YARDBIRDSからBRAND Xまで、シタール・ロックをテーマに3枚ご紹介

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皆さん、こんにちは。
カケレコ・スタッフの柴田です。

猛烈に寒い寄居です。低温注意報（農作物に対してとのことですが）も、発令されています。
先週は雪も降ったのですが、その時に地元の鐘撞堂山に登って参りました。

（クリックで拡大）

雪景色はきれいだったのですが、竹やぶが雪の重みで垂れ下がって登山道を塞いでいて潜り込んで進んだり、下り坂での積雪地帯をスリップしながら降りたりして大苦戦。やっぱり1時間で終わる行程と言えども雪山は油断出来ませんね。

さて、本日は現在進行中のジューク・ボックス「シタール・ロック? 70年代英国編」から3枚、予告編としてご紹介します。まずはBEATLESに先駆けてシタールを取り入れていながら未発表に終わったこのヴァージョンから。YARDBIRDSの「Heart Full Of Soul」！

『YARDBIRDS/HAVING A RAVE UP』 1966年

作曲はビート・グループに数々の名曲を提供、後に10ccなどで名を馳せる職業作家のグレアム・グールドマン。さすがに採用されたヴァージョンに比べると野蛮さに欠けますが、ミステリアスなムード満点のこちらのヴァージョンには別の魅力がありますね。過小評価されているグループですが、ここでもし、こちらを発表していたらBEATLESよりも先んじてシタールを導入していたグループとして語られることになっていたと思います。ドタドタした演奏も味として楽しみましょう。ちなみにこの曲はボーナス・トラック扱いなので「HAVING A RAVE UP」に必ず入っているわけではありませんので、念のためご確認を。

続いてはインド音楽とジャズを融合させた野心的なロック・グループCOSMIC EYEの唯一作から・・・おっとこのアルバムにはトラック・リストが無いようです。では、3曲目をどうぞ。

『COSMIC EYE/DREAM SEQUENCE』 1972年

インド出身メンバーが中心となって編成されており、ここまでインド音楽が濃厚だとシタール・ロックと語るにも無理があるかな、と思いきや隙間を生かしたジャジーなギターが素晴らしくロック・フィールドへ引き戻してくれます。最後に登場するヴィブラフォンがサイケデリックなムードに一役買っています。全編通して聴くと穏やかな酩酊感を得られる、唯一無二のサイケデリックなシタール・ジャズ・ロック。

ラストはここにも居たか、シタールという曲をご紹介します、この曲をどうぞ！

『BRAND X/MOROCCAN ROLL』 1977年

2NDに収録された「SUN IN THE NIGHT」。クールなジャズ・ロックが基本スタイルのBRAND Xならではのシャープなシタール・ロックですね。パーカッシヴに乱れ打たれるドラム、気だるげな雰囲気で歌うヴォーカル、テクニカルな早弾きソロで後半の山場を演出するシタール。オリエンタルな雰囲気は醸し出しつつも、BRAND Xらしい透明感が全体を支配しているのが印象的です。それにしても、アルバムのバリエーションを増やすという意味でもシタールは絶好の楽器ですね。

この続きは近日公開のジューク・ボックスにて是非お楽しみください。
本日はここまで。また来週お会いしましょう。

まだまだオリエンタル成分が足りないあなたにお届け！シタール・ロックのメッカ、英サイケのリストはこちら。