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MAQUINA!特集 ~スパニッシュ・ジャズ・ロック/ブラス・ロックの名グループ~ 【ユーロ・ロック周遊日記】

本日の「ユーロロック周遊日記」は、スペインのジャズ・ロック・グループMAQUINA!をご紹介いたしましょう。

MAQUINA!は、68年にバルセロナで結成され、72年まで活動する間にアルバム2枚を残します。解散の後は、メンバーは次々にスパニッシュ・ジャズ・ロックの名グループを結成・加入し、その要として活躍。その関連を図にまとめましたので、ご覧ください。

こうしてみると、70年代半ばにバルセロナで勃興したオルタナティヴなロック・シーン「ライエターナ・ミュージック」の礎を築いたスパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループと言えますね。

中心人物は、ベース&VoのJordi BatisteとKey奏者のEnric Herreraの2人で、結成前は、ディランなど先進的なフォーク・シーンに影響を受けつつ、カタルーニャ地方ならではのフォーク音楽を目指したGrup de Folkのメンバーとして活動していたようです。

その他メンバーは、後にMUSICA URBANAに参加するギターのLuigi Cabanachと後にTAPIMANを結成するドラマーのTapi Vilaseca。シングル2枚をリリースした後、70年に録音されたのがデビュー作『WHY ?』です。

レコーディング中にJordi Batisteが徴兵で抜けたため、代わりにギターのJosep Maria Parisが加入し、元々ギターのLuigi Cabanachがベース&Voとなり、レコーディングは続行。

R&Bやジャズが根っこにあるグルーヴィーかつふくよかなリズム隊をバックに、淡いトーンのオルガンがたなびき、ピアノが静謐に鳴り、ファズ・ギターがサイケデリックかつヒリヒリとテンションあるフレーズを紡ぐオープニング・ナンバーから抜群のカッコよさ。爆発的なテクニックこそありませんが、フツフツとしたエネルギーを内に秘めた、終始テンション溢れるアンサンブルは本格感プンプンで、初期ニュークリアスを思い出します。

T1. I Believe

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タイトルトラックでは、Jordi Batisteのヴォーカルが登場。「あれ、女性ヴォーカル居たっけ」と思ってしまうほどに中性的な歌声で、グルーヴィーに疾走するアンサンブルとともに、アフィニティやキャロル・グライムス&デリヴァリーを彷彿させます。

うつむき加減で淡々と音をぶつけ合いながら、徐々に熱を帯びて畳み掛けていく演奏に終始痺れっぱなし。60年代末のR&B~ジャズ・ロック作の中でも屈指と言える一枚と言えるでしょう。

クロワッサンに懐中時計がはまったジャケデザインは、当時のフランコ独裁体制への批判がこめられているようです。

T2. Why ?

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1stアルバム・リリース後は、中心人物のJordi Batisteに続き、メンバーが徴兵制度で次々に抜けてしまいます。

代わりのメンバーを加えたり、復帰したりでやりくりしていたものの、ついにオリジナル・メンバーが居ないこととなり活動停止になります。

【第二期MAQUINA!】

71年に徴兵から戻ってきたオリジナル・メンバーのKey奏者、Enric Herrera中心にメンバーが一新され、BS&Tやシカゴなどブラス・ロック・ムーヴメントに呼応し、ブラス・セクションを加えて第二期MAQUINA!として再始動しました。

オリジナル・メンバーのJordi Batisteは正式復帰はしなかったものの、全面的にヴォーカルとしてゲスト参加し、72年にライヴ録音されたのが2nd『EN DIRECTO』。

メンバーは第一期にも負けない名手がずらり揃っていて、さすがと言えるキレ味抜群のブラス・ロックを聴かせています。

ちなみに主要メンバーは、バルセロナ出身ミュージシャンによるビートルズ・カヴァー作(名盤!)をリードしたSAX奏者のPeter Roar、MUSICA URBANAで活躍しマイルス・デイヴィスやチック・コリアとも活動するベースのCarles Benaven、同じくMUSICA URBANAに参加するドラマーのSalvador Fontなど錚々たるメンバー。

1曲ピックアップいたしましょう。

Chains

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シャープかつふくよかなリズム隊、キレのあるカッティングからジャジーで流麗なソロまできらめくギター、そしてグルーヴィーかつ陰影に富んだオルガン&ブラス!

前半の淡く叙情的なヴォーカル・パートから、徐々に熱を帯びながら、スリリングなインプロヴィゼーションへと突入!エッジの立ったトーンでスピーディーに畳みかけるギターからはじまり、ブイブイとエネルギッシュにむせぶブラス、ゴリゴリとアグレッシヴなベースとソロを取りながら上りつめていきます。

リズムのキレ味も特筆で、さすがはビートルズ・カヴァー作『WE ARE DIGGING THE BEATLES』や名グループMUSICA URBANAを支える名リズム隊。

ユーロ・ロックの中でもっともっと評価されてもいいグループであり、1st、2ndともにR&B~ブラス・ロック~ジャズ・ロックという変遷の中でエネルギーが渦巻く70年代初期ならではの屈強なサウンドを鳴らした名作!

ニュークリアスやコロシアムやパトゥあたりに比肩した名グループですね!

最後に、メンバーが参加したビートルズ・カヴァー作もあわせてご紹介いたしましょう。これがまた凄い名作ですよ~。

試聴 Click!

バルセロナ発のロック・ムーヴメント「ライエターナ・ミュージック」はこちらの記事で特集しております。チェック是非!


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  • MAQUINA! / WHY ?

    スペインはバルセロナ出身、70年作1st、スパニッシュ・プログレ黎明期屈指の傑作

    68年にバルセロナで結成された、スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループ。中心人物は、ベール&VoのJordi BatisteとKey奏者のEnric Herreraの2人で、結成前は、ディランなど先進的なフォーク・シーンに影響を受けつつ、カタルーニャ地方ならではのフォーク音楽を目指したGrup de Folkのメンバーとして活動していました。その他メンバーは、後にMUSICA URBANAに参加するギターのLuigi Cabanachと後にTAPIMANを結成するドラマーのTapi Vilaseca。シングル2枚をリリースした後、70年に録音されたのが本デビュー作です。レコーディング中にJordi Batisteが徴兵で抜けたため、代わりにギターのJosep Maria Parisが加入し、元々ギターのLuigi Cabanachがベース&Voとなり、レコーディング続行。R&Bやジャズが根っこにあるグルーヴィーかつふくよかなリズム隊をバックに、淡いトーンのオルガンがたなびき、ピアノが静謐に鳴り、ファズ・ギターがサイケデリックかつヒリヒリとテンションあるフレーズを紡ぐオープニング・ナンバーから抜群のカッコよさ。爆発的なテクニックこそありませんが、フツフツとしたエネルギーを内に秘めた、終始テンション溢れるアンサンブルは本格感プンプンで、初期ニュークリアスを思い出します。タイトルトラックでは、Jordi Batisteのヴォーカルが登場。「あれ、女性ヴォーカル居たっけ」と思ってしまうほどに中性的な歌声で、グルーヴィーに疾走するアンサンブルとともに、アフィニティやキャロル・グライムス&デリヴァリーを彷彿させます。うつむき加減で淡々と音をぶつけ合いながら、徐々に熱を帯びて畳み掛けていく演奏に終始痺れっぱなし。60年代末のR&B〜ジャズ・ロック作の中でも屈指と言える一枚。これはオススメです。ちなみに歌詞は英語。クロワッサンに懐中時計がはまったジャケデザインは、当時のフランコ独裁体制への批判がこめられているようです。

  • MAQUINA! / EN DIRECTO

    スペインはバルセロナ出身、72年作2nd、米ブラス・ロック・ムーヴメントに呼応した名作

    68年にバルセロナで結成された、スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループ。70年に1stリリース後、メンバーが徴兵制度で次々に脱退、代わりのメンバーを加えたりやりくりしていたもののついにオリジナル・メンバーが居ないこととなり活動停止に。71年に徴兵から戻ってきたオリジナル・メンバーのKey奏者、Enric Herrera中心にメンバーが一新され、BS&Tやシカゴなどブラス・ロック・ムーヴメントに呼応し、ブラス・セクションを加えて再始動しました。オリジナル・メンバーのJordi Batisteは正式復帰はしなかったものの、全面的にヴォーカルとしてゲスト参加し、72年にライヴ録音されたのが本作2nd。シャープかつふくよかなリズム隊、キレのあるカッティングからジャジーで流麗なソロまできらめくギター、そしてグルーヴィーかつ陰影に富んだオルガン&ブラス!後にスペイン・ジャズ・ロック・シーンで活躍する名手がずらり揃っていて、さすがと言える素晴らしいブラス・ロックを聴かせています。ちなみに他の主要メンバーは、バルセロナ出身ミュージシャンによるビートルズ・カヴァー作(名盤!)をリードしたSAX奏者のPeter Roar、MUSICA URBANAで活躍しマイルス・デイヴィスやチック・コリアとも活動するベースのCarles Benavent、同じくMUSICA URBANAに参加するドラマーのSalvador Fontなど。歌詞は英語です。

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