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【WEEKEND KAKEHASHI 9 「渋谷百軒店 BLACK HAWK伝説」特集】

2010年9月24日 | カテゴリー：世界のロック探求ナビ

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皆さん、こんばんは。

17時の寄居町、すっかり役場からの「カラスの子守唄」が流れております。

さてさて。本日は、今週二度目の中古商品放出日。「149枚の穫れたて盤」を是非、御覧下さい…！

本日入荷分の中古放出リストは、この記事の最下段に記載致します。

http://kakereco.com/

本日、何気に久しぶり？な【WEEKEND KAKEHASHI vol9】ですが、

今先程、アップされたばかりなのが、この【渋谷百軒店ブラックホーク99選リスト】です。

こちらは、お客様からのご要望があり、急遽作成致しましたが、実は僕もこの【99選】が好きで。

【渋谷百軒店ブラックホーク伝説】の書籍も所持していたので、迅速に対応させて頂きました。こちらです。

【渋谷百軒店ブラックホーク99選リスト】

http://kakereco.com/genre.php?id=80

百軒店は、60年代初頭から複数のジャズ喫茶が軒を並べた、個性的な一角だった。老舗の「オスカー」をはじめ、「ありんこ」「スイング」「ブルーノート」「SAV」そして「DIG渋谷店」。ここは関東大震災のあとに銀座などの店の臨時営業場所として急造された人工の町だったが、映画館も複数あり、60年代には「映画とジャズを楽しむ町」といった趣が濃かった。70年代に入ると、ライヴ・スペースを持つロック喫茶「BYG」も加わった。

その中にあって、ブラック・ホークは、きわめてユニークな存在だった。のちになって、店長格だった松平維秋自身が書いている。「だが六九年からの一〇年ほど、このスペースには特別な空気が満ちていた。世間的な分類では、ブラック・ホークはロック喫茶である。ところがその空気は、ロック喫茶らしさからは外れていて、プレイされる音楽が、席を埋める客たちの体に染み込んでいく光景は、いつも静謐といってよかった。そしてその音楽を他所で、たとえばラジオから聴く、ということはまずないのだった。なぜかというと、ブラック・ホークの音楽は、世間の流行に同調することがなかったからだ。ロック＝音量主義の七〇年代初頭には、個人レベルのコミュニケイションを重視してアコウスティック路線をとった。西海岸の音楽が一般化するころには、ゴスペル色の濃い南部のロックに力を入れ、シンガー＆ソングライターにブームが兆せばイギリスの古謡をうたう人達に光をあてた。ヘソまがりではなく、わずか五〇人で満席のスペースは、つねに専門店的な使命を帯びるべき、という考えからだった。そこでは何年後かに、”幻の名盤”となるレコードが、幻ではなくリアル・タイムで流れつづけた。」（渋谷道玄坂百軒店界隈、85）

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4861710359.html

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そして、本日の現時点、新品入荷分の速報はこちら…！

■ プログレ

MARTIGAN/VISION

ドイツのシンフォニックプログレバンド注目作

今まで注目されずに来てしまったのが不思議な、急浮上の注目株。ドイツのシンフォニックロックバンドの09年4th。これまではMarillionやPendragonからのネオプログレの流れを感じさせる音楽性を持ったバンドでしたが、本作では、単なるネオプログレ的な音作りからはみ出し、Genesisの色濃いしゃがれ声ボーカルにCamelのファンタジックさ、感情を揺さぶられるギターワークにレトロで華やかなキーボードサウンド、そしてテクニカルなリズム隊が冴え渡ります。また、ネオプログレからの影響は楽曲展開のダイナミズムに上手く落とし込まれており、20分超えの大曲2曲を含めた約80分の大ボリュームでありながら全く飽きさせません。全体的にはあまりドイツらしさを感じさせない音像となっていますが、ギターのテクニカルでエモーショナルな響きが登場すれば、同郷Anyone’s Daughterの諸作における「黄昏時の泣き」を思い出さずにはいられません。Camel/Genesis系のファンタジックなシンフォニックロックからアメリカンプログレハード的なダイナミックな作風まで兼ね備えたバンドの出世作、全プログレファンにオススメです。

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MR.GIL/SKELLIG

元COLLAGEのギタリスト、2010年作2ndソロ、メランコリックな叙情派シンフォ

ポーランドを代表するグループCOLLAGEで活躍したギタリスト。1stソロ以来12年ぶりとなった2010年2ndソロ。アコースティック・ギターの繊細かつリリカルなアルペジオ、そしてロング・トーン主体の叙情性溢れるギター・ソロ。しっとりとメランコリックなメロディと翳りのあるヴォーカル。内省的な響きの叙情派シンフォニック・ロック。素晴らしい作品です。

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QUIDAM/POD NIEBEM CZAS

女性ボーカル期QUIDAMの集大成、東欧プログレ屈指の名盤

今や東欧トップの存在となったポーランド産バンドQUIDAMの02年作4th。「The Time Beneath The Sky」という英語タイトルでも発売されていましたが、今回母国語の原題で、DVDを付属したDefinitive Editionとして再発です。さて、バンドにとって重要な要素であった女性ボーカリスト、Emila Derkowskがこの作品を最後に脱退し、以降QUIDAMは男性ボーカルを採用するなどその路線を少しずつ変えていくこととなりますが、本作で聴くことが出来るのはEmila Derkowskのボーカルを生かしきったCAMEL/PINK FLOYD系のメロディックプログレであり、女性ボーカル期QUIDAMの集大成と言うにふさわしい、まさに東欧メロディックロックの傑作と断言できます。もちろんバンド陣の演奏も素晴らしく、Jacek Zasadaの爽やかなフルートをはじめとして、ゲストに迎えられたホルン、オーボエのシンフォニックな彩り、そして泣きのギターはメロウな哀愁を漂わせる東欧ならではの奥深さ。現行プログレのある種の理想郷に登りつめたバンドの奇跡の名盤であり、全プログレファン必聴の作品と言えます。なお、付属のDVDには03年、故郷であるポーランドでのライブが20曲近く収録されており、Emila Derkowsk最後のステージとなっています。さらにはCAMELのColin Bassが参加、5曲でColin Bass自身のソロ曲やCamelの「Your Love Is Stranger Than Mine」を披露しており、余りにも贅沢なボーナスディスクとなっています。CD+DVDの2枚組、スリップケース付き、DVDはPAL方式。

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QUIDAM/QUIDAM

96年作の傑作「QUIDAM」と

ポーランドを代表するシンフォ・グループ。96年作の1st。ほの暗い叙情性を帯びたロマンティシズム溢れるキーボード、丁寧にメロディを紡ぐギター、優美なフルート、憂いある美しいメロディ、透明感溢れる女性ヴォーカル。東欧シンフォを代表する大傑作。10TH ANNIVERSARY 2CD EDITION。

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AL BASIM/REVIVAL

イラク人ギタリストがアメリカで録音したレア・プログレ、79年作

AL BASIMは、イラク人ギタリスト。79年にコロラドはデンバーでアメリカ人プレイヤーと録音した作品。原盤は、ハンス・ポコラ本で★4つの激レア盤。ジャケットからは想像できない精緻なシンフォ/プログレ・サウンドに驚きます。オリエンタルな雰囲気も感じるたおやかなギターと優美でリリカルなフルートをフィーチャーしたアンサンブルはかなりの完成度。夢想的なパートと、シャープなリズム隊が引き締めるアグレッシヴなパートとによるダイナミズムも特筆ものです。ジャズ・ロック/アヴァンギャルド寄りのアンサンブルをさらりと加えたり、テクニックやセンスも抜群。好アルバムです。

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OSSIACH/LIVE

71年にオーストリアはOSSIACHで行われたフェスティバルを収録したライヴ盤

71年にオーストリアはOSSIACHで行われたフェスティバルを収録したライヴ盤。Weather Report、John Surman率いるThe Trio、Tangerine Dreamなど参加。2枚組、デジパック仕様、71年に3枚組でリリースされたものを、CD2枚にまとめて再発。

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MYSTERY/ONE AMONG THE LIVING

YESの北米ツアーに参加したヴォーカリスト在籍、カナダ産シンフォ、2010年作

Jon Andersonの代わりにYESのツアーに参加したことで知られるヴォーカリストBenoit David在籍のカナダ産シンフォニック・ロック・グループ。2010年作。マイルドかつ透明感に溢れたヴォーカル、美しく流れるようなメロディ。伸びやかなキーボード、歌心に溢れたリード・ギター、優美なストリングス、そして空間に広がりをもたらすアコギのバッキング。PINK FLOYDにも通ずるゆったりと心地良いメロウネスが印象的な絶品メロディアス・ロック。デジパック仕様。

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ECHOLYN/END IS BEAUTIFUL

05年作、圧巻の傑作

05年作。説明不要の格好良さ。本当に、とにかく、とにかく、格好良いです。迷い無く鳴らされているような、すべて必然のような音の力強さ。傑作です。デジパック仕様。

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AISLES/IN SUDDEN WALKS

チリ産、静と動の対比が鮮やかな叙情派クラシカル・シンフォ

チリ出身のシンフォニック・ロック・グループ、09年作2nd。伸びやかなハイ・トーンのヴォーカル、突き抜けるようにキャッチーかつリリカルなメロディ、爽快なハーモニーはかなりの切れ味。シャープかつメロディアスなギターと煌びやかなキーボードによる「静」と「動」の対比鮮やかなアンサンブルもたいへん魅力的。次々と溢れ出るメロディとキメのアンサンブルに心躍る名作。

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