2019年12月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフ増田です。
先日アンダーグラウンド&辺境サイケ発掘レーベルSHADOKSより、長らく入荷していなかったタイトルを再入荷いたしました。
ずばり、どのタイトルもかなりオススメ。ディープなサイケに目がないという方は、是非ご一聴ください。
まずは知る人ぞ知る激ヤバサイケの宝庫(?)オーストリアより、73年に15枚のみプレスされたという秘宝盤。ドアーズとザッパを行ったり来たりするような、とりとめのないアンサンブル、すんごいです。
メキシカン・サイケのレア盤のひとつとして知られる69年作。R&B、ソウル、ジャズの確かな素養とガレージ・サイケのフリーキーさとがぶつかって生まれた強力ナンバーずらり。
桃源郷みたいにドリーミーなオルガンと、瑞々しいヴォーカルと、凶暴なファズ・ギター&リズム隊のコントラストが持ち味。アクセル全開の「Crossroads」カヴァーも聴きドコロなブラジル産サイケ・ポップ70年作!
ほの暗いメロディ、内省的なヴォーカル。気だるげなファズ・ギターと、気品に満ちたピアノ。この米サイケ自主制作盤、サイケ・ファンは勿論、ザ・スミスやドリームポップのファンも気に入りそう。
このアルバム知ってます?木漏れ日感溢れるメロディに美しいハーモニー。実は日本人による71年のサイケ・フォーク・ロック自主制作盤!
京都在住のオーストラリア人が73年に録音した「雅」なアシッド/サイケ・フォーク。アコギやオルガンによる柔らかく穏やかなアンサンブルに、琴、フルートなどの和風要素がセンス良く絡みます。お正月にぜひ。
京都在住のオーストラリア人が、京都の卑弥呼レコードに残した作品。73年録音。原盤は超激レア。憂いのある柔らかい声で歌われるアシッド/サイケ・フォークを基本に、尺八、琴、フルートなどによる「和」のテイストをセンス良く織り交ぜています。古木の風合いの落ち着いた和室、そこに差し込む柔らかい陽光。そんなひっそりとした景色が目に浮かびます。今までほとんど知られていなかったのが不思議なくらい、えもいわれぬ空気感に包まれた幻の逸品。
米国ワシントン州都のオリンピアで74年に結成されたサイケデリック・ロック・バンドの自主制作盤。制作年は諸説あり76年か79年ということ。なおかつ、背ジャケには5人の写真が掲載されていますが楽曲ごとに4人だったり、サポートらしき異なるメンバーが顔を連ねていたりと謎多きバンド。ダウナーな雰囲気を醸し出すアコースティックなアンサンブルを基調とした全体像に、時折「Ballad of Hollis Spaceman」のような激情的でドラマティックな衝動がスパークする、HIGH&LOWな起伏に富んだ作品。3曲目に収録された前述の曲は、饒舌なファズ・ギター×流麗なアコースティックピアノが印象的な名曲若干粗削りながら逆ループ等スタジオワークの試みもインタールード的に盛り込まれており、全編通したサイケ盤としても評価したくなる作品です。
ドイツ出身で、放浪の末にメキシコにたどりつき、68年に録音し、69年にリリースされた唯一作。レーベル・メイトのKALEIDOSCOPEの唯一作とともにメキシカン・サイケのレア盤のひとつ。オープニング・ナンバーから、けたたましいファズ・オルガンとファズ・ギターが乱れ飛び、ダモ鈴木ばりのフリーキーなシャウトが炸裂!ビートルズ「シーズ・ア・ウーマン」のガレージ・サイケなカヴァーもカッコいいし、コロコロとキャッチーなピアノとファンキー&グルーヴィーなヴォーカルがカッコ良いナンバーなど、R&B、ソウル、ジャズの確かな素養をベースに、ガレージ・サイケで豪快にペインティングしたようなナンバーずらり。ジャケにピンときたガレージ/サイケのファンは悶絶必至でしょう。オススメです。
これは、初めて聴いた方は、ちょっとビックリするかもしれません。というのもこのアルバム。アメリカの片田舎のフォーク・ロックでも英国スワンプ・ロックでもないんです。日本人が普通に英語で録音した自主制作アルバムなんです!妙に日本人離れした非常に完成度の高い英語ジャップ・フォーク・ロック。この妙にアーシーな感じ。ハーモニカやピアノ、ファズ・ギター等をさらりと自然体で録音しています。まるで、USフォークのレア自主制作盤のようなオーラを放つ逸品です!
70年にオーストリアで結成された5人組アンダーグラウンド・ロック・バンド。73年にドイツのスタジオで録音されながら、わずか15枚しかプレスされずにお蔵入りとなった激レア盤。まるでNWOBHMのように爆走するドラム、地を這うようなファズ・ギターのリフ、弛緩したトーンで垂れ流されるようなファズ・ギターのオブリガード、ここぞで飛び出すユルユルなツイン・リード、「心ここに在らず」にシャウトするヴォーカル。オープニングからエネルギッシュなナンバーに痺れます。2曲目は一点して、アシッド臭漂うフォーキー・ナンバーで、ゆる〜いトランペットとファズ・ギターも良い感じ。3曲目以降も、ゆらゆら揺らめいたり、突如、ボコスカと疾走したり、ドアーズとザッパを行ったり来たりするような、とりとめのないアンサンブルがヤバイです。オーストリアにこんなサイケ秘宝が残されていたとは。サイケ・ファンは一聴是非!
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