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50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第25回:FOCUS『MOVING WAVES』

2021年にカケレコがお届けしている特別企画「BACK TO THE 1971」。
今からちょうど50年前、1971年に産み落とされた名盤を取り上げて、その魅力に改めて触れてみようというのがこの企画です。

ビートルズの活躍を中心としてロックに多様な表現が生まれた1960年代が幕を下ろし、60年代の残り香漂う1970年を経て、いよいよ新たな時代へと目を向けた作品が生まれていったのが1971年という時期。

英米ロックの名作はもちろん、欧州各国の重要作品も取り上げて、各作品の誕生日または誕生月に記事をアップしてまいります。

この機会に、ロックが最もまばゆい輝きを放っていた時代の作品達にぜひ注目していただければ幸いです。

それでは皆で、BACK TO THE 1971 !!!

フォーカス『ムーヴィング・ウェイヴス』

第25回目にご紹介するのは、オランダのプログレッシヴ・ロックバンド、フォーカスの2nd。この作品といえば、オープニングの「HOCUS POCUS」が強烈ですよね。

ヤン・アッカーマンのハードでテクニカルなギターとタイス・ヴァン・レアのヨーデル、スキャットが炸裂するインパクト大のヒット曲。つい先日もテレビ番組のBGMで使われていました…。この曲の世界的にヒットにより、フォーカスは、世界進出していく英米以外のロック・グループの先駆け的存在になります。

でも、「HOCUS POCUS」はこの作品の中では異質。2曲目以降は叙情的で気品に溢れた曲が並ぶ作品なのです。

そこで今回は、「「HOCUS POCUS」しか聴いたことがない」という方へ、2曲目以降A面の曲を紹介してまいります。

疾風のようなオープニング「HOCUS POCUS」が終わると一転、静謐な「Le Clochard」へ。中世を思わせるアコースティックなギターの調べ、バックにはメロトロンの音がじゅわーっと広がる幻想的な曲です。

試聴 Click!

続いてフルートのアンサンブルが美しい「Janis」。フルートを演奏しているのは、オープニングで強烈なヴォーカルを聴かせたタイス・ヴァン・レア。ピアノにオルガン、メロトロンなどの鍵盤楽器にさらにフルートも演奏する多才さに驚きます。

試聴 Click!

次はタイトル曲「Moving Waves」。波のように揺らめき、煌めくピアノが印象的で、ジャケットの風景そのもの。幼いころ早くからピアノとフルートを始めたTタイス・ヴァン・レアのたしかな演奏と表現力が光ります。

試聴 Click!

A面最後の「Focus II」。これまでの3曲と同様の叙情的なメロディに、ドラマティックな展開が加わり感動的な美しさ。ヤン・アッカーマンの甘美なギターに酔いしれます。

試聴 Click!

これがラストかと思うほどの名曲でしたが、この後B面には約23分の組曲が続くので驚きです。今回は紹介しきれませんが、もちろん鳥肌ものの名曲!

ここまでだけでもフォーカスの印象が変わったのではないでしょうか。クラシカルな作品が好きな方には、この機会にぜひ聴いていただければ幸いです。

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  • FOCUS / X

    12年リリースの10th

  • FOCUS / FOCUS FAMILY ALBUM

    17年編集、FOCUS関連ミュージシャンのコンピレーション

  • FOCUS / LIVE IN ALKMAAR NETHERLANDS 1974

    74年オランダでのライヴ音源収録。当時まだ未発表だった「ハンバーガー・コンチェルト」を披露

  • FOCUS / IN AND OUT OF FOCUS

    英国ロック風の淡く端正なサウンド、ヴォーカル曲メインの70年デビュー作!

    70年発表の記念すべきデビュー作!FOCUSは68年にキーボード&フルートのタイス・ヴァン・リアが結成。70年に元Brainbox(これも名バンド!)のギタリストであったJan Akkermanが加入して本作をレコーディングしました。内容的には全体的にまだ地味であり、一番最後に聞くべきアルバムかもしれません。全8曲のうち3曲がインスト、5曲がボーカル入りです。インストの3曲、Anonymus、House of The King、Focus の3曲は、ベスト盤にも収録されている文句なしの名曲、デビュー作ですでにベテランの風格さえ感じさせてくれます。Jan Akkermanのギターがジャズ、ブルース、クラシックのテイストを取り混ぜながら、強烈な存在感でせまってきます。 一方、なかなかに面白いのがボーカル曲の数々。おそらく、Jan Akkermanは、出来に相当不満は感じていたのでしょうが、これがなかなかの名曲揃いだと思います。サウンドは、60年代後半の英国ビートポップに近いとは思いますが、メロディーが実に美しい。FOCUSが世界的な人気を得たのは、テクニックだけではなく、後のJanisやSylvia などの珠玉のメロディーがあればこそだったわけで、この曲想は本作でもその片鱗が見えています。 確かに、ヴォーカルそのものには、やや弱い面があるとは言え、ギターソロ等では、しっかりFOCUSの音が出来上がっていますし、重厚なキーボード・ワークもビートポップバンドの比ではありません。 彼らとしては、異色な作品ですが、叙情派プログレの傑作として、MOODY BLUES、CARAVAN、CAMEL等が好きな私には、たまらない作品と言えるでしょう!

    • VICP63663

      紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋付仕様、定価2190+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:並

      帯有

      小さいカビあり、紙ジャケ側面部に色褪せあり、帯に軽微な折れあり

      1340円

      670円
      (税込737円)

      737円お得!


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  • FOCUS / MOVING WAVES

    バカテクギター&変てこヨーデル風スキャットが炸裂する怪曲「HOCUS POCUS」収録、71年2nd!

    オランダのプログレッシヴ・ロックバンドFocusの2作目です。キーボーディスト兼ヴォーカリストのThijs Van LeerとギタリストのJan Akkermanがバンドの顔なわけですが、ヨーデルを取り込んだ一種形容できないLeerのスタイルと、カミソリの様に硬質でありながら最高にキャッチーなAkkermanのギタープレイが絡み合って不思議な高揚感が独自のハード・ジャズ・ロックでありながらそれ一辺倒にはならずに、優雅でメロウな曲も創作でき る何とも稀有な存在!一度嵌ったら、抜け出せない魔的な魅力を放った作品です。1曲目の「Hocus Pocus」は、ハードでキャッチーなギターリフと変てこなヨーデル風スキャットが炸裂しています。2曲目以降は打って変わって叙情的な作品が続きます。ヨーロッパの香り漂う佳品ぞろいです。 そして最後に23分の組曲「Eruption」で締めくくりとなりますが、これはもう鳥肌ものの名曲。まだフュージョンというジャンルが世に出る前からロック、ジャズ、クラシックを融合したクロスオーヴァー・サウンドを作り出していたのは特筆に価します。

  • FOCUS / FOCUS III

    愛すべきメロディアスな佳曲「SYLVIA」、ロマンティックでエレガントな「FOCUS III」、圧巻のテクニックを見せつける大曲「ANONYMUS II」など代表曲を多数収録した72年作

    オランダのみならずユーロを代表するプログレ・バンド、72年作3rd。変拍子を織り交ぜた切れ味鋭いリズムを土台に、フルートが躍動感いっぱいにエネルギッシュに吹き飛ばし、ハモンド・オルガンとギターが怒涛のソロを繰り広げる奔放なパートの次の瞬間、宮廷音楽のように気品いっぱいでロマンティク溢れるメロディが鳴り響く。彼らを世界的なバンドへと押し上げた「テクニカルさと親しみやすさとの巧みなバランス」が1曲目から光り輝いています。演奏面で特筆なのは、世界的な名手と言えるヤン・アッカーマンのギター。ジャジーな速弾きからコロコロと転がるような親しみやすくメロディアスなフレーズ、静謐でロマンティックなフレーズまで表現力たくみなソロはもちろん、エッジが立ったグルーヴ感いっぱいでいながら歌心にも溢れたリズム・ギターも魅力的です。イエスやジェントル・ジャイアントにも負けないテクニカルさ、キャメルにも匹敵する叙情美、そして、ジャズ、クラシック、ラテン音楽などのエッセンスを巧みに組み合わせるアレンジ・センス。とてつもなく愛らしい名曲「Sylvia」と怒涛の即興ソロで畳み掛ける「Anonymous Two」の両方を奏でられるバンドは、プログレ・シーンにおいても稀有でしょう。オランダが世界に誇る、まさに「プログレッシヴ」な大傑作です。

    • VICP61532

      紙ジャケット仕様、20bitデジタルK2、内袋付・情報記載シール付き仕様、定価2400+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯無

      帯無、カビあり、情報記載シールなし

      1160円

      580円
      (税込638円)

      638円お得!


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    • VICP70051

      廃盤希少、紙ジャケット仕様、SHM-CD、内袋付仕様、定価2880

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯無

      帯無

      3080円

      2464円
      (税込2710円)

      678円お得!


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  • FOCUS / AT THE RAINBOW

    73年作、プログレ史上屈指の傑作ライヴ・アルバム!

    ロンドンのレインボー・シアターにおける伝説のライヴを収録したフォーカス唯一のライヴ・アルバム。73年作。

  • FOCUS / HAMBURGER CONCERTO

    中世/バロック音楽の要素を前面に出した風格あるサウンドを聴かせるさすがの74年作

    オランダが生んだ世界的グループ、フォーカスによる74年作4th。アルバムのハイライトは20分に及ぶタイトル曲の「ハンバーガー・コンチェルト」。華やかなブラームスの主題でクラシカルに幕を開けつつ、中間部ではジリジリと温度が上がっていくような重厚なテンポの中、躍動感のあるフルートや、鋭い切れ味と繊細なジャズ・タッチを巧みに使い分けるギターの息を呑むソロ・パートで緊張感を高めます。突如賛美歌のような荘厳なコーラスが現れたかと思えば、彼らの名曲「シルヴィア」を思わせるような輝かしいギターのフレーズによって迎える雄大なフィナーレは、イエスの『危機』にも劣らぬドラマチックさ。アルバムを通して穏やかなミドルテンポの曲調が多く、過去作のような荒々しさは少なくなったものの、教会音楽のようにおごそかな「ストラスブルグの聖堂」に象徴されるクラシカル/バロック調や、流麗なフルートと伸び伸びとしたギターが鮮やかなソロを繰り広げる「バース」など、おおらかさと優雅な気品を併せ持ったアンサンブルに磨きがかかり、よりサウンドのスケール感を増しています。おなじみの奇天烈ヨーデルなどの独特なユーモアも程よいバランスでサウンドに染み込み、非常に円熟した魅力を放つ、彼らの集大成的作品です。

  • FOCUS / MOTHER FOCUS

    ヤン・アッカーマン在籍時最後のアルバム、75年作

    ヤン・アッカーマンの脱退直前にリリースされた、タイス・ヴァン・レアとの強力コンビ最後のアルバム。75年作。

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