HBG123/7(BACKGROUND) 【94年発売CD】
アフィニティーのヴォーカリストによる71年唯一作なんですが、アフィニティーでのジャジーな魅力とは異なる切々とドラマティックな歌唱が胸を打つ名品なんです。NUCLEUSの面々による演奏もさすがの隙の無さ。
AFFINITYのヴォーカリスト、リンダ・ホイルが71年に発表した唯一のソロ・アルバム。バックはNUCLEUS。アフィニティでの名唄に勝るとも劣らない出色の出来です。CHRIS SPEDDINGのつぼをおさえたギターも最高。
FUSION ORCHESTRA/SKELETON IN ARMOUR
後にSHAKATAKで知られるパワフルな女性Voジル・サワードをフィーチャーした、熱気溢れる英国ロック逸品!73年リリース
790円(税込869円)
ブルージーで力強い歌唱を聴かせてくれる女性ヴォーカル作品を英米ユーロからセレクト☆
COLOSSEUMファンに聴いて欲しい、ブルージーないぶし銀ジャズ・ロック選
COLOSSEUMファンに聴いてもらいたいブルージーでジャジーないぶし銀アルバムをセレクトしました!
「音楽歳時記」 第五十回 3月3日 ひな祭りリターンズ 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
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ニュークリアスってハードロックだったのね(5 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
何度もレビューの中で申しているとおり、わたしはAORが大の苦手です。AORの定義をわたしがすると、薄口のロック(ロックなのか?)というもの。減塩で糖分も少なく、その代わりヒアルロン酸やらコラーゲンやらグルタミン酸ソーダやらが過剰に投与してあって、誰がやっても同じテイストになるように設計してあります。一方でわたしが好きなハードロック。これは様式のことを言っているわけではありません。1曲目の「バックラッシュ・ブルーズ」でクリス・スペディングの破壊的ギターが聴けます。わたしにとってはこれで充分ハードロックです。
リンダ・ホイル自身のコメントでは、ニーナ・シモンやディオンヌ・ワーウィックへの憧れ、リスペクトで曲の味わいを決めていったらしいです。彼女の歌唱が瑞々しく素晴らしいのも勿論、カール・ジェンキンズのナビゲーションが見事に当たった音楽だと思います。1枚しか残せなかったのもさもありなん。設計も演奏も一度しかできないようなパッション、あるいは緩さが続きます。珠玉の曲たちですね。
わたしはアフィニティのぶんちゃかブラスバンドが大好きです。にも増して、リンダ・ホイルの背伸びしたR&Bであるこの作が大好きで、定期的に引っぱり出します。テクよりハート、という人向けです。2022.08.25