2020年6月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは。
スタッフ佐藤です。
新品CDをメインに直近で入荷した注目のタイトル、売れ筋の人気タイトルの中からスタッフおすすめの作品をピックアップするコーナー「日々是ロック」。
カケレコが厳選して入荷している世界のロック/プログレの新品CDを通して、魅惑の音楽探求をお楽しみください☆
この休日中にご購入いただいた新品CDを見ていますと、ユーロ各国の哀愁たっぷりなプログレ作品が良く売れておりました。県外への移動が本格的に解禁されたことで、旅立ちたい!という思いが高まっている現れ(?)なのかもしれませんね。
というわけで、売れ筋を中心に哀愁まみれのユーロ・ロックを探求してまいりたいと思います♪
まずは、昨年話題をさらった、ハンガリーの雄による新作からスタートいたしましょう~。
ハンガリー・シンフォの雄による、99年作『NOSTRADAMUS』の続編19年作!持ち味である哀愁たっぷりのフルートやシンセを伴った、この終始力みっぱなしの生真面目なまでに厳粛なサウンド、相変わらずでほんっと素晴らしい!!
イタリアからはカケレコでもロングセラーとなっているこの作品をご紹介!
地中海プログレと言えば、マウロ・パガーニ? この作品も忘れずに!『地中海の印象』という邦題で当時日本盤もリリースされた逸品ですね。緊張感ととめどない哀愁が調和したイタリアン・プログレの隠れ名盤☆
エレクトロニックかつ哀愁たっぷりというありそうでないサウンドが味わえるのがフランスのこの一枚。
仏EGGレーベル中屈指の傑作として語られてきたのが本作。リシャール・ピナスらエルドンのメンバーが全面参加、エルドン彷彿のエレクトロニクスによるミニマル調に、スペイシーなシンセ、哀愁のギターなどが織りなす、仏らしい儚さと美しさが滲むエレクトロ・プログレ名盤。
このデンマークの代表バンドも陰影ある哀愁のメロディが堪らないんですよ♪
70年代デンマークを代表するジャズ・ロック・バンドによる、当時お蔵入りとなってしまった幻の5thアルバムが2020年発掘リリース!相変わらず隙のない職人的技巧と音楽センスを味わえる逸品で、これが未発表になったことにビックリの完成度!
アイスランドにも哀愁のプログレがございます。ジャケからしてもう!
次作「LIFUN」は20世紀アイスランドのベストアルバム第5位に選ばれた傑作ですが、この2ndも負けない素晴らしさ。哀愁のメロディーと重厚なハモンドオルガンをフューチャーしたハードかつメロディアスなサウンドがお見事!
このオランダの超絶マイナー盤も哀愁という点ではとんでもないです!
演歌調と言ってもいいほどの哀切極まるフレーズを奏でるギターに、アルトサックスが叙情たっぷりに絡み、シンセサイザーが幻想のカーテンをなびかせる冒頭で、叙情派シンフォ・ファンならノックアウト必至!フレンチ・プログレに通じる儚さと浮遊感で包まれたオランダの秘宝盤がこちら。
いかがでしたか?
よろしければこちらの記事もどうぞ♪
名実ともにハンガリー・プログレを代表するバンドと言える彼らの2019年作。99年にリリースされた『NOSTRADAMUS』の続編となっています。いやはや今作も怒涛の熱量とスケール!!女性ヴォーカルも伴ってエネルギッシュに渦巻くコーラスが全編に配された壮大なサウンドで聴き手を飲み込むようなスタイルは99年作そのまま。終始力みっぱなしで生真面目なまでに厳粛なサウンドにもかかわらず、テーマも反映してかどこかMAGMAにも通じる呪術的な世界観が形成されていくサウンドが印象的です。デビュー作『MARSBELI KRONIKAK』からの持ち味である尺八のように鳴らされる激しいフルートと太くうねりのあるシンセサイザーのコンビネーションももちろん冴えわたっておりやはり素晴らしい。冒頭34分の大作が圧巻ですが、哀愁を帯びたメロディアスなギターも活躍する他の曲も魅力的です。有無を言わせぬ迫力で押し寄せてくる、唯一無二のSOLARISワールドを堪能できるシンフォニック・ロック傑作です。おすすめ!
81年の唯一作。『地中海の印象』という邦題で日本盤もリリースされた作品。民族楽器がテクニカルに躍動し、ギターが鋭利なフレーズでアグレッシヴに切れ込む。「静」と「動」の対比鮮やかなダイナミックな構成も聴き所で、いかにもプログレといえるピアノ&キーボードをフィーチャーしたシンフォニック&清涼感溢れるパート、哀愁が滲む地中海トラッドなパートなども素晴らしい。オール・インスト。
オランダのプログレ・グループによる78年のデビュー作。冒頭からとにかく哀愁が迸りまくり!!演歌調と言ってもいいほどの哀切極まるギターフレーズに、アルト・サックスが叙情たっぷりに絡み、そこにシンセサイザーが幻想のカーテンをなびかせる冒頭で叙情派シンフォ・ファンなら即ノックアウトでしょう。やや頼りない歌声の英語ヴォーカルも、かえって叙情味を際立たせていてこれしかないといった風情を漂わせます。比較的端正で歯切れのいいバンドが多いオランダにあって、まるでフレンチ・プログレのように儚げで浮遊感あるシンフォを聴かせる一枚。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!