2021年8月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
カケレコ事務所がある埼玉寄居はここ数日は天気が崩れがちですが、少し晴れ間が覗くと一気に汗が吹き出してきます。まだまだ夏が終わる気配はありませんね。
こんな時期は少しひんやりした音が聴きたいな~ということでお世話になるのが、ロイネ・ストルトが素晴らしいギターを弾いているザ・フラワー・キングスのアルバム。
特に20年リリースの『ISLANDS』は、2CDにわたりロイネのクールさとエモーションが絶妙に融合したギタープレイが堪能できるオススメ盤です。
今日は、その『ISLANDS』を起点に、ロイネばりにエモーショナルかつイマジネーションに富んだギターが楽しめる作品を各国からチョイスします!
まずは、KAIPAファンにも聴いて欲しい彼らの20年作から!
ロジャー・ディーンによるジャケットも目を惹く2枚組大作。
柔らかくも芯のあるシンセやオルガンと、ロイネの歌うように情感豊かなギターがエモーショナルに交歓する、ドリーミーな面を強く感じさせるシンフォニック・ロックが素敵。
KAIPAファンにもオススメの最新2020年作!
エモーショナルかつイマジネーションに富んだギタリストなら、先日待望の新作が届いたインドネシアのこのギタリストが一押し!!
ロック色が強かった前作から再びフュージョン/ジャズロック路線に回帰した21年作。
このサウンド、例えるならPAT METHENY GROUPのステージにRoine Stoltが飛び入り参加した感じでしょうか。
アジア出身らしい、オリエンタルな香りも放つ色彩に富んだギタープレイが絶品!
ウクライナ出身の才人が率いるこちらのシンフォ・グループにもロイネばりに素晴らしいギタリストが!
この透明感、熱量、スケール。もうフラワーキングスに肩を並べてると言って何の問題もないでしょう。
ウクライナ出身の才人キーボーディストAntony Kaluginが率いるシンフォ・バンドの10作目ですが、ずばり全シンフォ・ファン必聴レベル。
Kaluginと同郷ウクライナ出身のMax Velychkoによる、ロイネ・ストルトと比べても遜色ない繊細かつ熱くフレーズを紡ぐギターに注目です!
いかがだったでしょうか。
お時間ありましたら関連記事も合わせてお楽しみください☆
【関連記事】
NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!
【関連記事】
ウクライナ出身のコンポーザー&ミュージシャンAntony Kaluginと彼が率いるシンフォ・プロジェクトKARFAGENを特集!
ウクライナ出身、英国を拠点に活動する1981年生まれのキーボーディストAntony Kaluginによるソロ・プロジェクト。2017年作9thアルバム。冒頭から透明感溢れるシンセが美しく折り重なり桃源郷的サウンドを描き出していく展開に早くも耳を奪われます。ロイネ・ストルトと比べても遜色ない繊細かつ熱くフレーズを紡ぐギターも素晴らしすぎる。演奏の密度と熱量、スケールの大きさは間違いなくTHE FLOWER KINGSに匹敵します。エレクトロニクスも用いられていますが、バンド・アンサンブルの中に有機的に溶け込ませるセンスが抜群で、往年のプログレを意識しながらもスタイリッシュに聴かせるモダン・シンフォニックな音像を構築。また随所で聴ける東欧出身の彼らしい欧州トラッド的な荘厳な民族色を添えるプレイも感動的に響きます。ギターがエモーショナルなプレイで演奏を盛り上げ、キーボードが疾走感あるプレイで曲進行を牽引する、ユニークなスタイルも揺るぎない個性を生んでいて見事。前作までもリリースされるたびに完成度を上げてきましたが、9作目にしてかつてないステージへと進んだ感のある、シンフォファン必聴作に仕上がっています!
ご存じプログレッシヴ・ロック界を代表するギタリストRoine Stolt率いる人気グループ、久々となる2枚組の2020年作。前作より加入した鍵盤奏者Zach KamminsによるHans Lundinを思わせる柔らかくも芯のあるシンセやオルガンのプレイと、Roineによる歌うように情感豊かなギターがエモーショナルに交歓する、ハードさよりもドリーミーな面を強く感じさせるシンフォニック・ロックを繰り広げます。抜群の安定感でタイトにアンサンブルを支えるリズム隊もいつもながら素晴らしいし、ハスキーながら伸びのある歌声が魅力のHasse Frobergも、熱く歌い上げる力強い歌唱と囁くようにジェントルな歌唱を織り交ぜ、表現力豊かに歌っていてさすがの一言です。S. Hackett周辺で活動するサックス奏者Rob Townshendによるジャジーで軽やかなソプラノ・サックスをフィーチャーしたナンバーも聴き所。ロジャー・ディーンの幻想的なジャケット通りと言える、夢の世界を冒険するようなどこまでもファンタジックなサウンドが胸に迫る作品。KAIPAファンなら是非!
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!