2020年10月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: 米ロック
スタッフ増田です。
本日は、BUTTERFIELD BLUES BANDやアル・クーパーとの共演盤『スーパー・セッション』などで知られる米国の天才ブルース・ロック・ギタリスト、マイク・ブルームフィールドが67年に結成したバンド・・・ELECTRIC FLAGにフォーカス。
当時にわかに注目を集めつつあったアメリカン・ルーツ・ミュージックの中でも、ブルームフィールドが魅了されていたのはブルース、ソウル、R&Bといった黒人発祥のサウンドでした。
そんな彼が理想の「アメリカン・ミュージック」を追求するために結成したのがこのELECTRIC FLAG。
ボブ・ディランのサポートを務めたバリー・ゴールドバーグ(Key)、後にジミ・ヘンのBAND OF GYPSYに参加するバディ・マイルス(Dr)といった腕利きメンバーが集い、ジャズやソウルなどが高度に混ざり合った当時最先端のルーツ・ロック・アンサンブルを鳴らした重要グループです。
『A LONG TIME COMIN』などのスタジオ作も素晴らしいですが、今回はカケレコ棚より68年のライヴ盤『LIVE AT THE CAROUSEL BALLROOM 1968』をピックアップ。ブルームフィールド弾きまくり!
本日はそんなELECTRIC FLAGを起点に、ソウルやブルースといった黒人ルーツへの憧憬が感じられる同時代の作品を集めてみました!
60’sUSガレージ・サイケの名作『PSYCHEDELIC LOLLIPOP』を生んだグループ。本作前にバンドが分裂し、後にSSWとして日本で人気を博すエリック・カズ(Key)などの新メンバーを迎えて制作された69年作4th。初期のガレージ色はなくなり、ジャズ、ソウル、ゴスペル、ラテンといったルーツ色をふんだんに取り入れた流麗&ソウルフルなサウンドを聴かせています。力強いヴォーカルやブラスと涼しげなヴィヴラフォンの対比も良いですね。
こちらはシスコで活動したグループの69年作2nd。「なに、ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック?ブルース・ロックなら本場の俺らに任せときな!」 なんて声が聞こえてきそうな、渋く濃厚なR&Bフィーリングのブルース・ロック好盤!
ぬぬ!?あのジミ・ヘンがプロデュース!?ストーンズとバッファロー・スプリングフィールドを足して、ハード・ロック前夜の混沌とした空気で包み込んだようなサウンドだって?NY出身、エレクトリック・レディ・スタジオ録音の69年デビュー作!
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