2019年8月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは。スタッフ増田です。
相変わらず暑い日が続きますね。
本日はそんなぐったりするような暑さの中でもエネルギーを貰えそうな、爽快感たっぷりのアメリカ産プログレをピックアップ!
有名どころのKANSASから知られざるニッチなグループまで、キャッチーなメロディ光る良盤をご紹介いたしますよ〜。
言うまでもなくアメリカを代表するプログレ・グループですね!
アメリカン・ロックの明快さと、複雑に構築されたプログレ・アンサンブルが実にバランス良く絡み合った前作と並ぶ傑作5th!
1stは元クリムゾンのイアン・マクドナルドがプロデュースを手がけたことで有名なグループの最終作2nd。
GENTLE GIANTやYESのテクニカルさを受け継ぎ、コミカルなジャケに似合わぬハイレベルな演奏を披露する一枚です!
アメリカのYESフォロワー代表格といえば彼ら。
YES直系の明快かつ構築的なアンサンブルに、「アメリカン・プログレ・ハード」然とした爽快感も加わった77年2nd!
STARCASTLE以外にも、70年代初期のテキサスでこんなYES直系プログレ・ハードが生まれていたんです!
ゴリゴリとうねるベースにアグレッシヴなキーボード。当時はアルバムを残さなかったことが惜しまれる、ドライヴ感溢れる逸品!
YESの次はGENESISフォロワーをご紹介。
GENESISの英国的ファンタジーを踏襲しつつも、スペース・ロックのように雄大に広がるアナログシンセのプレイはこのバンドならではの個性!
GENESISフォロワーにはこんなバンドも。
ピーガブそっくりのヴォーカルや細やかなキーボードといったGENESISへの憧憬+アメリカらしい明朗なダイナミズム。BABYLONと合わせてGENESIS好きは要チェックです!
ジャケはB級臭ぷんぷんしてますが、内容は北米の『イングランド/ガーデン・シェッド』と言っても過言ではないほど!?
自主制作とは思えぬファンタスティックでイマジネーション溢れるサウンドが素晴らしいです。
名ギタリストPat ThrallやSANTANAに在籍したドラマーMichael Shrieveが結成したバンド、76年作。
スペーシーなシンフォニック・ロックとファンキーなグルーヴが交差したような、浮遊感漂うサウンドが気持ち良い!ジャズ・ロック・ファンにもオススメ。
この米プログレ・グループ、ほとんど無名ですが、アーシーかつテンション溢れるアンサンブルはまるでBS&Tやジェフ・ベック・グループばり!
テクニカルかつ一体感のある演奏が見事な好グループ。
77年に録音されつつお蔵入りとなってしまった作品ですが、内容はなかなか申し分なし。
リック・ウェイクマンを彷彿とさせる瑞々しくファンタスティックなキーボードが躍動する幻の米シンフォ!
こちらも81年に録音されつつお蔵入りとなってしまった隠れ逸品。
所々にYESからの影響を伺わせつつ、メロディアスでドラマチックに駆け抜けるアンサンブルが痛快な好作品です!
最後はこちら。これが70年代にアルバムを残すことなく消滅したキーボード・プログレ・バンドなのですが、丹念に構築された楽曲はどれも高い完成度。
EL&Pの「タルカス」並みに重厚な緊迫感漂うこのキーボード・プログレ・ナンバー、圧巻です。
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プログレ史を振り返ると「YES系グループ」というのは大勢登場してきましたが、その中でも最もそっくりなサウンドを展開していたのがアメリカのSTARCASTLEであることは間違いありません。特に初期はハイトーンのボーカルと清涼感あるコーラスワーク、ゴリゴリした質感を持ったベース、Rick Wakeman系の煌びやかな各種キーボードのアルペジオなど、どこまでもYESへの憧れが詰まったシンフォニックプログレ作品を生み出し、「アメリカのYES」として日本のファンにも認知されました。本作は77年発表の2ndであり、KansasやBostonの代表作と時を同じくして発表されたことから、バンドもレーベルもかなり力を入れたアルバムであったわけですが、その内容はデビュー作のYES系サウンドをさらに推し進めた明瞭なシンフォニックロック作となっており、ブリティッシュナイズされたYESフォロワーの音を多く残しつつも前述KansasやBoston系の「アメリカンプログレハード」の音像ものぞかせる快作と言えるでしょう。10分超えの大曲を採用しながらもYES譲りの構築力で飽きさせずに聴かせます。プロデュースはRoy Thomas Baker。
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