2020年10月29日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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スタッフ佐藤です。
プログレ界を代表するキーボーディストと言ったら、キース・エマーソンとこの方、リック・ウェイクマン。
クラシックのほかジャズやR&Bなども入り混じった縦横無尽のプレイが特徴のエマーソンに対し、ウェイクマンはよりクラシックを主軸に据えたドラマチックで荘厳なプレイスタイルを持ち味とします。
今回は、そんなウェイクマンのスピーディかつ端正なオルガンさばきが堪能できる1stソロを出発点に、彼にも匹敵するオルガンのプレイが楽しめるプログレを見てまいりたいと思います!
まずは御大による素晴らしいオルガンワークをどうぞ!
全盛期のイエスをクラシック寄りに一気に寄せると?ピアノ、オルガン、ムーグによるクラシカルなフレーズが躍動するキーボード・プログレの決定版!
続いては、最新入荷のこの作品を聴いてくださいな。オルガンがスゲーから!
まるでYESと北欧トラッドが出会ったかのようなサウンドだって!?
YES憧憬の飛翔感あるファンタジックな演奏と北欧由来の神秘的なメロディの組み合わせ素晴らしすぎるノルウェー新鋭による5th!
冒頭、ウェイクマンばりに疾走するオルガンがもう堪りません!
最後はスペインから。キース・エマーソン+リック・ウェイクマンと言えちゃうキーボーディスト!?
キース・エマーソンばりにノリの良いプレイを聴かせていたかと思うと、一転リック・ウェイクマンみたいに荘厳になったりと忙しいオルガンが素晴らしいなぁ。
そこに「無神経」なファズ・ギターと、哀愁たっぷりのスペイン語ヴォーカルが突入!
この熱気と哀愁と無遠慮な感じこそ、スパニッシュ・プログレの醍醐味!
いかがだったでしょうか。
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イギリスを代表するプログレッシブ・ロックバンドYESの全盛期を支えたキーボーディストであり、そのクラシカルで大仰なキーボードワークで「こわれもの」や「危機」の多難な楽曲を彩ってきたアーティストの73年ソロデビューアルバム。時期的にはYESの「海洋地形学の物語」がリリースされ初めての脱退を宣言した時期ですが、その内容は、「ヘンリー8世の6人の妻」の名前をタイトルにした6曲で構成されたコンセプト作品であり、ピアノやオルガンをはじめ、メロトロンやRMIキーボード、モーグ・シンセサイザーをふんだんに使用。YES以上に彼のクラシカルなキーボードワークを堪能できる名盤です。
SHM-CD、14年デジタル・リマスター、定価1714+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
軽微なケースツメ跡あり
現ノルウェーを代表するシンフォニック・ロック・グループ、前作より3年ぶりとなった2020年作5th。行進曲のように勇壮なリズム・セクションに乗って、クラシカルなオルガンとシャープなトーンのギターが疾走し、メロトロンと透明感あるコーラスがあふれ出す。この攻撃性と哀愁が入り混じるオープニングで早くも傑作を確信します。特にオルガンは全編で良い音で鳴りまくっていて堪りません。ジョン・アンダーソンを強く意識した高らかでデリケートなヴォーカルが歌う北欧由来の厳かで神秘的なメロディも素晴らしく、これはまるでYESと北欧トラッドが出会ったかのようなサウンドと言えちゃいそうです。YES影響下の飛翔感あるファンタジックな演奏で突き進む2曲目も、温かなアコギとメロトロンが彩るアコースティカルな3曲目も素敵です。ラストもYES調の始まりますが、後半ではANGLAGARDばりの緊張感あるヘヴィ・シンフォになだれ込んでいき、初期の彼らが持っていた暗鬱さが顔を出すのもうれしいところ。これはYESファンやオルガン・ロック好きの方にも聴いて欲しい快作!問答無用のカケレコメンド!
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