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マッスル・ショールズで生まれたSSW作品特集

こんにちは。スタッフみなとです。

今日は米アラバマ州のマッスル・ショールズで生まれたシンガー・ソングライター作品を聴いてまいります。

アメリカ南部に位置するアラバマ州は、温暖で湿潤な気候をしており、川や沼などの水地の多い潤沢な土地です。

州の北川には、古くから「歌う川」と呼ばれるテネシー川が流れ、同州出身のヘレン・ケラーに「水」という言葉を授けたように、テネシー川の水は住人たちに計り知れない霊感を与えてきたようです。

地理的にはテネシー、ジョージア、フロリダ、ミシシッピの4州に接し、黒人と白人文化の交差点とも言える場所で、そこではカントリーとブルース、ゴスペルなど米ルーツ・ミュージックが混じり合った芳醇でグルーヴィーな音楽が生まれました。

さてそんなアラバマ州の北部、テネシー川沿いに位置するマッスルショールズは、リック・ホールが始めたフェイム・スタジオ、そこから派生したマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ(実際の住所はシェフィールド)によって、R&Bやアーシーなロックの名盤が次々と生まれる場所となります。

マッスルショールズのサウンドを支えたのは、ジミー・ジョンソン(g)、バリー・ベケット(p)、デヴィッド・フッド(ba)、ロジャー・ホーキンス(dr)からなる、「スワンパーズ」と呼ばれるスタジオ・ミュージシャンたち。

ベースとドラムが分厚くどっしりと安定しており、職人的な的確さがありながらファンキーなグルーヴに満ちている…そんな「マッスル・ショールズ・サウンド」を目指して、アレサ・フランクリンやオーティス・レディング、ローリング・ストーンズ、ポール・サイモンなど多くのアーティストが訪れました。

さてそれでは作品を聴いてまいりましょう!

DAN PENN/NOBODY’S FOOL

60年代よりフェイム・スタジオで活躍したソングライター、ダン・ペンが満を持して放った1stソロ。

ダン・ペンは黒人人口の方が多いアラバマ州で生まれ、幼い頃よりレイ・チャールズやボビー・ブランドなどブラック・ミュージックに夢中になっていました。

60年代、10代の時にはすでにマッスル・ショールズのフェイム・スタジオでソングライター&プロデューサーとして活躍。

やがてメンフィスに移り、チップス・モーマンの経営するアメリカン・スタジオで、ジェイムス・カーをはじめとするソウル・クラシック「The Dark End of the Street」、アレサ・フランクリン「Do Right Woman、Do Right Man」などを書きます。

こちらはダン・ペンがメンフィスに設立したビューティフル・サウンド・スタジオで録音した73年作。

白人としてダン・ペンの体に染みついているカントリー、ボビー・ブランドに同化するほど血肉となっているR&Bとが混ざり合い、ドラマティックな歌唱と南部の腕利きたちの地に足のついた演奏によって、これ以上なく芳醇なサウンドとなっています。

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SPOONER OLDHAM/POT LUCK and SPARE CHANGE

同じくフェイム・スタジオで、ダン・ペンとのソングライター・チームとして、オルガン&ピアノのセッション・ミュージシャンとして活躍したミュージシャン。

LAに移ってからは、ディラン、ジョー・コッカー、ジャクソン・ブラウン、ニール・ヤングの作品に参加するなどロック界で知られる名プレイヤーです。

そんな彼が、72年にリリースした1stソロが本作。

歌っちゃって大丈夫かな、と少々心配になるようなヨレヨレしたボーカルは独特の味わいがあり、流麗で円熟したメロディ、柔らかに叙情を描くオルガンとピアノが胸を締め付けるアーシー&メロウな佳曲がこれでもかと続きます。

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ドン・ニックス/イン・ゴッド・ウィ・トラスト

黒人文化と白人文化が交差するテネシー州メンフィスに生まれたドン・ニックスは、幼い頃より聖歌隊で歌い、ラジオから流れてくる黒人音楽に耳を傾けていたそうです。

スタックス・レーベルのハウス・バンドでもあったマーキーズに在籍し、サックス奏者として活動していました。

やがてブッカー・T&ザ・MGsとなるスティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン等のメンバーと別れて独立する道を選び、ツアーで知り合ったレオン・ラッセルを頼ってロサンゼルスに移りプロデューサーやエンジニアなど裏方の仕事をするようになります。

こちらは70年にシェルター・レーベルからリリースした71年作。

骨太の演奏にフィドルが響き、コーラスが降り注ぐ中響く男気溢れるしゃがれ声の咆哮…高揚感溢れるゴスペル・スワンプ超名作です。

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ジェリー・ゴフィン/イット・エイント・イグザクトリー・エンターテイメント

キャロル・キングとコンビを組んで沢山のポップスを書いていたジェリー・ゴフィン。

63年に観たボブ・ディランのコンサートに衝撃を受け、これまで自分たちが作ってきたポップ・ソングは一体何だったのか、とレコードを割ったほどだったそうです。

64年にアメリカに上陸したビートルズ旋風もあり、職業作曲家がアーティストに楽曲を書くという時代は次第に終わりを迎えていました。

ジェリーはディランの詞作に心酔し、また当時の社会変革の混沌に飲み込まれてドラッグにはまってしまい、キャロルとすれ違うようになってしまいました。

68年に2人は別れ、キャロル・キングはシンガー・ソングライターへと転身していきます。

失意の中暮らすジェリーに転機が訪れたのは72年。バリー・ゴールドバーグのシングルを手掛けることとなったのです。

このシングルはマッスルショールズ・サウンド・スタジオで録音され、ジェリーはそのスタジオの音に魅せられていきます。

そして、バリー・ゴールドバーグを共同作曲者としてアルバムを作ることを決意。2枚組の大作が出来上がりました。

「エンターテインメントじゃない」とタイトルにおいて宣言した今作は、ボブ・ディランの影響が色濃く伺える荒削りで無骨なボーカルに、ジェリーのシンガー・ソングライターとしての気概がにじんでいます。

ピート・カーやエディ・ヒントンなど、マッスル・ショールズの腕利きがサポートしたアンサンブルもさすがのコクとしなやかさです。

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BARRY GOLDBERG / BARRY GOLDBERG

ジェリー・ゴフィンとともにソロ作を制作した、名セッション・キーボーディストであるバリー・ゴールドバーグ。

ボブ・ディランが「電化」した1965年ニューポート・フォーク・フェスティバルでも鍵盤で演奏しており、その縁でディランがアトランティックのジェリー・ウェクスラーに掛け合ってプロデュースしたのが、この74年作ソロです。

力強さとしなやかさと爽やかさが絶妙にバランスした、さすがマッスル・ショールズの腕利きたちによるアンサンブルをバックに、いぶし銀の渋さとちょっと鼻にかかった甘さが同居したヴォーカルが伸び伸びと流れるようなメロディを歌い上げます。

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ポール・サイモン/ひとりごと

ステイプル・シンガーズの「Ill Take You There」を聴いたポール・サイモンが、そのリズム・セクションに惹かれてマッスル・ショールズで録音することにした作品。

ポール・サイモンは、スワンパーズたちの演奏は黒人が演奏しているものだと思ったそうです。

堅実で温かい演奏をバックに、ジャズやゴスペルを軽やかなポップスにして歌っています。

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