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【タイトル追加】ワールドクラスの実力派揃い!日本が誇る新鋭プログレ特集!

スタッフ佐藤です。

英国やイタリアや北欧、あるいは南北アメリカ、インドネシアなど、勢いのある海外のシーンに注目が集まりがちな現在のプログレですが、それはある意味「灯台下暗し」かもしれません。

我が国日本にも、ワールドクラスのプログレ・グループたちが続々と登場してきているのです。

そんな日本のプログレ新鋭たちを厳選してご紹介してまいります!


MORPHINE DESERT -TRIO ACOUSTIC-/TALES OF THE DESERT

TRUSSONIC~TOWA KITAGAWA TRIO~でお馴染み、ピアニスト北川とわ率いるアコースティック編成の新グループ!

「砂漠」を作品テーマに、クラシックや現代音楽の要素を取り込んだイマジネーション溢れる世界を描きます。

圧倒的表現力のピアノは勿論、鳥肌が立つほどのオペラチックな高音を披露する女性ヴォイスにも注目!

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固犬/DIRECT CATCH

緊張感あるギターとヘヴィに吹き荒れるサックスが火花を散らすパートはKING CRIMSONばりの攻撃性でカッコいい!

と思うとギターとサックスが競い合うように「変な音」を出しまくるユーモラスなパフォーマンスも痛快~。

これはアヴァン・プログレ好きなら「おわっ!」となるサウンドだと思います!

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TEE/TOTAL EDGE EFFECT

このサウンドが日本から生まれるとは…。

フルートとギターを中心に紡がれるどこまでもファンタジックでエレガントなサウンドは、CAMELやスペインのGOTIC、豪SEBASTIAN HARDIEあたりがお好きなら激オススメ。

というか、もう全美旋律プログレ・ファン必聴レベル!

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テクニカル度ではこちらも負けていません。現国内最高峰のヴァイオリン・プログレ新鋭による快作!

PTF/GENESIS OF THE STARS

ハードSFの金字塔『星を継ぐもの』を題材にした21年作。

凛と気品溢れる表情の中にパッションを秘めた圧倒的技巧のヴァイオリンが疾走する興奮のインスト・プログレ!

これはUKやLOST WORLD BANDのファンには是非おすすめ~。

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こちらのカンタベリー・テイストなジャズ・ロック・バンドも素晴らしい21年作をリリース!

minoke?/+ta(タスタ)

サックス奏者、スティックも操るベーシストを擁する、ギターレスのジャパニーズ・プログレ・バンド。10年ぶりのリリースとなる2021年作!

カンタベリー・ロックへの憧憬が滲む淡い叙情性と強靭なテクニックが同居するサウンドは、HF&NやHENRY COW、エストニアのPHLOXなどがお好きなら必聴モノですよ~!

時折見せるCARAVAN風の遊び心ある表情もいいなぁ。

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こちらも国産ジャズ・ロックの注目株ですね。2か月連続カケレコ・ベストセラー1位に輝いたこの作品、もう聴きました?

CANADA/MALAKUT

ジョン・ゾーンに学んだ日本人女性サックス奏者が主宰するレーベルからリリースされた注目作。

まるでクリムゾンが『RED』のテンションそのままにジャズへ傾倒したような、国産ヘヴィ・ジャズ・ロックが強烈!

この緊張感、マハヴィシュヌ・オーケストラのファンもイチコロだろうな…。

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COLUMN THE REFLECTION 第38回 すごい世界を発見 !! 北の大地から現在形として発信された驚きのジャズ・ロックの世界 Nonoyaレーベル 文・後藤秀樹

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音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は少し趣向を変えて、北海道発のジャズ/アヴァン・ロック系レーベル、nonoyaレコーズの作品に注目してまいります!

CUBIC ZERO 立方体・零/FLYING UMISHIDA

そのジョン・ゾーンに学んだという女性サックス奏者が率いるのがこのアヴァン・ジャズ・クインテット!

注目のサックスは、師匠譲りの肉声による絶叫にさえ聴こえてくる生々しいプレイが不意にエルトン・ディーンのようなジャジーでメロディアスなプレイへと自在に姿を変える、その切り替わりが実に見事です。

前衛的ではありながらも突き放すような孤高さはなく、ヒューマンな表情に富む演奏が秀逸な一枚!

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フレッド・フリスあたりのアヴァン系ギタリストがお好きなら、この日本の気鋭ギタリストは一押しですよ~。

ヨシガキルイ/GRAVITY SPIRITZ VOLTA CIRCUS

この日本人ギタリストの才覚、ちょっと並ではありません!前衛的なギター多重録音曲が中心かと思いきや、80sクリムゾンみたいなリズミックかつヘヴィなプログレが飛び出したり、メロウなヴォーカル曲が流れてきたりと実に多彩!

日本のバンドでも新鋭プログレでもないんですが、00sジャパニーズ・プログレ・バンドTEEの技巧派ギタリストが参加しているのでこちらでご紹介しちゃいます!

FRENCH TV/ALL OUR FAILURES ARE BEHIND US

TEEのギタリスト米田克己氏が加入して4作目となる、アメリカの老舗バンドによる貫禄の14th。

ザッパ、サムラ、カンタベリー・ロックなどの影響を取り込みつつ、独自のユーモラスなタッチも添えて痛快なフュージョン/アヴァン・プログレに仕立て上げた傑作!

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お次は最新作も素晴らしかった彼女による、ジャズとプログレを見事に結び付けた芳醇かつ技巧的なサウンドが楽しめる20年作4thをご紹介♪

TRUSSONIC~TOWA KITAGAWA TRIO~/ECHOES FOREVER

気鋭女性ピアニスト率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、圧巻の技巧と表現力を備えたピアノが描く、情熱的かつ幻想的な音世界が魅力の20年作4th。27分の組曲にも注目です!

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21年にリリースされたEPもオススメですよ~。

TRUSSONIC~TOWA KITAGAWA TRIO/EARTH PRAYER

ピアノのゾクゾクするようなキメフレーズや一音一音にクールさとパッションが調和する官能的なタッチはまさにチック・コリアばり。注目の国産プログレッシヴ・ジャズ・トリオ、今作も圧巻です!

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百戦錬磨のベテラン・ミュージシャン4人が結成したこの新グループにも注目です。技巧的かつ途轍もなくイマジネーション豊か!

キアト/キアト

圧巻の技巧を披露しながらも手工芸品のように丹念で透明感溢れるアンサンブルがとにかく素晴らしい…。

シアトリカルでロマン溢れる音世界が広がる、ジャパニーズ・プログレの注目作!

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イエス・ファンなら注目の新鋭グループによる19年作2ndアルバムをご紹介!

マシーン・メサイア/アナザー・ページ

元々はイエス『ドラマ』を演奏するために結成されたバンドで、まさに80年ごろのYESサウンドを絶妙に取り入れたキャッチーで色彩感溢れるファンタジックなプログレを鳴らします。あらゆる面でジャパニーズ・プログレ離れした19年作2nd!

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現国内プログレ・シーン随一の実力派女性ヴォーカリストを中心とする注目グループ。惜しくも活動を終えましたが、残された3作品の輝きは本物!

ミズキ・ダ・ファンタジーア/幻想の一夜 イン・メモリー・オブ・ファンタジー

バンドのコンセプトは「70年代のプログレと現在の音楽シーンをリンクさせる」こと。クリムゾン、PFM、カルメン・マキ&OZといった70年代バンドを受け継ぐサウンドと、現代のJ-POPにも通じる耳馴染みの良さを合わせ持った注目の新鋭が登場!

ミズキ・ダ・ファンタジーア/レインボウ・チェイサーズ 虹を追う人々

初期クリムゾンばりの哀感溢れるメロトロン、フォーカスに通じる中世エッセンス、そしてエモーション豊かな凛と美しいヴォーカル。

前作以上に気高く洗練された世界観を提示する傑作2nd!

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ミズキ・ダ・ファンタジーア/クエスチョン1969 去り行く時代に

沖縄出身の女声ヴォーカリストMizukiを中心とする新世代ジャパニーズ・プログレ・バンドによる3rd。

古き良きプログレへの敬意を抱きつつ、新たな時代のプログレを模索した内容となっていて、メロトロンやムーグや躍動し、存在感みなぎる女性ヴォーカルが歌い上げるこれぞ会心作!


KBB/LOST AND FOUND

壼井彰久による華麗なヴァイオリンが冴え渡る、日本の「U.K.」と言えるフュージョン・プログレは聴いたことある?
00年に発表されたジャパニーズ・プログレの傑作!

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netherland dwarf/moi moi

カケレココラム「rabbit on the run」でもお馴染みのキーボーディストによるプロジェクト、11年作。70年代プログレへのオマージュや北欧プログレとのリンクも感じさせるどこまでもファンタジックで色彩感豊かなシンフォニック・ロック。なんとKAIPAのHans Lundinがゲスト参加!

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第49回 HJALTALIN / Terminal (Iceland / 2009)

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「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことをコンセプトに、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を幅広く紹介するコラム。担当は、MUSEAからデビューした日本のアーティストnetherland dwarf!

YUKA AND CHRONOSHIP/3RD PLANETARY CHRONICLES

仏MUSEAから英CHERRY REDに移籍しリリースされた世界デビュー作となる通算3作目。日本らしいしとやかな叙情を感じる透明感あるスケールの大きなシンフォ快作。確かなワールド級の実力を感じます…!

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YUKA AND CHRONOSHIP/SHIP

ソーニャ・クリスティーナの物悲しい歌声で幕を開ける32分の組曲がもうとんでもない完成度!もとより海外での評価が高い彼らが、世界でもトップクラスのプログレ・バンドであることを証明した18年作4th!

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  • CANADA / MALAKUT

    日本、ツインギター/チューバ/ドラムの変則カルテットによる21年1st、クリムゾンが『RED』のテンションでジャズに傾倒したようなテクニカルな重量級ジャズ・ロック傑作!

    ジョン・ゾーンに学んだ女性サックス奏者、吉田野乃子が主宰するnonoyaレコーズよりリリース、吉田のバンド立方体・零のドラマーを中心に、ギター/ギター/チューバという変則ラインナップで結成されたバンドによる21年1stアルバム。いやはやこれは強烈!まるでクリムゾンが『RED』のテンションそのままにジャズへと傾倒したかのような、嵐のように畳みかけるヘヴィ・ジャズ・ロックに一曲目より度肝を抜かれます。凄まじい手数で変拍子まみれのリズムをたたき出すドラムに食らいつくように、フリップとジョン・マクラフリンが共演してるかのような緊張感みなぎるプレイで牙をむくツイン・ギター。ゴリゴリと硬質に弾き倒すマハヴィシュヌ時代のマクラフリンっぽいプレイと、ロングトーンを多用した神経質かつどこか気品もあるフリップっぽいプレイの2本のギターの絡みが最高にカッコいいです。ユニークなのがチューバの存在で、ベースの役割を担いながらも、時に優雅かつ奔放に浮遊するメロディアスな表情もあって、硬派なアンサンブルに柔らかなタッチを添えています。マハヴィシュヌ・オーケストラや『RED』あたりのクリムゾンがお好きなら、このテクニカルな重量級サウンドは絶対痺れます。オススメ!

  • TEE / TOTAL EDGE EFFECT

    22年作4th、ズバリすべての美旋律プログレ・ファンに聴いて欲しいジャパニーズ・シンフォの新たな傑作!

    05年の結成以来、関東を中心に活動する日本の5人組プログレ・バンド、22年4thアルバム。ドラムス/パーカッション、ベース/フレットレス・ベース、ギター、ピアノ/シンセ、フルート/ピッコロという編成で、ギタリスト米田克己は米老舗アヴァン・プログレ・バンドFRENCH TVのメンバーとしても活躍中。CAMELや、それを受け継ぐスペインのGOTIC、オーストラリアのSEBASTIAN HARDIEらが持つ、リリカルな軽やかさと溢れんばかりの叙情美を受け継いだ絶品インスト・プログレを楽しませてくれます。ズシっと重めに刻むタイトなリズム・セクションが持つ緊張感と、ひたすら美麗な旋律を紡ぐフルート、フルートに気品高い佇まいで寄り添うピアノ、A.Latimer+S.Hackettと言える優美さの中にエキセントリックなセンスを隠し持ったギターらのファンタジック&エレガントなプレイが一体となり、どこまでも流麗でありながら同時にアグレッシヴな強度の高さも感じさせる演奏がただただ素晴らしいです。上記したグループのファンのみならず、すべての美旋律プログレ・ファンに聴いて欲しいジャパニーズ・プログレの新たな傑作!

  • TRUSSONIC〜TOWA KITAGAWA TRIO〜 / ECHOES FOREVER

    女性ピアニスト北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、圧巻の技巧で描く情熱的かつ幻想的な音世界が魅力の20年作4th、27分の組曲を収録!

    2013年より活動する女性ピアニスト、北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ。27分に及ぶ組曲を配したよりプログレッシヴなスタイルで聴かせる2020年作4thアルバム。スピーディーな音運びで畳みかける緊張感あるタッチと、息をのむように柔らかくしなやかなタッチが自在に入れ替わり、情熱的かつ幻想的な音世界を描き出すピアノが何より圧巻。変拍子をたっぷり織り込んだ複雑な楽曲においても、一貫して流麗に紡がれていくプレイはあまりに見事です。そんなピアノを絶妙な呼吸で支えるリズム・セクションも特筆。ベースはPRISMの岡田治郎、ドラムは山内陽一朗/岩瀬立飛/橋本学という3人のドラマーが各曲でプレイしており、それぞれの持ち味が出た演奏によってアンサンブル全体が豊かに表情を変えていきます。ハイライトは、暗い森に迷い込んだ主人公を描いた7部構成の組曲『Suite forest in the dark』。ピアノが静謐なタッチで暗い森の情景を映し出す「静」のパートと、猛烈なテクニックで疾走するアヴァンギャルドなジャズ・ロックへとなだれ込む「動」のパートが劇的に対比し一気に聴かせる、聴き応え抜群の大作となっています。今作もプログレ・ファン、ジャズ・ロック・ファンなら是非聴いてほしい傑作!

  • FRENCH TV / ALL OUR FAILURES ARE BEHIND US

    米テクニカル・アヴァン・プログレの名バンドによる2021年作14th、相変わらずの緻密かつ大胆不敵なサウンドで聴き手を翻弄する痛快作!

    84年の結成以降、バンド創始者であるベーシストのMike Saryを中核に活動する米テクニカル・アヴァン・プログレの名バンドによる2021年作14th。16年作への初参加から4作目となるジャパニーズ・プログレTEEのギタリスト米田克己、17年作より参加する米ジャズ・ロック・バンドVOLAREのキーボーディストPatrick Strawser、00年代の作品でもプレイしたドラマーJeff Gard、そして御大Mike Saryという4人編成を基本に制作。変拍子を自在に交えテンポチェンジを繰り返す複雑なリズムワークを土台に、メロディアスで浮遊感あるフレージングにただならぬ緊張感が潜むギター、つややかなトーンでカンタベリーチックな優雅さをもたらすシンセが躍動する、今作もまったく一筋縄ではいかないアンサンブルが炸裂しています。随所でスリリングに切り込んでくるゲスト奏者のサックス、ヴァイオリンも効果的。とにかく少しも一所に留まっていない目まぐるしく変化していく緻密かつ大胆不敵なサウンドに終始翻弄されます。FRANK ZAPPA、SAMLA MAMMAS MANNA、カンタベリー・ロックなどの影響を取り込みつつ、独自のユーモラスなタッチも添えて痛快なフュージョン/アヴァン・プログレに仕立て上げた一枚です。バンドによる自信作とのコメントも大いに納得の快作!

  • YUKA & CHRONOSHIP / SHIP

    YUKA(船越由佳)を中心にベテラン・ミュージシャンたちが集結したジャパニーズ・プログレ・バンド、18年作

    98年にSSWとしてデビューした船越由佳(Key/Vo)を中心に、元SENSE OF WONDERのベース田口俊をはじめ、経験豊富なベテラン・スタジオ・ミュージシャン宮澤崇(G)、田中一光(Dr)によって09年に結成されたグループ。2018年作4thアルバム。何と言っても冒頭に配された、7つのパートからなる32分超の組曲が圧巻!ゲスト・ヴォーカルのSonja Kristina(カーヴド・エア)による物悲しい歌唱で幕を開け、ゴリゴリとアグレッシヴに弾きまくるギターと清廉で輝かしいトーンのシンセサイザーが絡み合いながら高みに上り詰めていく、あまりにスケールの大きなサウンドは息を呑むほどの素晴らしさです。組曲ではギターがリードするハードかつテクニカルに突き進むパートが多いのですが、常にキーボードが幻想的な色合いを付与しているのが印象的で、YESに通じるファンタジックで映像喚起力に満ちた世界観が全編にわたって広がります。終盤ではギターに負けじとK.エマーソンばりのスリリングで緊張感あるシンセのプレイで畳みかける展開も待っており、その目くるめく構成美には舌を巻くばかりです。John Wettonが歌う予定だったというケルティックな美しさを持つ最終曲は、伊豆田洋之(ピカデリー・サーカス)がヴォーカルを務めており、繊細なハイトーンが神秘的なサウンドにマッチしていて実に感動的。海外プログフェスへの参加や、前作が英CHERRY REDよりリリースされるなど、もとより海外での評価が高いバンドですが、ここにきて一段と凄まじい完成度に達しています。ただ一言、傑作!

  • MINOKE ? / +TA

    カンタベリー・ロック彷彿のジャパニーズ・ジャズ・ロック・バンド、21年作4th、HF&NやHENRY COW、エストニアのPHLOXがお好きなら必聴です!

    00年結成、サックス奏者、スティックも操るベーシストを擁する、ギターレスの4人組ジャパニーズ・プログレ・バンド。10年ぶりのリリースとなる2021年作4th。スピーディで緊張感あるテーマからメロディアスで叙情的なフレーズまで演奏をリードするサックスを軸に、ジャジーでしなやかなリズム・セクション、気品と色彩を添えるリリカルなピアノらが一糸乱れずに紡ぐ芳醇なジャズ・ロックがただただ絶品!カンタベリー・ロックへの憧憬が滲む淡い叙情性と強靭なテクニックが同居するサウンドは、HATFIELD & THE NORTHやHENRY COW、そしてエストニアのPHLOXがお好きな方なら「これはっ!」と唸っちゃうはず。トランペットも交えて管楽器が重厚に畳みかけるパートではKING CRIMSONも頭をよぎりますが、次の瞬間には遊び心に富んだユーモラスな表情にクルっと切り替わりCARAVANみたいなポップさを見せる、その変幻自在さが極めて魅力的です。スティックの蠢くような音運びも独特の妖しさを醸し出していて聴き所。カンタベリー・タッチのジャズ・ロックとして間違いなくワールドクラスの一品!

  • CUBIC ZERO / FLYING UMISHIDA

    ジョン・ゾーンに学んだ女性サックス奏者が率いる日本のアヴァン・ジャズ・クインテット、18年作

    巨匠ジョン・ゾーンにも学んだ女性サックス奏者で、鬼才ドラマー吉田達也との活動でも知られる、吉田野乃子が率いるエレクトリック・ノイズ・ジャズ・ロック・バンド、18年作。師匠譲りと言えるノイズ・サックスの存在感に圧倒されるアヴァンギャルドで強靭なジャズ・ロックを展開。爆発的な手数で疾走するドラムと地を這うように唸るベース、硬質かつどこか陰影を帯びたタッチのギター、芳醇かつミステリアスな響きのエレピ。そしてサックスは、肉声による絶叫にさえ聴こえてくる生々しいプレイが不意にエルトン・ディーンのような軽やかでメロディアスなプレイへと自在に姿を変える、その切り替わりが実に見事です。ソフツ『3rd』に入ってそうなしなやかなテーマを持つジャズ・ロックに挑戦的なノイズ・サックスが乗っかる5曲目はきっとジャズ・ロック好きは堪らないし、スリリングかつちょっぴりユーモラスな即興演奏も随所で飛び出してきて聴き所満載。前衛的ではありながらも突き放すような感じはなく、人間的な表情に富む演奏が秀逸な一枚です。

  • TRUSSONIC〜TOWA KITAGAWA TRIO〜 / EARTH PRAYER

    女性ピアニスト、北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、21年リリースの5曲入りEP

    2013年より活動する女性ピアニスト、北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ。通算5作目となる21年5曲収録EP。冒頭から、変拍子の複雑なリズムに乗ってしなやかで陰影に富んだピアノが躍動するアンサンブルに息をのみます。凄まじい音数でテクニカルに躍動するベースとドラムの超絶ソロも盛り込んで、プログレッシヴに構築されたオープニング・ナンバーから圧巻です。叙情的でメロディアスかつ少しミステリアスさが漂う美しい3曲を経たラスト・ナンバーもまた特筆。ロックのダイナミズムとほんのりラテンなノリを持つパワフルなリズム・セクションと、繊細にも大胆にも自在なピアノが舞い踊ります。ピアノのゾクゾクするようなキメフレーズや一音一音にクールさとパッションが調和する官能的なタッチはまさにチック・コリアばり。前作『Echoes Forever』が気に入った方なら間違いなく本作でも感動が待っているはずです。傑作!

  • MORPHINE DESERT -TRIO ACOUSTIC- / TALES OF THE DESERT

    ピアニスト北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・グループの22年1st、クラシックや現代音楽の要素も取り込んだイマジネーション溢れる音世界が圧巻!

    2021年結成、ピアニスト北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・グループの22年1stアルバム。TRUSSONIC〜TOWA KITAGAWA TRIO〜としての活動で、既にその卓越した技巧とプログレッシヴな感性が息づくコンポーズ能力は知られるところですが、今作ではゲストの女性ヴォイスを取り入れ、プログレッシヴ・ジャズとしての核は揺るぎなく持ちつつクラシックや現代音楽にも接近。「砂漠」を作品テーマに、緊張感と気品高さが高次元に結びついたイマジネーション溢れる音世界を作り上げます。前衛的なプレイも織り交ぜ表情豊かに刻むドラムと芳醇な鳴りのウッドベースが紡ぐリズム、神秘的でミステリアスな旋律を流れるように弾くピアノ、そしてアヴァンギャルドなスキャットから鳥肌が立つほどのオペラチックな高音まで振れ幅自在なヴォイス・パフォーマンス。それらが緻密に絡み合い描き出される、悠然と広がる砂漠の情景を浮かび上がらせるようなサウンドが圧巻です。そうかと思うと、ピアノが切れ味鋭く躍動するTRUSSONICを思い出させるスリリングで圧倒的に技巧的なジャズ・ロックも随所で飛び出し、その鮮やかな切り替わりもまた見事。ホールでのワンポイント・レコーディングを採用した録音にも注目で、クラシック作品のようにスケール大きな音響が一層に作品のイマジネーションを引き立たせます。美しくも深遠なる音世界、そしてアコースティック編成ならではの豊かな響きに耳を奪われる名品!

  • LOUI YOSHIGAKI / GRAVITY SPIRITZ VOLTA CIRCUS

    VINO KARMAでも活動、関西を拠点とするアヴァン・プログレ系ギタリスト、21年ソロ・アルバム。サックス奏者の吉田野乃子が1曲参加。

    アヴァン・ジャズ・ロック・バンドVINO KARMAにも在籍、関西を拠点にヨーロッパでも活動する日本人ギタリストによる21年ソロ・アルバム。いやはやこのギタリストはちょっと並ではありません!ジャズや現代音楽的センスを内包した前衛的なギター多重録音曲に冒頭から耳を奪われますが、そうかと思うと80sクリムゾンみたいなリズミックかつヘヴィなプログレが飛び出したり、きめ細かく端正なジャズ・ロックを聴かせたり、メロウなヴォーカル曲が流れてきたりと、その音楽性は実に多彩。中核となるギター主体のアヴァンな楽曲は、Fred Frithなどの即興ギタリストにも通じるスタンスを感じます。これはレコメン系のファンにも是非聴いて欲しい才気ほとばしる一枚!

  • KATA-INU / DIRECT CATCH

    ジョン・ゾーンに学んだ女性サックス奏者吉田野乃子と気鋭アヴァン・プログレ系ギタリストのヨシガキルイによるユニット、22年1stアルバム

    巨匠ジョン・ゾーンに学んだ女性サックス奏者で鬼才ドラマー吉田達也との活動でも知られる吉田野乃子と、関西を拠点とするアヴァン・プログレ系ギタリストのヨシガキルイによるユニット、22年1stアルバム。ライヴで味わえる事と音源でしか表現できない事の融合を目指した作品という事で、細部まで作曲・アレンジされた楽曲を中心としながらも時には即興ならではの瞬発力でクリエイティヴに展開していく、一筋縄ではいかない音世界に翻弄されます。引っかくようなタッチの緊張感あるギターとヘヴィに吹き荒れるサックスが火花を散らすパートはKING CRIMSONばりの迫力だし、即興でのアヴァンギャルドな掛け合いは2nd〜4thあたりの実験性溢れるSOFT MACHINEを彷彿させるし、ギターやサックスが競い合うように「変な音」をいっぱい出しまくるユーモラスなパフォーマンスも痛快だしで、これはアヴァンギャルドなプログレがお好きなら「おお〜!」となると思います。両者が繊細な音色で寄り添い合うリリカルなナンバーでの、日本的な詫び寂びを感じさせるプレイも印象的です。2人の溢れんばかりのアイデアとそれを音像化する演奏表現力がとにかく素晴らしい一枚!

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文・舩曳将仁

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