2020年2月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフ増田です。
今から50年前にVertigoレーベルよりリリースされた名盤、AFFINITYの唯一作『AFFINITY』。
その魅力と言えばくすんだジャズ・オルガン、脂の乗ったブラス・アンサンブルは勿論のこと、紅一点リンダ・ホイルによる蠱惑的な女性ヴォーカルも欠かせません。
今回はそんなAFFINITYに通ずる、妖艶かつアグレッシヴな女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャジーなロック作品をご紹介してまいります!
まずは英国からどうぞ。
キーフによるこれぞブリティッシュな香りムンムンのジャケがやばすぎですが、サウンドもまさにそのまま!
淡いトーンのオルガン、ジャジーなフルート、陰影のある女性ヴォーカルがたまらないVertigo屈指の名作っ!
次はこちら。ロジャー・ディーンの弟が手掛けたアートワークも特徴的ですが、内容もかなり独特。
妖艶で呪術的な女性ヴォーカルと浮遊感のあるサックスが描き出す音世界は個性豊かなブリティッシュ・ロック界でも中々類を見ません。
のちに英国を代表するフュージョン・グループSHAKATAKの看板シンガーとして活躍するJill Saward在籍のグループ。
ロック、ジャズ、R&Bをごった煮にしたソリッドな演奏がカッコいい熱気溢れる英国ロックの逸品!
こちらは後にVINEGAR JOEに発展する英ブラス・ロック・バンドの70年作。
ホーン・セクションがむせぶグルーヴ感と力強い女性ヴォーカルのエネルギー!英国ロック・ファンは悶絶間違いなし。
女性ヴォーカル英ロック最果の一枚!?70年リリースの唯一作。
線は細いながらアグレッシヴな女性ヴォーカルに唾吐きフルートも入って、これぞブリティッシュなコクいっぱい!
これも是非おすすめしたい一枚。イアン・マクドナルド/ピーター・バンクス/デイヴ・ランバートなど豪華メンバーがバックを務めた、英女性シンガーによる幻の唯一作。
クリムゾンの静謐なナンバーにも通じそうなジャジーで粛々としたアンサンブルに、厳かな女性ヴォーカルが響く・・・。鳥肌ものです。
こちらはAFFINITYファン必聴の独オルガン・ロック・バンド、70年デビュー作!
ギター、オルガン、唾飛ばしフルートが渾然一体となって狂おしく畳み掛けるアンサンブルの熱気の凄まじいこと。一歩も引かない女性ヴォーカルも圧巻です。
次は米国から。ジャニスにも匹敵する超パワフルな女性ヴォーカルが凄まじい!
切れ味たっぷりのブラス、ジミ・ヘンばりのファズ・ギターもたまらないし、このバンドは要チェックです。
こちらも米国。カントリー、ジャズ、サイケをごった煮にしたようなアンサンブルに妖艶な女性ヴォーカルが響き、アヴァンギャルドな実験色も炸裂・・・。
「時代を先取りしすぎた」という言葉が相応しい69年作!
最後はAFFINITYやカンタベリー・ロックを継承する英国の新鋭!
軽やかなジャズ・ロック・スタイルに荘厳な女性ヴォーカル。英国らしさたっぷりのアンサンブルが味わえる現代の名作です。
いかがでしたか?皆様にぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
2018年デビュー、90s英プログレ・バンドCYAN〜FYREWORKSで活動したメンバーを中心に結成されたグループによる19年作2nd。カンタベリー・ロックを継承するサウンドを自認する通り、CARAVANらカンタベリー・ロックをベースにした愛すべきサウンドを聴かせてくれた前作と同じく、70年代的ヴィンテージ・テイストたっぷりのプログレ/ジャズ・ロックを芳醇に鳴らします。味わい深く鳴るハモンド、ファンタジックに舞うムーグ、カンタベリー・テイストの叙情的なサックスらが紡ぐジャジーかつポップなアンサンブルと、力強く厳かに歌い上げる女性ヴォーカルのコンビネーションは相変わらず絶品。組曲も含む構築的な楽曲をCARAVAN的な軽やかさで駆け抜けるスタイルが魅力的な好盤です!
【カケレコ国内盤】直輸入盤(帯・解説付仕様)、ペーパーケース仕様、定価2990+税
レーベル管理上の問題により、ペーパーケースに角つぶれがある場合がございます。予めご了承ください。
KENTISHSPIRES/SPREZZATURA(KENTISH SPIRES)
ペーパーケース仕様、ブックレット付仕様
レーベル管理上、ペーパーケースに角つぶれがある場合がございます。予めご了承ください。
KENTISHSPIRES/SPREZZATURA(KENTISH SPIRES)
ペーパーケース仕様、ブックレット付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
軽微な圧痕・軽微な折れあり
70年リリースの唯一作。唾吐きフルートを中心に終始畳み掛けるアンサンブルと、紅一点LINDA ROTHWELLによる線は細くもアグレッシヴなヴォーカルが印象的なブリティッシュ・ロック。スピーディーな楽曲でも、どこか気だるさが感じられるところはいかにも70年英国ロック。
女性ヴォーカル、フルート奏者を要するジャーマン・ロック・バンド。オリジナルは2枚組でリリースされた70年のデビュー作。オープニングの「Riddle In A Swamp」から痺れまくり!アグレッシヴに疾走するキレ味抜群のリズム隊、叩きつけるように鳴らされるリズムと「狂おしい」というキーワードぴったりに弾きまくられるリードともにまるでパンクのように初期衝動のエネルギーがつまったエレキ・ギター、宗教的な荘厳さとともにそそり立つオルガン、激しく吹かれるフルート。いやはや凄まじい熱気。アンサンブルに応える女性ヴォーカルも圧巻で、英国アフィニティのリンダ・ホイルを彷彿させます。ジャーマン・オルガン・ハード屈指の傑作です。アフィニティやベーブ・ルースのファンは必聴!
VINEGAR JOEの前身バンド、粘っこいブルース・ロックがいなたさ抜群の傑作70年作!ファンキーなウネリのあるバンド・サウンドに、クールなフィメール・ソウル・ヴォーカルを披露するのは、バンドのギタリストPETE GAGEの奥さんであるELKIE BROOKS!そして躍動感溢れる、ブラス・セクションと、畳み掛けるよなキーボード・オルガンにブリブリのベース・ラインと、楽曲のどこをどのように切っても最高のファンキー・ブルース・ブラス・ロックを大展開!このバンド、後にROBERT PALMERが加わり、あのVINEGAR JOEが誕生するわけですが、既にこの時点で、他の追随を許さない独自の力強いサウンドを構築していることは、特筆すべきことでしょう!STONESのカヴァー、「THE LAST TIME」もかなーりカッコイイですよ!
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