バーミンガムのグループFIRFIELD SKIによるお蔵入りとなった幻のビートリッシュ・ポップ73年作が発掘リイシュー

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MOVEやELOやMOODY BLUESを輩出した英バーミンガム出身、ジョン・ボーナムの従兄弟でテリー・リードのバンドでも活躍したキーボード奏者Bill Bohnam率いるグループFAIRFIELD SKIが、トライデントやアビー・ロードやアップル・スタジオなどロンドンのトップ・スタジオで73年に録音しながら、アセテートが作られるだけでお蔵入りとなった幻の作品が発掘リイシュー。

柔らかにゆったりと奏でられるアコギ、タメの効いたふくよかなトーンのメロディアスなエレキ・ギター、前面に出る生々しく艶やかなストリングス。そして、ビートリッシュな憂いいっぱいのメロディ、ジェントルなハイ・トーン寄りのヴォーカル、霧に包まれたような幻想的なコーラス。オープニング・ナンバーからビートリッシュな英国臭がぷんぷん漂ってきます。

2曲目は、バッドフィンガーと初期ディープ・パープルが混ざったような、キャッチーかつくすんだハードさを併せ持つ曲で、3曲目は、クラシカルなオルガンとハープシコードが切なく響く、バロック調のドラマティックなバラードではじまり、泣きのエレキ・ギター炸裂から、ハモンドが入ってプログレッシヴな展開も聴かせる11分を超える大曲で、70s大英帝国ポップのファンはムフフンとなること必至。

それ以降も次から次へと溢れ出るビートリッシュなメロディと、初期パープル的アート・ロック感やプログレ色もある陰影ある英ロック・アンサンブル。きちんとリリースされていれば、かなり高く評価されたであろう、気品に満ちた逸品。

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