2013年10月15日 | カテゴリー:ユーロ・ロック周遊日記
タグ: プログレ
ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。
本日は、北欧はスウェーデンの名プログレ・ハード・バンド、KEBNEKAJSEの71年デビュー作『RESA MOT OKANT MAL』をピックアップいたしましょう。
KEBNEKAJSEは、ギタリストのKenny Hakanssonを中心に結成されたグループ。KennyのWebサイトのバイオグラフィによると、1945年生まれで、60年代はじめにSHADOWSスタイルのバンドを経験した後、技師となり電話局に就職。ジミ・ヘンやクリームに触発され、67年に電話局を辞め、バンド活動へと一本化したようです。その頃に結成したのがMECKI MARK MENで、70年にはBIRDSやPAUL BUTTERFIELDやGRAND FUNK RAILROADのサポートとしてアメリカ・ツアーも経験。その時、シカゴのチェス・スタジオにて録音も行っています。
そして、プログレッシヴ・ロックの波も受けて結成したのが、このKEBNEKAJSE。
2nd以降はフィドルをフィーチャーして北欧トラッド色が増しますが、このデビュー作では、Kennyのスリリングなギターが堪能できる北欧プログレ・ハードの逸品となっています。
いかにも北欧!といえる、舞踏音楽に根ざしたリズミックでツンツンとツブ立ちの良いギターがとにかく突き抜けていて痛快!
英米ロックのメインストリームの波を受けながら、北欧ならではの透明感あるセンスを持ったKennyならではのギターがこれでもかと炸裂しています。
あらためて聴くと、イエス『こわれもの』あたりに通じる爽快感がありますね!
こんな風にギターが弾けたら楽しいだろうなぁ。本当にワクワク感いっぱいの名作!
この作品をリリースしたSILENCEレーベルは、北欧プログレの名盤を多数生んだ名レーベル。ジュークボックスがありますので、試聴是非。
北欧のギタリストといえば、Jukka Tolonenにも注目!透明感いっぱいで鋭角なトーンがやはり最高ですね!
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手塚先生風のイラストが何とも言えませんが、中身の方は、ジャズ、アヴァンギャルド、サイケ、トラッドが渾然一体となった、北欧ジャズ・ロック/チェンバー・ロックの名作なのです。
ARCHIMEDES BADKAR/ARCHIMEDES BADKAR
SOUTHSIDE4279(SOUTH SIDE)
2290円 (税込2519円)
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デンマークにこんな心躍るクラシカル・キーボード・ロック・バンドが居たなんて!トレースやコレギウム・ムジカムあたりのファンはウキウキしちゃうはず。
PP115(PAISLEY PRESS)
2290円 (税込2519円)
在庫あり
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