2020年10月21日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: フォーク
こんにちは。スタッフ増田です。
すっかり秋が深まってまいりましたね。もう冬かと思ってしまうくらい寒い日もありますが・・・。
本日はそんな秋に聴いていただきたい、極上アコースティック・ギター・サウンドが楽しめる作品をピックアップしてまいりました。温かい飲み物とご一緒にお楽しみください!
まずはカナダが誇る名SSWの、記念すべき70年デビュー作。ひたすら繊細に爪弾かれるアコギと、穏やかで夢見心地な歌声のハーモニーが絶品…。
そんなBRUCE COCKBURNに匹敵するカナダのSSWがこちら。
カナダ出身のSSWによる72年作1st。元DEREK & THE DOMINOSのジム・ゴードンをはじめ、名セッション・ミュージシャンがバックに参加!もちろん、デビュー作なのに何十年もキャリアを重ねたように味わい深い彼の弾き語りも絶品。
次はマイナーながら、スタッフ増田一押しの米SSW作品。
ワンストロークにグッと存在感がこもったアコースティック・ギターと、「郷愁」を感じさせる少しハスキーな歌声。こんなにも素晴らしい隠れSSWがいたんだなぁ。米フォーク・ロック/カントリー・ブルースSSWによる71年2nd。
英国からもオススメ作品をご紹介!
バート・ヤンシュに「最も過小評価されているギタリストの一人」と評されたいぶし銀のフォーク・シンガー。米ルーツ影響下の乾いたサウンドと、憂いのある爪弾きのアルペジオなど英国的な叙情性のブレンドが実に良い塩梅!
最後はオーストラリアのSSW作品をご紹介!
オーストラリアのフォーク・シンガーによる72年作なのですが、Bert Janschに通ずる繊細なアコギさばきが見事!Davy Grahamのファンにもおすすめの、温かみあるフォーク逸品です。
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ!
カナダ出身のSSWによる72年リリースの1stアルバム。ギターにBrett Wade、オルガン/フルートにClaire Lawrence、ベースにMax Bennett、ドラムにJim Gordonと名セッションマン達がバックを務めています。そんな名手たちをリードする巧みなアコースティック・ギターさばきと少しハスキーで哀愁ある歌声を軸とするフォーク・ロックは、同郷のBruce Cockburnに通じる芯の強さとセンシティヴさが絶妙に調和していて素晴らしい味わいです。アンサンブルを引き締める力強いドラミング、暖かな音色のオルガンやエレキギターなど、メンバーのサポートもさすが。デビュー作なのに、まるで何十年もキャリアを重ねてきたような円熟味を感じさせる名品です。
68年にデビューした米フォーク・ロック/カントリー・ブルースSSWによる71年2ndアルバム。6弦・12弦ギターの卓越したプレイに加え、ピアノやハーモニカも操るマルチ・プレイヤーぶりを発揮した1枚です。1ストロークに不思議な存在感があるアコースティック・ギターをバックにして、少しハスキーで郷愁に満ちた歌声で切々と歌うフォーク・ロック曲から、イギリスのTerry Reidを思わせるコクのあるヴォーカルが素晴らしい洒脱なカントリー・ブルース曲まで、幅のある表現力で聴かせるヴォーカルと緻密にして温かみにも溢れたギターがとにかく素晴らしいです。ドブロと絡む渋いブルースハープ、いかにもカントリー系というちょっとバタバタしてて泥臭いリズム隊も良い味わい。聴けば聴くほど旨味が染み出してくる一枚です。
ロンドン生まれで、スキッフルブームと英国に上陸したブルースに感化され、60年代初めから路上を旅する活動をはじめ、60年代末から70年代にかけて数多くの作品を残したいぶし銀のフォーク・シンガー。1969年の記念すべき1st。軽快なラグタイムやカントリー・ブルースなアコギには、ランブリン・ジャック・エリオットやその師ウディ・ガスリーに通じる、さすらい人の乾いたブルースを感じさせますが、憂いのある爪弾きのアルペジオなど、英国的な叙情性が実にいい塩梅。ヴォーカルも英国らしく、アクがなく、ちょっぴり鼻にかかってたゆたうようにドリーミーで悲哀もある歌声が心にしみます。米ルーツのコクと英国のリリシズムがブレンドした旨味いっぱいの作品です。バート・ヤンシュに「最も過小評価されているギタリストの一人」と評されているように、ギターは派手さはないものの実に雄弁!
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