2022年2月1日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: 米SSW
ウッドストック幻想が崩壊し、内省の時代へ。60年代末のロック勃興期には居場所を失いかけた職業作曲家による起死回生の傑作と言ったらこちら。にしても本当に心に染みわたるグッドメロディーを書く人ですよね。明日も頑張ろうという気持ちになれます。
ジャズ界でも有名で、ジョン・レノンの作品に参加するなどロック界でも知られる女性ピアニストのSSW作だって!? ふらっと立ち寄ったバーでこんな歌が流れてきたら、ホロリと涙しちゃうだろうなぁ。
なんと感動的なメロウ・スワンプだろう(涙)!クラプトンやデイヴ・メイスンへの楽曲提供を行っているだけの実力の持ち主。参加したニッキー・ホプキンスによる流麗なピアノも絶品(再び涙)!
ちょっと粘り気のある独特なヴォーカルだけど、親しみやすいメロディや流麗なピアノ、パーカッション等で不思議と軽やかに。フルートが流れるオープニングはしみじみと胸に迫る名曲!
スキンヘッド&お髭の見た目に違わず強烈なダミ声の持ち主ですが、作るメロディはどこまでもキャッチーでハートフル。ビリー・ジョエルやエルトン・ジョンにも負けない!?ピアノ弾き語りSSW好盤!
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米シンガーソングライターの金字塔。共同体幻想の崩壊とベトナム戦争泥沼化の中、疲弊したアメリカ人の心を柔らかく包んだ傑作。
エリック・クラプトンやデイヴ・メイスンにも曲を提供したいぶし銀のSSW。72年作ソロ。翌年に『夢見る人』をリリースする(その中の4曲で共作)ニッキー・ホプキンスや、ニール・ヤング『今宵その夜』などでお馴染みのギタリスト、ニルス・ロフグレンが参加しているのも注目。線の細いヴォーカルが特徴で、アクの強さはなく、繊細な叙情美溢れるソウルフル&メロウな歌唱が光ります。ウイスキーを飲みながら深夜に聴きたい翳りあるスワンピーなナンバーはもちろん、なんと言っても、ニッキー・ホプキンスの流麗なピアノをフィーチャーしたアーシーなバラードが絶品。もう最上級の男の哀愁と切なさ。スワンプ・ファンはもちろん、SSWファンも、ニール・ヤングなどフォーク・ロックのファンも必聴!あっ、クラプトンのファンももちろん!彼が参加していたグループ、HIGH MOUNTAIN HOEDOWNもあわせて是非!
チャーリー・ミンガス、スタン・ゲッツ、ローランド・カークなどとも共演するジャズ・ピアニストであり、LAのスタジオ・ミュージシャンとして、ジョン・レノンやリンゴ・スターやビー・ジーズの作品にも参加するなど、ロック・フィールドでも活躍した女性ミュージシャン。Mother Hen名義で71年に1stをリリースした翌年の72年にリリースされた2nd。流れるようなタッチのリリカルなピアノ、ペダル・スティールやストリングスによる郷愁、人情味あるコケティッシュな歌声と胸に迫る流麗なメロディ。ふらっと立ち寄ったバーでこんな歌が流れてきたら、ホロリと涙しちゃうだろうなぁ。美しくも哀愁に溢れた女性SSWの逸品です。
米国のSSW、ビリー・マーニットによる73年唯一作。同年にトム・ウェイツの代表作『CLOSING TIME』も手掛けたラヴィン・スプーンフルのジェリー・イエスターがプロデュースを務めています。本作もピアノの弾き語りを中心とした作品。鼻にかかったやや粘り気のあるヴォーカルが独特で印象的ですが、親しみやすいメロディ、流麗なピアノやホーン、パーカッション等のアレンジによって軽やかなサウンドになっています。特筆はT1のタイトル曲。哀愁あるメロディに、バックには軽やかなフルートが流れ、ピアノもドラマティックに盛り上げて切なさが迫るナンバーです。ライ・クーダーが参加しているT6は、ホーンが加わるスワンプ調のナンバーで、同じく米SSWのロン・デイヴィスを思わせます。広く聴いて欲しい隠れた米SSWの名盤!
米SSW/ピアニスト、72年の2ndアルバム。スキンヘッド&髭という見た目に違わぬ強烈なダミ声の持ち主ですが、一方で彼の作るメロディはどこまでも瑞々しくハートフル。跳ねるピアノや粘っこくスワンピーなギターをバックにBobbyのソウルフルなシャウトが炸裂する「Mother Motor」、雄大でドラマチックなピアノの響きが素晴らしい「All The Things You Didn’t Do」。どの曲もキャッチーなメロディメイクやリズミカルなピアノが光る佳曲揃いです。エルトン・ジョンやビリー・ジョエルにも負けないピアノ弾き語りSSW好盤!
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