べてみてもいまいち素性がつかめなかったバンド。しかし、最近めでたくオフィシャルのMySpaceが設立。どんなに探しても視聴すらできませんでしたが、この度ついに音源がネット上に。
曲はクレジットがないので分かりません。メンバーはスライドギターを含むギター二本にベースとドラム、ボーカルがフルートを担当する五人組。ツインリードに男臭いハーモニーと曲調はいわゆるサザンロック。ボーカルはいかにもアメリカンといった感じで豪快。演奏陣ももちろんグルーヴィーで豪快。全体的にもっさり とした感じは思っていたほどなく、ザクザク、ジャキジャキといった感じで割と明快。フルートがいいアクセントになってます。ボーナストラック六曲収録。超個性的なバンドというわけではありませんが、ハードなロックが好きだという方は買って損なしだと思います。お勧めは"Lay It On The Line" "Juliette" "More Than I Can Chew" "Rock Me, Roll Me"など。"Busted In Georgia"はシングルとしてリリースされたそうです。
メンバーはStan Webb(G,Vo)、Robbie Blunt(Slide Guitar)、Rob Rawlinson(B)にMac Poole(D)。Stan WebbとSavoy Brownの”Boggie Brothers”で一緒だったMiller Andersonがゲスト参加。プロデューサーはTony Ashtonでキーボードも担当。Stan Webbは作曲でほぼ全面に参加。Robbie Bluntとの共作も約半分。二曲ほどクレジットにAlexanderとあるが、これはMiller Andersonのことだろうか。76(75?)年発表で、60年代や70年代初頭のそれとは違うが、この時期にして実直なブルースロック。レゲエぽかったりファンキーな趣向の曲も多いが、洗練とはあまり縁のない渋めでレイドバック気味な感じが気持ちいい。音を詰め込んだ感じはなく、各パートが独立して響く様は英国ロックファンに訴えるはず。
小さな荷物をポストにお届けするヤマト運輸によるサービスです。全国翌日配達(一部地域をのぞく)、投函完了をメールにてお客様にお知らせします。
クロネコ宅急便の場合(3枚以上ご注文)、配達日・時間の指定可能
領収書の発行、ヤマト営業所留めも承っております。注文時に備考欄にてお知らせください。
VISA、Master、JCB、American Expressカードでの決済が可能です。
当店では、クレジットカード決済代行会社 株式会社ゼウスのサービスを利用しております。
お品物にお支払い用紙を同封いたします。ご注文日より2週間以内に、最寄りのコンビニにてお支払いください。
商品代金、送料の他に別途手数料210円をいただいております。
お品物に郵便振替用紙を同封いたします。ご注文日より2週間以内に、最寄りの郵便局にてお支払いください。
ゆうちょ銀行口座から電信でお振り込み可能です。
郵便局の口座をお持ちでなくても、お振り込みいただけます。振込み手数料はご負担いただいております。
お品物に振込先を記入した用紙を同封いたします。ご注文日より2週間以内に、お振込ください。
埼玉りそな、PayPay銀行にお振込いただけます。振込み手数料はご負担いただいております。
3枚以上ご注文の場合、ヤマトの代金引換サービス(宅急便コレクト)をご利用いただけます。
現金の他、クレジットカード、デビッドカードでのお支払いが可能です。
商品代金、送料の他に宅急便コレクト手数料330円(税抜300円)をいただいております。
中古CDを安心してお買い求めいただけるように、日々サービス面の向上を目指しております。