2019年2月14日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
スタッフ増田です。
カケレコ中古棚から「これは!」という作品をピックアップしてご紹介する【カケレコ中古棚探検隊】。
普段は知る人ぞ知る!?ニッチな作品に偏ってしまいがちなこのコーナーですが、今回は原点に立ち返って、プログレ・ファンなら必聴と言える世界の名作シンフォをご紹介してまいりますよ。
まずは英国からどうぞ!
キーボードとフルートが幻想的すぎる「静」のパートと、引き締まったドラミングにギターとキーボードが泣きのフレーズを応酬させる「動」のパートとの鮮やかすぎる対比。ファンタスティックさではプログレ史上最高峰ですね。
次はイタリアから!
『甦る世界』のイタリア語盤。クラシックの構築美、地中海のたおやかさやエキゾチズムを土台に、英プログレのエッセンスをブレンドしたイタリアン・プログレの最高峰!
もう一つイタリアからこちらのシンフォ傑作を。
ダブル・ギター&ダブル・キーボードの分厚く安定感のあるアンサンブルが印象的な、伊シンフォ屈指の名作。粒立ちがいいクリーントーンと繊細に泣くヴァイオリン奏法が交錯する瞬間の美しさときたら!
伊の次は仏。フレンチ・シンフォと言えばやっぱりこれでしょうか。
フランスのバンドだけど、キャメル・フォロワーの筆頭格と言っちゃって良いかな?流麗なフルートが彩るロマンチックさと、このバンドならではのしっとりとしたメランコリーが絶品なシンフォニック・ロック名品。
続きましては数々のロマン溢れるシンフォを生んだドイツから、こちらの作品!
ドイツを代表する幻想のシンフォニック・ロック・バンドによる記念すべきデビュー作。ギリシャ神話に登場するアドニスをテーマにしたコンセプト作で、ギターとシンセが繊細に紡がれ、折り重なりながら壮大なシンフォニック絵巻を繰り広げるデビュー作にして傑作。
隠れたプログレ名産地と言えるオランダからもご紹介いたしましょう!
オランダ・プログレを代表する作品であり、80年代のユーロ・シンフォ屈指と言える傑作。ジャケットのイメージ通りにこれでもかとファンタスティック。
続いては北欧から、今も現役で活動するこの伝説的バンド!
FLOWER KINGSのリーダー、Roine Stoltが在籍することで知られる北欧の名シンフォ・グループ。デビュー作のファンタスティックな雰囲気はそのままに、20分の大曲など楽曲構成力を増した名作2nd!
ユーロ編の締めくくりは東欧。その代表と言ったらやはりハンガリーの彼ら!
東欧プログレの頂点に君臨する金字塔ですよね。硬質なシンセを中心にエネルギッシュかつとんでもない迫力で突き進むアンサンブルに完全ノックアウト・・。
さて、ここからは海を渡って南北アメリカ大陸のシンフォをご紹介。まずはアメリカ!
硬質なギター&ベースはYES、ドラムはKING CRIMSON、キーボードはGENESIS。おまけにメロトロンの洪水が襲ってくるとあってはプログレ・ファンには必殺でしょう。米シンフォの名作ですね!
その次はカナダ!多くのプログレ作品を生んだケベックでも指折りのシンフォ名作と言えば・・・。
ケベック・プログレと言えばやはりコレ。YES、GENESIS、GGをバランスよく混ぜ合わせて、ケベック特有の耽美さとセンチメントをまぶしたら、こんな素敵なシンフォができちゃいましたって感じ?
最後は南米ブラジルのこの作品ですが、イタリアやフランスのシンフォと比べても遜色ないくらい繊細でファンタスティック!オススメですよ~。
YESばりのテクニカルさと明るい叙情性を兼ね備えつつ、透明感溢れる女性ヴォーカルやリリシズム溢れるフルートも取り入れちゃって、もう胸が詰まりそうなくらいに素晴らしい…。南米屈指のシンフォ傑作!
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ!
単発ながらイタリアン・シンフォニック・プログレッシブ・ロックの頂点に君臨する名盤を生み出したグループによる77年作。テクニカルでタイトなリズム・セクションをボトムに、アコースティック・ピアノやアナログ・シンセサイザー、チェンバロ、ギター、フルートといった楽器がふくよかなサウンドを彩る作風であり、ツイン・キーボード、ツイン・ギター編成で聴かせるその叙情性とファンタジアはイタリアン・シンフォニック・ロックの中でも飛びぬけたクオリティーを誇ります。PREMIATA FORNERIA MARCONIやMAXOPHONEといった叙情性と牧歌的な雰囲気を持ったグループにも全く引けを取らない奇跡の1枚であり、且つスリリングな技巧に裏打ちされた名盤となっています。
Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの76年4th。前作「スノー・グース」と並んでファンタジックなCAMELの音楽性をダイレクトに伝える作品であり、Andrew Latimerの消え入るような儚げなフルート、Peter Bardensの堅実かつ時に奔放なキーボードの妙技、そして軽やかに変拍子を紡ぐリズムセクションのトータル感で聞かせます。シンフォニックに、そしてジャジーに、肌触りの良いマイルドさを持った傑作であり、ゆったりと身を任せられるような自然なサウンドが一貫して個性的な1枚です。
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの74年4th。バロックを強く意識したクラシカルな前作から、プログレッシブな魅力はそのままに、よりポピュラリティーを持ったサウンドを提示した傑作であり、前作同様、イタリアのシンフォニック・ロックを代表する1枚となっています。本作は、イタリア語盤。シンフィールド作詞の「Is My Face On Straight」以外はイタリア語詞。英語版収録の「World Became The World」は収録されていません。
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