2021年9月8日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
定番からニッチ盤まで、僕らのロック・ミュージックを紹介しているMEET THE SONSG、本日取り上げさせていただくのはこちら、
後にICEBERGを結成するギタリストMax Sunyerが在籍したことでも知られるバンド、TAPIMANがデビュー前の71年に録音していた音源の発掘編集盤です。
疾走感あふれるこれぞハード・ロックなT1や、ジャジーでファンクなパーカッションにサイケなギターが絡みつくT5などを筆頭に粗削りながらブルージーなギターを軸とした抜群のサイケ・ハード・ロックを聴かせてくれるアルバム前半はサイケ、ハードファンに刺さること間違いなしです。
一転して牧歌的な良メロピアノ・ロックなT6や、英国的な憂いも感じる美メロのT8など、しっかり聴かせてくるアルバム後半にも抜群のセンスを感じます。
T8にはブラックサバスの「Planet Caravan」のカバーを収録、アシッド・フォーク×ブルージーなアレンジも一聴の価値ありです。
▼関連記事
【関連記事】
スペインを代表するジャズ・ロック・バンド、ICEBERGが76年にリリースした2nd『COSES NOSTRES』をピックアップ!
【関連記事】
スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループであり、イギリスのニュークリアスやパトゥに比肩すると言って過言ではないもっともっと再評価されるべきグループ、MAQUINA!を特集!
▼関連作品
スパニッシュ・ハード・グループ、71年に録音されていた発掘音源を収録した編集盤.TAPIMANは、後にICEBERGを結成するギタリストMax Sunyerが在籍したことで知られていますがこの時はまだ加入前。ギタリストはMiguel Angel Nunezで、本作はMiguelが所有していたテープからの発掘音源です。とにかくアグレッシヴに疾走するギターが印象的で、気だるく尖ったヴォーカルとともにアンダーグラウンドな雰囲気たっぷりのサイケ・ハード。かと思うと後半はメロディアスな曲のオンパレードで、ピアノが跳ねるポップで軽快なメロディになぜかブルージーなギターがのるT6や儚くメロウなバラード、叙情的なオルガン・ハードと続き最後はブラック・サバスの「Planet Caravan」を哀愁たっぷりにカヴァーしています。英ロック・シーンに大いに影響を受けていた時代の空気を感じさせる貴重な音源集です。
スペインのグループ、71年作。疾走する単音リフを中心としたアンダーグラウンド臭漂うヘヴィ・サイケが中心ですが、哀愁のハモンドやツイン・ギターの泣きのリードなどメロディアスな面も持ったグループ。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!