MEET THE SONGS 第14 回THE DEEPの『SYCHEDELIC MOOD』　

• ツイート

今日の「MEET THE SONGS」はTHE DEEPの『SYCHEDELIC MOOD』をピックアップ!

初めて「SYCHEDELIC」という言葉がタイトルに使われたという本作は、ラスティ・エヴァンスなる人物とその仲間によって66年8月に録音されました。

グリニッジ・ヴィレッジでフォーク歌手として活動していたラスティ・エヴァンスは、65年にL.A.を訪れ、急速に形作られつつあったサイケデリック・カルチャーに触れます。
大いに刺激を受けたエヴァンスは、その興奮冷めやらぬまま様々なサイケ・サウンドを録音。そのうちにフィラデルフィアのレーベルCAMEO PARKWAYに声をかけられ、この作品が生まれました。

鳥の声や鐘の音のサウンド・コラージュからゆらめく様なアシッド・フォークまで、サイケの原形が詰め込まれた必聴の1枚です。

サイケ時代の幕開けを知らせるような鐘の音で始まる「COLOR DREAMS」、効果音たっぷりの混沌とした「PINK ETHER」を続けてお聴き下さい！

ラスティのルーツも感じさせる、美しいメロディのメロウなアシッド・フォーク「WHEN RAIN IS BLASK」もどうぞ。

ラスティ・エヴァンスは、DEEPとほぼ同じメンバーでFREAK SCENEと名を変え、67年に『PSYCHEDELIC PSOUL』を発表。

その後70年に本名のMARCUS名義でフォーク色濃いソロ作『MARCUS』を発表しています。

いかかでしたか？

66年はサイケデリック・ムーブメントが急速に広まっていった時期。この年7月にバーズの『霧の五次元』、8月にビートルズの『リボルバー』がリリースされていますね。詳しくはこちらの記事でどうぞ。

「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また明日、お会いいたしましょう。