プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!
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フォーカスのスタジオ・アルバムが全部揃ってしまう廉価版ボックス。
音源ソースはブックレットを見ると『青い旅路』以外は88年EMI、01年Red Bullet盤と同じ”Pre-mastered by Ian Gillespie〜”表記。
しかしスペシャル・サンクスの欄に”Peter Brussee / Q point”とあるので、『青い旅路』以外も一応リマスターされている様子。
『青い旅路』に関しては”Mastered by Hay Zeelen at Studio Hilversum〜”表記になっている(これは旧盤には無い)。
音量は今のアルバムより少し控えめだがこれが本来のバランスなんだろう、個人的には聴いていて特に何も問題に思わない。
(自分はフォーカスはビクターのK2HD盤でも所有しているが、K2HDは良くも悪くも派手な音になっている)
このボックスの最大のウリは、ずっと廃盤だった78年『新しい伝説』と85年『青い旅路』が入っている点。
今までこの2作品だけはずっ〜と聴けなかった自分としては、この点だけでこれを買った意味があった。
『青い旅路』はLPと旧CDで「ベートーベンの復讐」と「見知らぬ人からの電話」の長さがかなり違うが、これは旧CDのロングver.。
細かい違いとしては『フォーカスIII』も旧CD版準拠なので、1stからの「ハウス・オブ・ザ・キング」が入っていない。
ペーパースリーヴも旧CD版準拠なので、1stと『アット・ザ・レインボー』のジャケットがK2HD盤と違ったりする。
個人的には『Focus II』(2ndの初期タイトル)のヘンテコジャケにちょっと期待したが、残念ながら『ムーヴィング・ウェイヴス』ジャケでした(苦笑)
惜しい点としては
・『アット・ザ・レインボー』を完全版で出して欲しかった(映像はあってもマルチトラックが残ってないんだろうか?)。
・「悪魔の呪文」の”只のシングルver.”をベスト盤のオマケにでも入れて欲しかった(まぁ誰も求めてないか/笑)。
…この2点で☆4つ、いやしかしこれは売り切れる前に絶対買っておいたほうがいいですよ!!
モントルー、アズベリーと定番ボード落ちを出してひっそりと出た第三弾カリジャム。
「今じゃ絶対無理だよね」な規模のライヴなので、演奏時の音源収録や管理がしんどいのもわかる。
TV放映からの動画なんかを見ても元の音が良かったであろうバンドはなかなか無い(トリじゃないなら尚更)。
しかし何をソースにしたかわからないが、この音質でCD化はちょっと手抜きすぎる。
信じられないぐらいに低音が無い、編集をよくやるレーベルなのに直そうとした形跡が無い。
さらに目立つ音飛びがある、素人な自分でも編集ソフトで直せるレベルのものが複数そのまま(汗)
ボーナス収録の観客録りの音源のほうがまだ落ち着いて聴けてしまう、資料的価値だけで☆2つ。
今回の2016年4枚組デラックス盤は、あくまでもコレクター向けの趣が強い。
1:本編の2012年リマスター(これは現在単品で出ているものと同一)。
2:1974年に出た「4chMix ver.」を基にしたCD。
3:1970年、モントルーでのライヴ音源のCD(初の公式CD)。
4:1970年、ブリュッセルでのライヴ音源のCD(単独では初の公式CD)。
主なエンジニアはAndy Pearce & Matt Worthamで、2009年版リマスターを反省したのか良い出来になっている。
1は当然問題ない、もし今からサバスのCDを買うならこの2012年リマスターが入手もしやすくて良いと思う。
2は基の4chMixがMike Butcherで、それを英96年リマスターを手がけたRay Staffがステレオ化している。
元の4chMixの時点からそうなのか、一部の音(『パラノイド』のイントロ部分とか)が妙に曇っている。
普段と違う音の配置で聴けるのは新しい発見もあって面白いが、せめてもう少し手直しをしてほしかった。
特に『ウォー・ピッグス』の最後、4ch版ではオリジナル版で聴ける編集処理(キュルキュルと終わる)をしていないのだが
編集処理済のテープから無理矢理戻したせいなのか、音が怪しくなっている(7:44と7:47)部分がそのままになっている。
4chをステレオ化している時点で4chLP音源準拠の意味はないのだから、これは少し手間をかければ今なら簡単に直せたはず。
3はブートで超有名なボード落ち音源だが、三度目の正直よろしくやっとの公式CD化。
「初期ライヴ音源が公式で聴ける」という意義を見出せるならオススメだが、それのためだけにこのBOXを買うのは辛い。
4は一昔前なら「パリのライヴ」と言われていた音源だが、やはりモントルーより音は悪い。
ドラムが目立つので結構カッコイイ音なのだが、”モノラルのまま” なので一般人にはオススメできない。
(ちなみに「Past Lives」では消えていた冒頭の「Black Sabbath!!」のMCは残っている)
今年に行われたオリジナルメンバー+関係者へのインタビューを元にしたライナー、色々なデザインのEPが見れるブックレット、
ツアーパンフの再現ミニチュア、いかにも70年代な画質(苦笑)のポスターと、色々豪華なのだが全てが一般人向けでないのが惜しい。
旧デラックス盤のテイク違いCDとDVD-Audioがついてればまだ良かったが、それすら無しで ”Super Deluxe” とはなぁ…(汗)
「フォーカス」が好きなら聴いて損は無いライヴ・アルバム。
メインが『イラプション』の超ロングver.と、「At The Rainbow」やBBCライヴに比べ
明らかに初心者お断りな音源になってしまっているが、それを差し引いても
「世界的大ヒットを遂げる直前の時期のライヴ」という資料としても価値がある。
『イラプション』の中間部にヤンのソロ・タイムに近い演奏もあり、ここでもオリエンタリスムの片鱗が聴ける(笑)
後半2曲は明らかに音が悪い、全体的にシャリシャリとノイズが乗っている。
あと『アノニマスII』とあるが、これは時期的にまだ『アノニマス』としての演奏だと思う。
無理に音の悪い後半2曲を入れるなら自分は『イラプション』だけで良かった、☆4つ。
英国フォーク・ロック・バンド「フューシャ」が出した唯一のアルバム。
プロデューサーが”あの”メロウ・キャンドルを出した人だそうですが、
この人はこういう系統のバンドを作るのが好きな人物なんでしょうか…?
分類上はフォーク・ロックですが、ドラムやカスタネットがかなり派手に鳴るので
あまりおとなしいノリではない。そこにフィドルやチェロ、Voが乗ってくる。
アコースティックな音作りですが、ノリはかなりロックという不思議な音楽。
「メロウ・キャンドル」の様な路線を想像していたら、いい意味で裏切られました。
今回のEsotericからのリマスター盤は、元メンバーのTony Durantが過去に
出したリマスター盤よりもマスターの劣化が目立たない感じに手直しされている。
意外とパンチの効いたフォーク・ロック、オススメの一枚。
映画のサントラで絶対的な評価を持つ「ゴブリン」の数少ないロック作品のひとつ。
キーボードが様々な音色で複雑に絡んでくる部分の完成度は流石ゴブリンだし
聴いていてちょっと疲れるキメ(笑)も、くどくはあってもカッコイイ点はやはり流石。
後の『ローラー』と比較するとこちらはアグレッシヴで、『ローラー』はやや控えめ。
(『ローラー』はスケール感のある音作りなので、これはやりたい事の差とも言える)
ちなみに、定説の”前身バンド”という話はどうもレーベルの意向で名前が使われなかっただけらしい。
(収録時期も『サスペリア2』の後なので、「ゴブリンになる前」というのはどうしても無理がある)
「ゴブリン」には珍しい体育会系なノリのアルバム、ELPが好きな自分は文句無しの☆5つ。
英国プログレの定番アルバム、2015年リマスター+ボーナス・ディスクの2枚組。
今回のリイシューは以前のリマスター盤と音像が異なり、音圧が若干控えめ。
しかし曲が盛り上がるところでは結構派手に鳴るので、音の広がりは増えている。
Voが少しだけ引っ込んだので、以前のリマスター盤と比べて好みは分かれると思う。
(『ひとりきり』〜『三編の組曲』の曲間が妙なタイミングで切れているが、これは編集ミスだろうか?)
ボーナス・ディスクの音源は個人的にはイマイチだが、『Heebeegeebee』の
コーラスや一部の楽器の入れ方を聴いていて、「やっぱVALENSIAっぽい」と勝手に再認識(苦笑)
これで「Imperial Hotel」を収録してくれれば間違いなく文句なしでした、☆4つ。
(ライヴに来てくれた人へのサービスなんだろうけど、そろそろ普通に聴けるようにお願いします…/汗)
英国プログレの定番アルバム、2015年リマスター+ボーナス・ディスクの2枚組。
今回のリイシューは以前のリマスター盤と音像が異なり、音圧が若干控えめ。
しかし曲が盛り上がるところでは結構派手に鳴るので、音の広がりは増えている。
Voが少しだけ引っ込んだので、以前のリマスター盤と比べて好みは分かれると思う。
(『ひとりきり』〜『三編の組曲』の曲間が妙なタイミングで切れているが、これは編集ミスだろうか?)
ボーナス・ディスクの音源は個人的にはイマイチだが、『Heebeegeebee』の
コーラスや一部の楽器の入れ方を聴いていて、「やっぱVALENSIAっぽい」と勝手に再認識(苦笑)
これで「Imperial Hotel」を収録してくれれば間違いなく文句なしでした、☆4つ。
(ライヴに来てくれた人へのサービスなんだろうけど、そろそろ普通に聴けるようにお願いします…/汗)
オランダのフォーク・ロック・バンドの自主制作アルバム。
フォークで落ち着いた感じの演奏をしている所に、ロックが急にやかましいノリで入ってくるが
間違ってもゲッチング程の浮遊感は無いし、リズム隊もシュルツェやエンケ程怪しくない。
アコギパートも丁寧な印象だが同じ調子の演奏が淡々と続くのが多く、もう少し発展が欲しくなる。
録音や演奏の出来は良い辺り、基礎はそれなりにしっかりしたバンドだったと感じるのが余計惜しい。
作曲・アレンジ面で誰かアイデアが豊富な人がいれば、「自主制作マニア向け」では終わらなかったと思う。
モントルーのライヴ音源同様、これまたブート界隈で凄く売れたであろう音源+α。
モントルーと違い、ボーナス音源の収録を考慮してかこれは曲順が随分変わっている。
(この時期だと曲間の音合わせ等はダラダラしてないので、モントルーのような”削り”はほぼ無い)
全体の音量が上がっているのは同じで、ブートとどちらを選ぶかは好みの問題になる。
ボーナス音源はボード落ちのようだが、明らかにエアチェックの音源に聴こえる。
(正直なところ、超・ベストポジションでの”空録り”に聴こえなくもない)
7th以降のライヴはオジーが完全にグロッキー化しているので、あくまでもオマケ。
今回のはオマケがイマイチだけど、公式ではもう絶対出さないだろうから星5つ。
全体的に淡々とした進み方なので”イマイチ”に聴こえるが、この時点でも
ハミルのVoは既に後々の作品で聴けるノリになっている。一作目の時点で
「バンドの主旨はハミルにある」という事がしっかりわかるというのは凄いと思う。
(演奏や楽曲が追いついていない点としては、なんとなくクィーンの1stを思い出した)
間違いなくハミルの意図だろうが、オリジナルと構成が変わっているのは残念。
『Ferret & Featherbird』と『Giant Squid』を省いて、『Octopus』と
『Necromancer』の順番を入れ替えるとLP当時の構成で聴くことが出来る。
”トリプル・メロトロン”と語られるバンドの、唯一作+デモ音源の二枚組仕様。
大名盤ではないが、B級英国ロックやフォーク・ロックが好きなら楽しく聴ける。
肝心の内容だが、今回のEsoteric盤はベル・アンティーク盤とミックスは一緒。
(『The Prisoner』の序盤にVoの鼻歌が無い、『Gazing』のイントロにカウントが無い)
ベルアン盤に比べると高音がやや控えめで、音楽性にあった音像になっている。
今回のポイントは2ndアルバム用に収録した音源などが入ったボーナスCD。
これは結構前に「自分の名前を出さないこと」を条件に元メンバーが
インディーズ・レーベルに音源を提供して、そこから発売されていた。
ただこの時はアセテート盤から起こした音源を、カセット・テープに
吹き込んだものが大元のソースだったのでどうしても音が悪かった(汗)
今回のライナーを見ると、なんと
「生き残っているテープを基にリマスターした」
というような表記が(きちんとしたマスターが権利元にも残っていないのか…?/汗)
しかしインディーズで出した時のよりは音質が改善されている。どうしても
音揺れ等があるが露骨なアナログ・コンプ感は曲によっては結構減っている。
尚、ライナーには元々情報が少ないであろうこのバンドの経歴等が
書かれている、資料としても価値があると思う。それと、2nd用の音源に関しても
初めて”権利元の表記”がきちんとされている、オフィシャルとして出せた事を素直に評価したい。
クラシカル路線のキーボード・バンドの最終作で、オランダ本国の再発専門レーベル「Pseudonym」からの決定版仕様。
音源も単なるリマスターではなく、”exclusively restored and dynamically remastered”と記載する仕事ぶり。
バンド作品ではなく、どうしてもリックのソロ作品としての趣が強いのが惜しい。
今回の復刻では3曲目『対立』がボーカル部分をカット、インスト部分のみになっている。
(リックの生前の意向との事なので、オリジナルver.を聴くならMusea盤で聴こう)
ボーナスはピアノ演奏によるデモver.が殆どだが、マタイ受難曲の『来たれ、娘たちよ、われとともに嘆け』BWV244もある。
このボーナス曲の記載で情けないミスがある、ラストのフーガ曲を”小フーガ”と勘違いしている(苦笑)
(実際には 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542のフーガ、要は”大フーガ”である)
せっかくいい仕事をしているのにこういう部分でミスをするのは非常に残念、★4つ。
世界一プレミアなフォーク作品、等の噂もあるプライベート・プレス作品の公式復刻。
7人組という大所帯バンドだが曲毎の参加は少なく、音数も控えめな作り。
全体的にダラダラとした空気でコーマスのような土着っぽさも少し有る。
作品全体では男性Voが比率多めだが、このVoが自分にとってはマイナス要素。
極端に下手ではないが、こういう路線にこのタイプの歌声は合わないような…。
女性Voをメインに据えていればもう少し聴きやすくて良かったと思う。
ガーシュウィンやトラッドのカヴァー、インスト曲は良く出来ているのでそちらは◎。
それにしても、ここ(親レーベルのGuerssen含)はマニアックな復刻をするのがすごい。
蒐集家でもないと本来聴けないような作品が、こうやって聴けるというのは本当に良い時代だ。
現物を見てやはりと思ったが、「On The Air」レーベルの後身っぽい所(ですよね?/笑)からの音源。
数年前のブート界隈で凄く売れたであろう、70年モントルーのライヴ+αな内容になっている。
本編に関しては、曲間のサウンドチェック等で生じた”間”が若干削られており次々と進んでいく。
また元の音源に比べてオジーのVoと他メンバーの音量差が狭まっているので、聴きやすさが向上している。
この辺の”修正”は人によっては嫌だろうが、自分は聴きやすくなったという点で素直に評価したい。
ボーナス音源に関しては、Earth時代のデモよりもカール・パーキンスを演っている音源が聴き所。
オジーは何歌ってもオジーになるんだなぁ、というのがすご〜くわかる音源です(苦笑)
尚、たすけ氏のお話の補足をすると、1stと2ndのデラックス盤を出す際にもどちらかに
この音源を収録しようと再度検討されましたが、これまた何故かポシャりました。★5つ。
キース・エマーソンのファンで、たまに「ELPよりナイスだよね」という人がいるが、そういう人にオススメの一枚。
ナイスはゴチャゴチャした部分がある種の魅力だったが、それを上手く消化しつつ発展させたような印象。
なので「ナイスはリー・ジャクソンの歌がちょっとなぁ…」とか「録音がなぁ…」という部分が無い(苦笑)
クラシック曲が「これじゃエマーソンまんまじゃないか」という部分を気に入るかどうかが評価の分かれる所か。
最初の一枚としては十分すぎる出来だが、露骨にフォロワーすぎる部分もあるので★4つ。
クラシカル路線のキーボード・トリオの2ndで、オランダ本国の再発専門レーベル「Pseudonym」からの決定版仕様。
音源も単なるリマスターではなく、”exclusively restored and dynamically remastered”と記載する仕事ぶり。
しかし一番のウリはボーナス音源で、75年スウェーデン(4曲)と76年ドイツ(5曲)でのライヴ音源になる。
スウェーデンの音源はラジオ放送用の音源が基になっている、音質は当然問題が無く楽しめる。
ドイツの音源はオーディエンス録りが基のようで音は少々悪いが、手直しはしている様子。
尚、シングル曲は『Birds』のみの収録でMusea盤の時の「またTabuかよ!」とはなっていない(笑)
間違いなく決定版といえる再発だが、限定盤らしいので買うならお早めに。
クラシカル路線のキーボード・トリオの1stで、オランダ本国の再発専門レーベル「Pseudonym」からの決定版仕様。
音源も単なるリマスターではなく、”exclusively restored and dynamically remastered”と記載する仕事ぶり。
しかし一番のウリはボーナス音源、CD1枚+αにもなる。デモやらセッション音源が膨大に残っていたのが凄い。
「あ、コレが本編のアレになったのかな?」と探しながら聴くと面白い、ボツ曲も断片ではなくきちんと完成している。
20分近い組曲『A Swedish Largo』には、ピエーリ・ヴァン・ダー・リンデンのドラム・ソロもある。
(流石に長すぎるから、これを短くして『A Memory』にしたんだろうなぁ…)
間違いなく決定版といえる再発だが、限定盤らしいので買うならお早めに。
かつてアングラ劇団「天井桟敷」でその奇才ぶりを存分に発揮したJ・A・シーザー
(現在はシィザー表記)の、1973年に行われたリサイタルからの抜粋アルバム。
ロックと民謡・童謡など日本古来の音楽を合体させて独自性極まる音楽が
構築されている。あまりにもクセが強いので人を選ぶが、アングラ要素が好きな人には
最高の音楽だろう。しばらく前に出た音源集に収録されていた”完全版”よりも、
こちらの方が綺麗にまとめられていて聴きやすい。尚、2013年には音源集BOXの
完全版で少々問題のあったミックスをきちんと手直しした2枚組CDが出されている。
(おいしいとこ取りなら当盤、リサイタルの空気を満喫するなら2枚組CDになる)
尚、某アニメの合唱曲からシーザーの音楽を知った人はいきなりこれからではなく
まず『身毒丸』、『阿呆船』辺りから聴いて独特のノリに慣れるのを勧めたい。
ヴァーティゴのB級アーティスト代表格、グレイシャスの2nd用お蔵入り音源。
この2nd、実はこのRenaissance盤だけが他のレーベルと仕様が違う。
元々、構想段階では組曲『Super Nova』はLP片面に入りきらない長さだった。
アーティスト側、これを後に廉価盤で出したフィリップス側どちらの判断かは
不明だがLP化された際に、この組曲から『What\\\\\\''s Come To Be』をはずし
B面の曲としている。それを今回の盤では、また組曲内に構成し直している。
つまり、この盤での組曲『Super Nova』は”完全版”仕様ということになる。
(『What\\\\\\''s 〜』の部分には、シングル曲の『Once On A Windy Day』を収録)
最近、復刻を頑張っているEsoteric辺りでこれを再販してくれないかなぁ…。
クレシダやベガーズ・オペラが出て、グレイシャスが出ないというのは残念だ。
同レーベルから出たテンペストの音源同様に、これもBBCライヴの音源になる。
この音源もブートで有名だが、自分はフォーカスのブートは持っていなかったので
ブートで出ていたものとの比較は出来ないが、有志が独自に音質を改善して
配布していた音源と聴き比べてもほとんど遜色は無い(パクリではないと思う)。
一曲目から『アノニマス II』!これを平然と聴ける観客も大したものだと思う(笑)
ボーナスという事で4曲オマケが入っている。その内3曲は72年のTV放映用ライヴ。
これは、メインのBBCライヴの収録時期が不明だった頃に混同されていた演奏になる。
情報が少ない頃の”リアルタイム”を知るファンへのサービス、といったところだろうか。
残りの1曲、”73年のライヴのアウトテイク”とある『シルヴィア』は詳細がよく判らない。
これまたタイトル通りに怪しいが、もう公式は出すつもりがなさそうなので星5つ。
80年代に登場した、ウェールズ地方のフォーク・バンド「ペレリン」の1stアルバム。
曲タイトルも歌詞も全てウェールズ語なので、聴いていて凄く独特の印象がある。
(Google翻訳ではタイトル等が殆ど訳せなかったが、バンド名は”巡礼者”の意)
Voは男女混合ではあるが男性Voがメイン、エレキギターやキーボードも結構使う。
全10曲中トラッドは3曲。全体的にややメロウ・キャンドルに近い神秘性がある。
完全にファンタジー系なノリなのではなく、少しヒンヤリとした大自然のイメージ。
個人的には、曲を聴いていると”雪解けの季節の少し前”なイメージが浮かぶ。
マイナーでありながらイモな要素も無い。Cherry Tree辺りで再販しないかな…?
テンペストのライヴ音源で、超・定番であるツイン・リード時のBBC音源。
(Dynamiteレーベルのブート、「Drive You Mad」で有名になったと思う)
元々は、ラジオ放送用のトランスクリプション・ディスクの音源になる。
公式にはSanctuaryから出た「Under the Blossom:Anthology」という
2枚組(国内盤は3枚組)に収録されていたが、これはL・Rが逆な上に
冒頭のMCが削られている、終盤が微妙な音質とあまりいい出来ではなかった。
更に言えば、ホールズワースのギターの音がやや小さいのもいただけない。
自分は、このBBC音源を「Stand By Medusa」というブートで所有しているが
このアルバムはそれよりもオリジナルに近いマスターを使っていると思われる。
『灰色と黒色』辺りでサーフェイス・ノイズっぽいのがハッキリと聴こえるので
オリジナルLPからの盤起こしだろうか?「Drive You Mad」のコピーかもしれない。
このアルバムでは、終盤『ストレンジハー』で音が悪くなる点は修正されている。
オマケで2nd発表時のトリオ編成でのライヴが4曲収録されている。
これは「Stand By Medusa」と同じでおそらくボード落ちの音源だろう。
タイトル通りに少し怪しいが(笑)、もう公式が出すつもりがなさそうなので星5つ。
自分はフランク・ザッパというと、どうしても「素人お断り」な印象を受ける。
前衛よりな音楽性のアルバムが多く、膨大な音源を聴いていないとファンには
「それじゃあ彼の言わんとしている事はわからないだろうね」と言われる。
(「これぞ芸術!」「即興にも全て譜面があるのだ!」等と語られる面も苦手)
そんな自分でも難なく聴けたアルバムがコレ。これは非常にわかりやすい。
インストが主なので、難解な歌詞を辞書片手に把握する必要もない。
ジャズ・ロックは嫌い、という人でなければ聴いて損はないアルバムだと思う。
尚、ザッパの音源は使用マスターでアレンジや曲編成が変わるので注意したい。
これは08年リマスター仕様で、発表当時のアレンジ・曲編成に戻っている。
自分はザッパが生前にまとめた93年マスターよりも程よく緩い音で気に入っている。
1972年から約3年程活動した英国バンドが、74年にひっそりと発表した唯一作。
オリジナルLPは僅か100枚の自主制作で、これは当時のプロデューサーによる
オリジナル・マスター・テープからのリマスター、復刻アルバムになる。
元メンバーのAlan Harveyと、プロデューサーのMike Kempによるライナー付き。
内容としては、少し陰のあるフォーク・ロックになる。内、トラッドは3曲。
自主制作といっても音質的な問題は殆どなく、質の高い楽曲を楽しむことが出来る。
5人編成の内3人が兼任しているVoも、変なクセ等は無くさらっと聴き流せる。
『パーラー・バンド』や『クイックサンド』の雰囲気を好きな人にオススメしたい逸品。
ドイツのフォーク・ロック・バンドですが、内容はほぼブリティッシュ・フォーク・ロック。
ハモンドやシンセが目立つ上、フォークな割に結構パンチのある音だったりします。
ボーナスが8曲もありますが、全部ライヴ音源でカヴァー。ブックレットに72年の
日付でそれっぽいライヴ写真があるので、おそらくはそれの音源なのでしょうか。
(仮にもしそうなら、アルバム制作前だからカヴァー曲オンリーな事も合点がいく)
クリームとか好きな人にはたまらないでしょうが、自分はブルーズ駄目なんだよなぁ(汗)。
そんな人へのサービス(笑)か、『アメリカ』と『ブルー・ロンド』をザ・ナイス風に演奏。
ボーナスが本編の没曲とかだったら良かったんですが…、残念。星4つ。
唯一作「Nature」を聴いた時、「手数多いのに地味な音で勿体無いなぁ」という印象を
受けたバンドだったんですが、そこを見事に解決したのがまさかお蔵入り音源とは(泣)!
1曲目『Snowstorm』からハイ・テンションで始まりますが、これはどっからどう聴いても
コロシアムの3rd収録曲『Bring Out Your Dead』(笑)。レーベルは気付かなかったのかな。
全体的に演奏が”前のめり”でカッコイイ分、少々ラフに聴こえる部分もあるのですが
自分はこっちの方がロック・バンドとしては良いと思います。鍵盤系が好きなら必聴かも。
系統は違うけどグレイシャスもお蔵入り音源で開花していたなぁ、ホント勿体無い…。
『チェレステ』というバンドの変遷を、”大体”辿る事が出来る4枚組音源集。
CD1『イル・システマ』期は、まだ洗練されておらず根暗なオルガン・ロックをやっている。
こういうダラダラしたインスト系は個人的には好きだが、残念ながら音質が厳しい。
CD2は、おそらく説明不要であろう『光明の統治者』。これは当然文句無しの内容。
CD3は、前半4曲が77年に収録した『チェレステII』の音源になる。90年代に出された
『セカンド・プラス』と比較すると、何故かこの時期の音源は6曲も削られている。
(「Il giardino armonico」は明らかに違う音源だから良いとしても、6曲も削るとは…)
「Nodissea」は『セカンド・プラス』のテイクとは違い、なんと72年の音源とある。
またCD3後半、英語表記の曲は73年収録。もしや『光明の統治者』の原型だろうか。
Nikki Burtonなる女性Voが参加しており、若干フォーク・バンド風に演奏している。
CD4『St.トロペ』はシンセ音が飛び交うロック。”後身バンド”という期待をして聴くと
ガッカリする確立が高い。 これを入れるなら、サントラ音源の『I Suoni In Una Sfera』を
入れた方が”Complete”に近かったのではないだろうか?少々残念な内容なので星4つ。
英国フォーク・ロックバンド、「フューシャ」関連の音源詰め合わせ。
1:製作途中でお蔵入りした2ndアルバム用音源3曲。
2:フューシャ解散後に結成した「マハゴニー」の音源5曲。
3:1stで一部の曲を作曲した「ロバート・チャドレイ」名義の音源3曲。
(これがNight Wings盤より一曲多く、『The Waves』という曲がある)
4:何かの放映用に録った「ゴールデン・メダリオン」名義の音源1曲。
1・2は1stアルバムの延長上の内容。尚、フューシャ以外の音源では
トニー・デュラントはリードVoをとらず、ギターとバックVoのみをやっている。
マハゴニーはフューシャよりもファンタジー度が上がり、曲も爽やかで良い。
この音源集の中では、自分はこのマハゴニーが一番良い出来だと思う。
3は1・2と違い緩い感じのロックバンド。デモ音源なのか少々音が悪い。
4はアコギとハルモニウムで弾き語り、な曲。これは一番音が悪い。
こうしてお蔵入り音源+αが発掘されて気軽に聴けるのは非常に有難い。
編集ミスか、この盤ではゴールデン・メダリオン名義の
曲名が『I’ll Remenber Her Face』と短くなっているが、
本来の曲名は『I’ll Remenber Her Face, I’ll Remenber Her Name』。
また、参加メンバーの表記が一部しかない。フューシャですら
一部メンバーの表記が無い。ちょっと雑な仕事だと思うので星3つ。
(内容自体は星4つ。Night Wing盤にはきちんとメンバー表記があるのに…)
英国フォーク・ロック・バンド『フューシャ』が出した唯一のアルバム。
プロデューサーが”あの”メロウ・キャンドルを出した人だそうですが、
この人はこういう系統のバンドを作るのが好きな人物なんでしょうか…?
フォーク・ロックなんですが、ドラムやカスタネットがかなり派手に鳴るので
あまりおとなしいノリではないです。そこにフィドルやチェロ、Vo等が乗ってくる。
アコースティックな音なんですが、ノリは結構ロックという不思議な音楽。
メロウ・キャンドルの様な路線を想像していたら、いい意味で裏切られました。
マスターの問題か、シンバルの音が少し割れている時があるのが非常に残念。
(オリジナル・テープの表記があるので、マスターが劣化したのかなぁ…)
意外とパンチの効いたフォーク・ロック。オススメの一枚。
過去に出た日本盤同様、これもRCAネオンのロゴは無いです。
ベル・アンティークの発売予告画像にはロゴがありますが、
手に入れた現物には残念ながらロゴがありませんでした。
(どういう事かと問い合わせたら「使用する事が出来ませんでした」との事)
3面見開き(とジャケット端折込)はちゃんと再現されているので、非常に残念。
大名盤ではないですが、フォーク・ロックが好きなら充分楽しく聴けます。
アカルマ盤に比べると、今回のは音が若干整理されています。
複数のメロトロンがごっちゃにならず、配置が分かれています(特に1曲目)。
また、1曲目で『Cross my mind〜♪』と歌う前の鼻歌が無いのが驚きでした。
”消した”というより別テイクっぽいです。どちらがオリジナルなんだろう…?
また、本編最後「Gazing」のイントロでのカウントする声も入っていません。
これにより、「Song to Absent Friends」と曲が途切れずに繋がっています。
ボーナス曲は、よく「未発表の2ndアルバム用の曲」と言われますが間違いです。
「Fool’s Gold」については本編のアウトテイク、と解説でも書かれていますが
「Hendre Mews」「A Word Full of Whispers」の2曲はテイクそのものが違います。
特に「Hendre Mews」は、ほぼ同名異曲と言ってもいい位にまったく違います。
(元メンバーもこのテイクに関しては「覚えがない」との事。謎です)
音質はかなり厳しいですが、2nd用の音源で出されたアルバムで確認できます。
ロゴ再現が無いものの、出所が明らかな”公式盤”が出たという事で星4つ。
「グレイシャスが出なくて、何故ベガーズ・オペラが?」と思ったが、
好きなバンドであるのは確かなのでとりあえず買って聴き比べてみる事に。
自分は1、2作目をレパトワ盤、3作目を日本盤で持っているのだが…
1st収録曲:やたら目立ったリズム隊の音量を若干抑えている。
2nd・3rd収録曲:音割れ気味だった全体の音を抑えて、出来るだけ修正。
(4thはアルバムで聴いた事がないので評価のしようが無い)
1st収録曲を聴いていて一番驚いたのは『パッサカリア』。
これを聴いて、レパトワ盤ではL・Rがひっくり返っていた事が発覚。
(これでは1stの他曲同様、右に鍵盤・左にギターとなっている)
シングル曲の音質改善は殆ど無い(特にシンク)。これが限界なのだろう。
2nd・3rdは過剰だった音圧を抑えているが、音割れは若干残っている。
ドタバタとした音が整頓されたのは確かに正しいが、ちょっと寂しくもある。
でもこれでグリフィスのジェントルなVoが聴き易くなるのは有難い事だ。
この2枚組によって、影の薄い2ndが再評価…されないかなぁ(苦笑)
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