2013年10月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
今日も世界を巡りながら、その土地ならではの魅力に溢れたロックに耳を傾けていきましょう。
まずは、カナダのSSW、PETER CHALMERSをピックアップ。
柔らやかな木漏れ日感が印象的ですが、英国のバンドとは違い、透明感があるのがカナダならでは。
透明感あるSSWつながりで、北欧のこの新鋭SSWをご紹介。
このギターは、まるでニック・ドレイク・・・。アルゼンチン人の両親から生まれ、北欧はスウェーデンで育った78年生まれの新鋭SSW。ヨーロッパではソニーBRAVIAのCMで使われ大人気になったアーティスト。
お次は、イマジネーション豊かな新鋭SSWつながりで、アメリカのBON IVERをピックアップ。
70年代のアシッド・フォーク・シンガーを現代にタイムスリップさせて、『ミュージック・フォー・エアポーツ』の頃のブライアン・イーノがプロデュースしたら?といった感じ。
天から柔らかに降り注ぐ光のようなファルセット・ヴォイスにうっとり。
「音空間を緻密に支配する」つながりで、新譜からイタリアの新鋭チェンバー・ロック・バンドOTEMEをご紹介いたしましょう。
「悪魔の楽器」と言われるアルモニカ奏者もゲスト参加したイタリアの新鋭チェンバー・ロック作。
暗黒なパートからイタリアらしいたおやかなパートまで緻密に構成された逸品です。
フルートやリコーダーなど管楽器つながりで、南米はボリビアのプログレをピックアップ。
リコーダータイプの民族楽器ケーナやサンポーニャをフィーチャー。
インカ・プログレとでも名付けたい、そんな悠久の響きに溢れた逸品ですよ~。
ラストもリコーダーつながりで、北欧スウェーデンのGUNDER HAGGをご紹介。
ドリーミーで素っ頓狂なんだけど、真面目にやれば(真面目ですが)、サムラみたいなサウンドもできるんではないか、というぐらい、アカデミックな音楽的素養も感じさせるなど、かな~り侮れないバンド。
いかがでしたか?
みなさまにとってピッタリの一枚が見つかれば幸いです。
カナダのSSW、76年の2ndアルバム。1stアルバムの延長線上にあるリリカルなSSWで、2本のアコギが美しくからみあう陽光のように穏やかで幻想的なアンサンブル、スッと聴き手に染みこむピュアでハートウォームな歌声は相変わらず絶品。1曲目からいきなりペダル・スティールが入って、郷愁を誘うリリシズムに目頭が熱くなり、3曲目ではフィドルが入って、枯れた哀愁に胸が熱くなり、アンサンブルは1stに比べてグッと味わいを増しています。1stでのリリカルな魅力はそのままに、アンサンブルはズシリと芯が太くなった印象。これは北米フォーク/SSWの傑作でしょう。憂いのあるメロディはどの曲も本当に素晴らしく、イアン・マシューズなど、米憧憬の英SSWのファンにもオススメです。
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