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じゃ、見ろクワイ（笑）さんのレビュー

KORNELYANS (KORNI GRUPA) / NOT AN ORDINARY LIFE

間違いない！（4 拍手）

これはKC、PF、Yes、EL&PからGentle Giant、Camel等いわゆるプログロックらしいバンドの愛好家にはハットトリックか場外ホームラン級の傑作ではないでしょうか？いちばんお手本にしているのはGGであんなふうに変拍子と目くるめく展開をビシバシと決めてくる。演奏が強靭なうえに細部まで神経が行き届いたサウンド。少々ユーゴロックに通じている者としての意見ですが、未CD化のTihomir Pop Asanovicの
ZOO / ZOO

激渋派は随喜の涙のアルバム（4 拍手）

ファンキー、ジャジー、ブルージーときおりサイケデリックで緩急の付かせ具合などは手に汗握るばかりに巧みな、思いきりクールで渋いバンドです。バーボンのように酔わせます。ヴォーカルのジョエル・デイデ（？）はフランス訛り皆無の流暢な英詞をいぶし銀の声で聴かせます......残念ながら本作を最後に脱退し、ソロアルバムもこんなに厳しい音楽性をしていないからこういう作風は本作でしか聴けないわけです。ちなみにベーシストはのちにかのMagmaに加入してアルバム
ARTI E MESTIERI / GIRO DI VALZER PER DOMANI

絶対的傑作その二（0 拍手）

イタリアン・ロックとしての醍醐味ならいつ聴いても新鮮で勢いのある1stアルバムに軍配が上がるかな。しかしバンドの円熟味とかアルバムの完成度ならこちらが上だと思われます。ともあれ、初期二作品はAreaや最近入手できるようになったPFMの超絶ライヴと並べて聴きたいイタリアン・ロックの頂上的存在です。
YURY MOROZOV / CHERRY GARDEN OF JIMI HENDRIX

隠れ巨匠の初期作品集（2 拍手）

故ユーリ・モロゾフは日本ではまったくの無名アーティストで世界的にも知名度が低いものの、実は78年から79年あたりの音源には当時のAreaやHenry Cowと比べても遜色ないほど先鋭的な作風のブツもありまして現在まともな流通ルートは夫人が運営するウェブサイトぐらいなのでは？さてこれはサイケデリック/アシッド・フォークとして楽しめるアルバムでボブ・ディランの『風に吹かれて』をロシア語でやったりしています。『桜の園のジミ・ヘンドリックス』なんて愉快な曲もあり。
POP MASINA / NA IZVORU SVETLOSTI

Smakなんかよりも断然いいよ（1 拍手）

巨漢ベーシストのロベルト・ネメチェクの作曲力、早世したヴォーカリストのゾラン・ボズィノヴィッチ（通称ゾラヌ）の歌唱力、ドラムのミハイロ・ポポヴィッチを含む三人の演奏力すべてが揃ったセルビア随一のバンドですね。曲によってはProcol HarumやPink Floyd調が出てくるけれども、演奏がいいからご愛嬌ということで。大体の曲調はJimi Hendrix ExperienceやCreamに影響を受けた豪快なハードロック（しかも細部にまで神経が行き届いた）です。どこに出ても恥しくない実力派なので辺境ものといった色眼鏡抜きに楽しめます。それにしてもゾラヌの馬のいななきのような人間離れしたシャウトは凄い！
TRIO DAG / SECANJA

家宝にしてもらいたい隠れ名作（6 拍手）

ロックがアメリカで始まって以来62年に及ぶ長い歴史があり、その間世界じゅうに広まったとはいえ依然ロックの本場＝英米であって他国のロックはとかく辺境視され不当に低い評価を受けたり、その反動で自国のファンが過大評価したり......。その意味で本作は実に気の毒、まず存在自体が知られていない。セルビア語で歌ってはいるものの、英米の第一級バンドと比べてもまったく遜色のないはかなくも美しい（フォーク風の）メロディと（プログレッシヴな）構成力をもつ曲ばかり揃った珠玉のアルバムでアレンジメントも丁寧で申しぶんがない。実をいえばとかくユーゴ産バンドはアンサンブルが雑で田舎くさいものが多いものの、本作は素晴らしいのひと言！
OM / OM

Companyia Electrica Dharma、Icebergとともに必聴作（3 拍手）

一般的にスパニッシュ・ロックの開花期といえばフランコの独裁政権が倒れた75年以降なのですが、これはそんな年代と関係なく完成されたアルバムです。後年のジャズ・ロックバンド、ICEBEERG等ほど演奏テクニックで固められていなくとも相当水準が高いし、センスではひけを取らない出来栄えですね。
LOS CANARIOS / CICLOS

悪くはないですが......。（5 拍手）

ヴィヴァルディと同郷のバンド、IL BALLETTO DI BRONZOの“YS”でもヴィヴァルディ的フレーズが出てきたけれど、あくまで一部分であってしかもロック的煽りに変調されていた。こういう正面切ってクラシック名曲＋ロックをやるのはどうも......。ポピュラー音楽化されて聴きやすいという利点しか感じないなあ。
RALF NOWY / LUCIFER'S DREAM

音楽的クオリティは保証していいアルバム（2 拍手）

サウンドトラックのようでもBGMのようでもある作品。BETWEENのようにTHIRD EAR BAND的東洋風旋律で自己主張するわけでもなく、NIAGARAのようにパーカッションを押し出したジャズ・ロックグルーヴを感じさせるわけでもなく、当時のジャーマン界のさまざまな音楽的要素を取り込んだたおやかな作品とでもいえるかな。
CIRCUS / MOVIN ON

テクニカルなプログバンド（3 拍手）

ISLAND、SFFとともにスイスのロックバンドとしてよく知られた存在です。KING CRIMSONが引き合いに出され、表面的には影響が感じられるものの、もっぱらテクニック重視のバンドゆえあの重厚なメッセージ性は無いなあ。コーラス部分であのQUEENを思い出してしまうのが嬉し悲し（笑）。
HARMONIUM / SI ON AVAIT BESOIN D'UNE CINQUIEME SAISON

郷愁のフォーク･プログレッシヴ（5 拍手）

ケベックの大自然を感じさせる郷愁のフォーク・プログレッシヴ。フランスのMalicorneほど感動的なわけではないけれど、肩の力を抜いた優美で自然なメロディを聴いていると「大自然の懐に抱かれるのはいいなあ」とつくづく感じてしまう！メロトロンも◎。
コス / ポステオリアン・トレイン・ロバリー

いいバンドです（2 拍手）

カンタベリー・テイストのテクニカルなチェンバー・ジャズ・ロックバンドです。ベルギーはKING CRIMSONやMAGMA、AREAといった怪物バンドがない代わりにCOS、PAZOP、PLACEBOといった小粒でもぴりっと辛い山椒の実のような良質のバンドが揃っています。
IL BARICENTRO / TRUSCIANT

名イタリアン・ジャズ・ロックバンド（2 拍手）

演奏に切れがあって非常に整合感があります。よほど腕の達者なメンバーが揃っていなければできない技です。まァ、AREAやARTI E MESTIERIと比べるとずいぶん小ぢんまりしたスケールのようにも思えますが、ここまで演奏がよくて聴かせる内容であれば立派な個性でしょう。
GRUPPO D'ALTERNATIVA / IPOTESI

アイデアの詰まったプログレッシヴ（3 拍手）

チェンバー風の尖った不穏な緊張感を漂わせるアンサンブルあり、かなり暴力的なギターとブルンブルン唸るベースでKING CRIMSONを感じさせる部分あり、アクースティック・ギターや歌に抒情味あり、......結局カケハシ・レコード評そのままになってしまいますが、本当にそう。もうちょっと雑多なら雑多なりの統一感が欲しかった。
WARM DUST / AND IT CAME TO PASS

名ジャケットのジャズ・ロック（2 拍手）

まだジャズ･ロックとしての洗練度が足りない気もしますが、ブルースやブラス、オルガンが巧みにロックのなかに織り込まれていて堂々とした英国ものの雰囲気があり軟弱でないです。ジャケットの面白さに惹かれて衝動買いしてもそれなりに楽しめる内容です。
WARM DUST / PEACE FOR OUR TIME + WARM DUST

意外や好ジャズ･ロックバンド（2 拍手）

2ndのポエトリー･リーディングの際に「広島長崎」ということばが出てきます。それはともかく、SOFTSやNUCLEUSにはもちろん、IFにも劣る知名度ですがなかなかの好アンサンブルのジャズ･ロックバンドです。演奏がきびきびしていて飽きさせません。ジャケットを見て長らく「？」と思っていたのですが、買って損はないでしょう。
DEDALUS / DEDALUS

SOFTSファンならはずれなし！（3 拍手）

SOFT MACHINE風ジャズ･ロックの名作。後年チェンバー色を強くしてとっつきにくいバンドと化してしまいますが、本作はSOFTSファン、ジャズ･ロックファンには安心して薦められるアグレッシヴでドライヴ感があってクールなそれ筋の作風となっています。それにしてもイタリアには良いジャズ･ロックバンドが多いですね。
POLLEN / POLLEN

安定感抜群（1 拍手）

シアトリカルで歌心があり演奏にも張りがあるシンフォ･ロックということでまず念頭に浮ぶ類似のバンドはGENESIS。それからテクニック面でYESやGENTLE GIANTの影響もあり。歌と演奏どちらも巧いので安心して聴いていられる。安定感があって華やかなプログレッシヴ･バンドですね。
BLOCCO MENTALE / POA

イタリアン･ロック好きに（2 拍手）

メロトロン、フルート、ピアノ、アクースティック・ギターの音色が美しい、あの時代のバンドにしか表現できない抒情シンフォ･ロックが展開されます。70年代前半はイタリアにはこういうバンドがごろごろ居たのですな。
V.A. / PROGRESSIVE ITALIA GLI ANNI 70 VOL.2

VOL.1を買ったら最後、これも欲しくなる（1 拍手）

最近、イタリアのアーティストのお買い得ボックスが多く出ていますね、フランコ・バッティアート、クラウディオ・バリオーニ、ルーチョ・バッティスティ、アンジェロ・ブランデュアルディ等々。しかしこれも得難い作品を多く収録していますね......初CD化のSENSATIONS\\\\\\'' FIXとか入手困難なCARNASCIALIAとかIBISとか。VOL.1に劣りません。
TRIADE / 1998 : LA STORIA DI SABAZIO

イタリアのEL&P（1 拍手）

イタリアのEL&Pの後追いバンドですね。アグレッシヴな演奏パートが堰を切ったように展開し、メロディアスなイタリア語の歌パートへとつながれる“CARO FRATELLO”は名曲。
MINGO LEWIS / FLIGHT NEVER ENDING

ド！ド！ド！ド！ド！（4 拍手）

どっと津波が押し寄せてくるような豪快に突き抜けるダイナミックなテクニカル・ジャズ・ロック！インストゥルメンタルで貫くかもっと巧い歌手を起用してほしかった点もありますが。ラテン系の血を感じさせるSANTANA風の哀愁味もあり。
FUSIOON / FUSIOON(1974)

知的おとなのためのおもちゃ的サウンド（2 拍手）

目まぐるしい変拍子とトボケた味わいのジャズ･ロック。EGGと比較しても可哀そうなんてことはないと思いますよ！スペインの多彩で個性の強い文化体質にカンタベリー的展開がクールな統率感を与えているような印象。などと書くと小難しくなりますが、遊び心あふれるお茶目な音ですね。
FUSIOON / MINORISA

なんじゃこりゃ......。（5 拍手）

スペインのザッパ？とりとめのないさまざまな音楽的要素がコラージュされてタイトで（こういう表現は好きでないのですが）変態的な演奏にまとめられてゆく手腕がダイナミックな作品です。アヴァンギャルドな反フュージョン的フュージョンとでもいうべきか......メロトロンも効果的でスペインものにありがちなエキゾティシズムに流れていません。
SUPERSISTER / PRESENT FROM NANCY

ドーバー海峡越えした音（3 拍手）

フランスのMOVING GELATINE PLATES 、ベルギーのARKHAM等とともに大陸のカンタベリー系と見做されているバンドですが、70年作品でここまでカンタベリーなのはいったいどういうわけ（笑）。SOFTS、CARAVAN、EGGにところどころがよく似ており、つまりジャジーかつアヴァンギャルドで攻撃的ながらポップでユーモラス。
SUPERSISTER / TO THE HIGHEST BIDDER

1st以上の出来栄え（2 拍手）

最高傑作“ISKANDER”をうっかり☆四つに採点するという過失をしてしまいましたが（苦笑）、どのアルバムも大陸のカンタベリー系として英国のそれに劣らぬ質の高さです。FOCUSがさほど好みでない自分としてはお気に入りのバンド。10分超の名曲“A GIRL NAMED YOU”の畳みかけるフレーズがいい、歌があまり巧くないですが（笑）。
FERMATA / BIELA PLANETA and GENERATION

フュージョン化しても良い（2 拍手）

80年代初頭の旧東欧のプログレッシヴ・シーンは、これやらSYNKOPYやらSBBやらの作品が依然高い水準を誇っています。フュージョン色が出てきているものの、けっしてお話にならないような感じではない。そしてギターが巧い。当時の旧東欧のほうが西側よりも表現に制約がなく自由だったというのは知るひとぞ知る逆説的逸話です。
SANDROSE / SANDROSE

遅まきながら知る渋い名盤（3 拍手）

よく作り込まれている味わい深いアルバムです。フランスといえばMAGMA、HELDON、GONG、ANGEといった個性の塊のようなバンドばかり思い浮べてしまうものの、こういった一歩引いたような職人肌的作品もあるのですね！シンフォニックでジャジー、かつメロウ。ギターが巧い。
KEBNEKAJSE(KEBNEKAISE) / RESA MOT OKANT MAL

ジャケットが中身を物語る（1 拍手）

冒頭曲でスウェディッシュ･フォーク界の歌姫TURIDが高らかに伸びやかに歌い上げる“II”やTHE BANDからブルースとヴォーカルを抜いてプログレッシヴ寄りにしたような“III”といったトラッド路線に移行してからの印象が強いのですが、これはサイケデリック・ハード。あっけらかんと60’s風なところはたしかにあのデイヴィッド･アレンのよう。
ALGARNAS TRADGARD / DELAYED

ジャーマン好きのハートに来る一枚（2 拍手）

現代音楽、北欧トラッド、ロックをぶち込んでどす黒くサイケデリック醗酵したかのような作品。ジャーマン好きでDOMやAMON DUUL、YATHA SIDHRAあたりが好きなひとは気に入るかと。垂れ流し感の強い1stよりもロック的なまとまりが出ています。
MEZQUITA / RECUERDOS DE MI TIERRA

この臭みが......違う意味でたまらん（3 拍手）

“MEZQUITA”（モスクという意味ですが、Wikipedeiaによればコルドバにある司教座聖堂を指す場合が多いとも）というバンド名どおりアラブ/スペイン臭を前面に押し出したハードで個性的なシンフォ・ロック。なんとなくナポリの異端的？土俗臭ふんぷんのOSANNAの“PALEPOLI”を思い浮べました。好きなひとは好きなのでしょうが......。
SLOCHE / STADACONE

フュージョン・ジャズ・ロックです、やはり（0 拍手）

尖りまくったジャズ･ロックでもなく、車用BGMフュージョンでもないという印象は相変わらずです。ジャズ･ロックとしてよりこなれた感じ。あの時代のジャズ･ロックだから当然MAHAVISHNU ORCHESTRAの影響も受けているわけでキーボードの畳みかけに「おっ、ヤン・ハマーだな！」と思う瞬間もあったりして楽しい（笑）。
SLOCHE / J'UN OEIL

フュージョン・ジャズ・ロック（1 拍手）

カケハシ・レコード評にあるとおりたしかにキーボード・センスにキース･エマーソン、パトリック・モラーツと似たものを感じます、だからといって両者を足して2で割ったようなものとは早合点しないでね（笑）。演奏は達者。しかし突出した個性というまではいかず、単調なBGMでもないフュージョン・ジャズ・ロックですね。
GANDALF / GANDALF 2

ポップマニアなら興奮の一枚（1 拍手）

激甘メロウサイケデリック・ポップバンドとして強烈な個性を放つGANDALFの補遺アルバム。先日有名な1stをちょっと辛く採点しすぎたので☆三つにしておきます。霧のなかから響いてくるようなエコーのかかったヴォーカルを軸にさまざまな音楽的要素を耳心地よくセンスのあるポップスにまとめています。
PAZOP / PSYCHILLIS OF A LUNATIC GENIUS

掘り出しもの！テクニカルなジャズ・ロック（2 拍手）

非常にテクニカルなジャズ・ロックバンドでアンサンブルの絶妙さにおいては（音楽自体はあまり似ていないが）KING CRIMSONがチラッと念頭に浮びました。けれども、楽器演奏と比べてヴォーカルが説得力不足の感が否めず、楽曲フレーズのキャッチーな畳みかけや掛け合いがときおり鼻に付きます。
AKRITAS / AKRITAS

ロックオリンピック、ギリシア代表（1 拍手）

なるほど出だしがEL&Pの“TARKUS”か、そしてギリシア民謡のようなリズムの取り方でもある。そう、たしかにOSANNAと共通する呪術的祝祭的なムードがぷんぷん漂っています。APHRODITE’S CHILDの“666”と並ぶグリース・ロックの傑作と言われていますが、自分はこちらのほうが観念で作った音でない気がして好きですね。
ARACHNOID / ARACHNOID

KCの後追いとして水準は行っています（1 拍手）

フランスにはMAGMAの後追いとKCの後追いバンドがかなり存在します。後者に当たるこれは強迫的な煽り等共通点はあるものの、あれほどの鋭角さ荘厳さはないです。KCの後追いで面白いのはもはや後追いとはいえないだけのオリジナリティを確立したHELDON、あとはKC的要素のあるジャズ･ロックバンドのBRAINSTORMぐらい。
SHYLOCK / GIALORGUES

KC＆KC周辺マニア向き（3 拍手）

さすがに年代が降っているだけにKCファンから悪名高い（？）JONESYよりも遥かにいい、スリリングな演奏を聴かせます。インストゥルメンタル。しかし本家のあのメッセージ性のある重厚さとはかなり趣の違う、カードライヴのBGMとしても通用しそうなサウンドですね。
COS / VIVA BOMA

ベルギーのカンタベリー・バンド（2 拍手）

UNIVERS ZERO、JULVERNE、PRESENTといった世界に名だたるチェンバー・ロックバンドを数多く輩出したお国柄を反映してかどこか小まわりが利いて小粋でお洒落なCARAVAN⇔SOFT MACHINEのような印象を受けました。スキャット風のフランス語女性ヴォーカルも耳にしみます。
JUKKA TOLONEN / HOOK

センスもテクニックも素晴らしい（1 拍手）

ジャズ･ロックの良作を求めるのは、けっこう骨の折れる作業です。いまだオーソドックスなジャズスタイルから脱皮し切れていなかったり、フュージョン臭が鼻に付いたり、内容がお粗末だったり。しかしトロネンのアルバムは、1stから自分が確かめたところでは79年のJTB(Jukka Tolonen Band)まではずれなし。本作も集めましょう。