JAKE & THE FAMILY JEWELSなどリイシュー

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韓国BIG PINKレーベルより4作品が新たにリイシューされましたので、ピックアップいたしましょう。
う～む、今回のラインナップも英米ロック・ファンにはたまらない作品ばかりで、恐るべし韓国BIG PINK。

JAKE & THE FAMILY JEWELS / JAKE AND THE FAMILY JEWELS

NYはグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・デュオ、BUNKY&JAKEで活動していたAllan “Jake” Jacobsのリーダー・バンド。71年作1st。

ドゥワップやR&Bをベースに、ライ・クーダー『パラダイス・アンド・ランチ』に通じる南国トロピカル・テイストが心地良いオープニング・ナンバー、チープ＆グルーヴィーなオルガンとハイがつぶれたファズ・ギターのリードがクールな2曲目、アコギ爪弾きとフルートが幻想的にたゆたう3曲目と、冒頭から終始グッときっぱなし！

フォークSSWのファンからパブ・ロックのファンまで楽しめる、ルーツ・フレイヴァーと牧歌性が絶妙にブレンドした米グッド・ミュージック逸品ですね！

JAKE & THE FAMILY JEWELS / BIG MOOSE CALLS HIS BABY SWEET LORRAINE

72年作2ndもリイシュー。

前作も米グッドタイム・ミュージックの逸品でしたが、ジャケの通りにトロピカル・テイストが増してウキウキ全開！

ライ・クーダー『パラダイス・アンド・ランチ』を「いなたく」した感じで、本当愛すべきサウンドに溢れています。柔らかにたゆたうスライド・ギター、枯れたトーンのもっさり感がたまらないリズム・ギター、ゴキゲンなホーンや女性コーラス、そしてそして、ほのぼの感と渋さが絶妙なハートウォームな歌声。

これを朝から掛ければ、最高の休日が過ごせること間違いなし！米グッド・ミュージック名作！

ALFALPHA / ALFALPHA

85年にピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアのプロデュースでデビューする英フォーク・ロック・バンド、ドリーム・アカデミーのリーダーとして知られ、ピンク・フロイド『対』に参加するなど、コンポーザーとして高く評価されているミュージシャン、ニック・レアード＝クルーズが70年代に率いていたフォーキー・トリオ。77年の唯一作。

元祖ネオ・アコとでも言えるような、洒落た響きのコード進行による爽やかさとともに英国らしい木漏れ日感にも包まれたアコースティック・ギター、鼻にかかった甘い歌声の中に神経質さや繊細さを感じさせるセンシティヴなヴォーカル、英国的な憂いたっぷりの胸キュンメロディ、CS&Nばりの豊かな三声ハーモニー。それにしても、メロディ・センス抜群！

CS&Nのグレアム・ナッシュの曲が大好きなら、間違いなく心トキメク佳曲ぞろい。英ポップのファンはマストです。

JUST US / I CAN’T GROW PEACHES ON A CHERRY TREE

シンガー、ソングライター、セッション・ミュージシャン、プロデューサーなどで活躍する名ミュージシャン/SSWの2人、Chip TaylorとAl Gorgoniによる米フォーク・デュオ。66年唯一作。

アルペジオがしっとりと穏やかに流れるアコギ・アンサンブル、柔らかなエコーに包まれたテナーのジェントルなヴォーカルと流麗なハーモニー。派手さはないものの、ジッと染みてくるメロディ・ラインは特筆。ギターにはTrade Martinが参加していて、この3人は、後にGORGONI MARTIN & TAYLORを結成し、名フォークアルバムを残します。