2017年9月20日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
雲ひとつない快晴が広がる、ここ寄居町。
寄居町にある鐘撞堂山に登ったら、景色が綺麗だろうなぁ。
1時間弱で山頂に登れるんですが、空気が澄んでいる日には、新宿の高層ビル街やスカイツリーが遠くに見えるんです。
そんな景色を眺めながら、トラフィックの2ndなんか爆音で聴いたら最高だろうなぁ。
というわけで、R&Bフレイヴァーとサイケフィーリングがまじりあう、レイト60s〜70年代初期ならではの世界のロックをピックアップしてまいりましょう。
今週末は山に登るリスナーも多いかもしれませんね。こんな音源を携帯プレイヤーに入れていったら、楽しいこと間違いなし!
まずは、トラフィック2ndのオープニング・ナンバーを聴いて、気分を盛り上げていきましょう。
まずは英国からピックアップしてまいりましょう。
SPOOKY TOOTHの前身グループはご存知? アメリカン・ルーツ・ロックへの憧れとサイケデリックな時代の空気が融合したサウンドは、同時代のTRAFFICやSMALL FACESと同傾向のアプローチ!
マイナーなグループもピックアップしましょう。
ソウルフルなヴォーカル、グルーヴィーなオルガン、ブルージー&メロウなギター、もったりとしたリズム、むせび泣くブラス。良いですね~。
さぁ、英国を離れ、R&Bの本場、アメリカの作品をピックアップいたしましょう。
69年作の2ndをピックアップ。デビュー作でのサイケデリック色が薄まり、本場ならではの濃厚なブルース・フィーリングが注入され、コクが増しています。
マイナーなグループながら、1stも2ndもかなりオススメです。
次はユーロを周っていきますよ〜。
まずは北欧!
北欧を代表するギタリストと言えばJUKKA TOLONEN。彼が60年代に在籍していたグループがこちら。
TRAFFICのファンは必聴といえる作品!
なになに、北欧を代表するギタリストだって?俺を忘れてもらっちゃこまるぜ。
あのテリエ・リピダルが在籍で、ジェフ・ベックばりに尖ったギターを炸裂させてるし、トラフィックや米BS&Tの1stに負けない素晴らしさ!
67年作なので、サイケ色が強いですが、これは凄い作品です。
なぜ、このジャケに・・・。ジャケはとぼけ過ぎて酷いけど、音は北欧レイト60sハード屈指の名作!英国で言えば、初期フリートウッド・マック、トラフィックのごとき素晴らしさっ!
トラフィック(特にデイヴ・メイスン)やフェアフィールド・パーラーやピンク・フロイドのフォーク・ロックな楽曲あたりが好きなら、このオランダのマイナー盤は掘り出し物間違いなし!
オランダからはもう1枚!
スティーヴ・ウィンウッドばりのソウルフルな歌声、キレ味鋭いリズム隊をバックにピアノとオルガンとエッジの立ったギターが疾走するR&B/サイケなアンサンブルに痺れます!
ラストはなんと旧ユーゴから!
旧ユーゴにVertigoの名作にも比肩する、陰影に富んだオルガン・プログレがあったとは。トラフィックに通じるR&BフィーリングにVertigo直系のくすんだヘヴィネスを加えたサウンドは本格感ぷんぷん。
いかがでしたか?
カケレコはロック探求のワクワク感を合い言葉に、世界のロックをカケハしてまいります。
みなさまにとっての新たな音楽の扉が開けば嬉しいです。
北欧を代表するギタリストJUKKA TOLONENを中心に結成されたフィンランドのジャズ・ロック・グループ。71年リリースの2ndアルバム。終始エネルギッシュに駆け抜ける一曲目から名曲!小気味よいパーカッションを絡めたリズムと賑やかにかき鳴らすアコギ、テンションMAXで吹き鳴らすサックスらがひた走るイタリアン・ロックにも通じる祝祭感に満ちたアンサンブルに、JUKKA TOLONENのサイケとブルースを折衷した奔放なフレージングのギターワークが乗るこのスリリングさと言ったらありません。他の曲では、フルートの響きが北欧の神秘的な森をイメージさせるトラッド・ロックや、芳醇な鳴りのオルガンとブルージーな深みを帯びたギターのコンビが堪らないTRAFFICタイプのブルース・ロックなど多彩に聴かせます。ソロ・ミュージシャンとしても成功するJUKKA TOLONENの才覚が炸裂している名盤です。
天才スティーヴ・ウィンウッドがデイヴ・メイソン、ジム・キャパルディなどと組んだグループ。68年作2nd。1stでのサイケ色は無くなり、シンプルなフォーク・ロック・サウンドになったことで、演奏の巧みさ、バンドが持つ絶妙なグルーヴが際立っています。デイヴ・メイスンの作曲センスも特筆もので、特に「Feelin’Alright?」は、後のソロ作を彷彿とさせる憂いのあるメロディとシンプルながらメロディの魅力を倍増させるギターワークが堪能できる名曲。
SPOOKY TOOTHの前身として知られるグループ。67年唯一作。Mike HarrisonによるR&Bが根っこにあるアーシーなヴォーカルは、Steve Winwwodを彷彿とさせる存在感。Luther Grosvenorのブルージーかつスリリングなギター、霧の向こうから音が立ち上がるようなアグレッシヴかつ混沌としたドラム、テープ逆回転などのサイケデリックなエフェクトも印象的。アメリカン・ルーツ・ロックへの憧れとサイケデリックな時代の空気が融合したサウンドは、同時代のTRAFFICやSMALL FACESと同傾向のアプローチ。それほど有名な作品ではありませんが、数ある67年の名作にも引けを取らない逸品。ジャケットにピンと来たら是非!
旧ユーゴで、現クロアチアはザグレブ出身のオルガン・ロック・グループ、72年のデビュー作。トラフィックに通じるR&Bフィーリングに、VERTIGO勢に通じる陰影やハードさを加えたサウンドが持ち味。手数多くタイト&グルーヴィーなドラムと地を這うようにヘヴィなベースによる屈強なリズム隊、くすんだトーンのオルガン、ここぞでファズ・ギターを炸裂させるブルージー&ソリッドなギター、ちょっぴりアクの強い声のソウルフルなヴォーカル。各楽器ともテクニック抜群で、一体感もあり、本格感ぷんぷん。ズシリと重いアンサンブルを軸に、変拍子による細かなキメも織り交ぜた展開も見事。フルートがむせび泣くジャジーでアコースティックなパートなど、表現力も特筆です。これは、素晴らしいグループ!英ロックのファンは必聴と言える名作!
64年に英ニューキャッスルで結成されたグループ。STEAMHAMMERやOPEN MINDやHARSH REALITYを手がけたFritz Fryerのプロデュースで70年に録音された唯一作。ソウルフルなヴォーカル、グルーヴィーなオルガン、ブルージー&メロウなギター、もったりとしたリズム、むせび泣くブラスが印象的な土臭く哀愁溢れるブリティッシュ・ロック。TRAFFICが好きな方はかなり気に入ると思います。
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