2021年11月18日 | カテゴリー:カケレコ新品棚お散歩隊,世界のロック探求ナビ
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ひとつのキーワードを頼りに新品棚前をお散歩し、メジャー盤、ニッチ盤を問わず、独断と多少の偏見まじりで新品タイトルをご紹介させていただいている新品棚お散歩隊、本日は「紅葉カラー」のジャケットで紅葉狩り!
■MARIAN HENDERSON / CAMEO
オーストラリアの女性SSWによる70年リリースの唯一作。深く沈み込むようなメランコリックな歌声は、まるで英国のブリジット・セント・ジョン。存在感あるギターの爪弾きに、ヴァイオリンやリコーダーなど管弦楽器が彩る荘厳なアンサンブルもまたブリジットに通じています。気品のある流麗な楽曲では、サンディ・デニーの歌声や楽曲も彷彿。彼女の名曲「Fotheringay」のカヴァーも絶品です。かきむしられるギターのバッキングに、単音のエレキがサイケデリックにたゆたう楽曲など、アシッド・フォークのファンも気に入るでしょう。これはフィメール・フォークのファンは必聴の名作!
■AKTUALA / TAPPETO VOLANTE
イタリアはローマで結成、中近東や北アフリカやアジアの民族音楽にフリージャズやサイケのエッセンスも加えたオリエンタルなプログレ・グループが75年にリリースした3rd。ゆったりとイマジネーション豊かでオリエンタルなデビュー作、パーカッションによるリズムを強調しより器楽的でテンションを増した2nd、そしてこの3rdは、フリー・ジャズ/アヴァンのエッセンスを増し、悠久の民族音楽と硬質なフリー・ジャズとがブレンドした真にプログレッシヴなサウンドを聴かせています。キング・クリムゾン『太陽と戦慄』やオザンナ『パレポリ』のアコースティック版と言えるような個性的なサウンドは、プログレ・ファン必聴。名作!
■CZERWONE GITARY / SPOKOJ SERCA
ポーランド屈指の人気を誇ったビート・バンドの通算5作目となる71年作。キャチーなビートを期待したデビューからのファンからはソッポを向かれたものの、現在ではポーランド・ロックの名作として高く評価されているようです。オープニングからファズ・ギターが低く立ちこめて、混沌とした空気が渦巻きます。どこかモノトーンのクリーンなカッティング&メランコリックなアルペジオによるリズム・ギターを軸に、ファズ・ギターのリードが時にスリリングに切り込み、時にサイケデリックな音像を描きます。Vo&Gのメンバーにはヴァイオリンとピアノのクレジットもあって、ここぞでヴァイオリンが狂おしくむせいで痺れます。ビートルズの「Come Together」をサイケ・ハードに仕立てて、ポーランドならではの哀愁を注いだ感じ!?聴き所の多い好作品です。
■KORMORAN / FOLK AND ROLL
ハンガリーのグループ、84年作の記念すべきデビュー作。キレのある躍動的なリズム隊、エッジの立ったスリリングなギターによるロック的ダイナミズムと、ヴァイオリン、フルート、バクバイプなどによる哀愁とエキゾチズムが融合したアンサンブルは唯一無比。変拍子を軸にギターとヴァイオリンがユニゾンで絡むキメのパートは、爽快なほどに切れ味抜群。ハンガリーを代表するグループの記念すべき第一歩。さすがの名作です。
■GROUNDHOGS / THANK CHRIST FOR THE BOMB
ハンガリーのグループ、84年作の記念すべきデビュー作。キレのある躍動的なリズム隊、エッジの立ったスリリングなギターによるロック的ダイナミズムと、ヴァイオリン、フルート、バクバイプなどによる哀愁とエキゾチズムが融合したアンサンブルは唯一無比。変拍子を軸にギターとヴァイオリンがユニゾンで絡むキメのパートは、爽快なほどに切れ味抜群。ハンガリーを代表するグループの記念すべき第一歩。さすがの名作です。
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パラパラとアートワークを眺めているだけでも楽しかったりするんですよね~。
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スタッフが日替わりのテーマでオススメ作品をご紹介する「日々是ロック」。今日は「秋の終わりに聴きたい、郷愁を誘うフォーキーなアルバム」です。
66年にデビューして以来、ポーランド屈指の人気を誇ったビート・バンド。3枚のビート名作を残した後にリード・ギタリストが脱退。トリオ編成となってからの2作目で、通算5作目となる71年作が本作。キャチーなビートを期待したデビューからのファンからはソッポを向かれたものの、現在ではポーランド・ロックの名作として高く評価されているようですが、なるほど納得。オープニングからファズ・ギターが低く立ちこめて、混沌とした空気が渦巻きます。どこかモノトーンのクリーンなカッティング&メランコリックなアルペジオによるリズム・ギターを軸に、ファズ・ギターのリードが時にスリリングに切り込み、時にサイケデリックな音像を描きます。ここぞでは、Vo&Gのメンバーにはヴァイオリンとピアノのクレジットもあって、ここぞでヴァイオリンが狂おしくむせいで痺れます。ビートルズの「Come Together」をサイケ・ハードに仕立てて、ポーランドならではの哀愁を注いだ感じ!?聴き所の多い好作品です。
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