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MAGMA好きにもカンタベリー好きにもオススメ。芸術性溢れるフレンチ・ジャズ・ロック名作選

スタッフ増田です。

フレンチ・プログレと言えばATOLLのような幻想性あふれるシンフォニック・ロックや、MAGMAのような荘厳で強靭なZEUHL系アヴァン・プログレの印象が強いですが・・・。

実は英国のカンタベリー・ミュージックを彷彿とさせるような、流麗さやたおやかさを持ったジャズ・ロックも沢山生まれているんです。

今回はMAGMAなどフレンチ・プログレ好きは勿論、カンタベリー好きにもオススメできそうな新旧フレンチ・ジャズ・ロックの名作たちをピックアップしてみました!

SPEED LIMIT/SPEED LIMIT

まずはMAGMA~ZAOのサックス奏者ヨシコ・セファーなどが参加したプロジェクト、SPEED LIMITによる74年作1st。

マグマ直系のサウンドかと思いきや、朗々と歌うようなサックスはかなりエルトン・ディーン風だし、ギターの奔放に音数を詰め込む速弾きはかなりジョン・グッドソールだし、ベースも時にパーシー・ジョーンズばりにうねってるし。

ソフツやBRAND Xなど英ジャズ・ロック好きには堪らないはず!

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ZAO/KAWANA

ついでにZAOの作品もご紹介しておきましょう。MAGMAの傑作ライヴで最高にスリリングなプレイを聴かせていたVln奏者ディディエ・ロックウッドも参加した76年4th。

彼のヴァイオリンとヨシコ・セファーによるサックスが織り成すインタープレイがとにかく圧巻…。フレンチ・ジャズ・ロック史上の傑作です。

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WEIDORJE/WEIDORJE

またまたMAGMA関連作、MAGMAのメンバーであったBernard PaganottiとPatrick Gauthierが結成したジャズ・ロック・グループによる78年唯一作。

マグマの熱気にソフト・マシーンのミニマルなクールネスをブレンドし、さらにスペーシーな浮遊感を加えたようなサウンドがいいですねえ。

こちらもフレンチ・ジャズ・ロックが誇れる傑作!

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EX VITAE/MANDARINE

ここまではMAGMA色が強めでしたが、ここからはたおやかさ溢れるグループを紹介してまいりましょう。

こちらは今年めでたく再発がリリースされたフランスの隠れた名ジャズ・ロック・バンド。

手数多くシャープに畳み掛けるアンサンブルと印象的なメロディメイクを特徴とする、ARTI E MESTIERIタイプと言えるジャズ・ロックが絶品!

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アビュ・ダンジュルー/第四楽章

こちらはMAGMA直系の張り詰めた緊張感と、カンタベリーからの影響を感じさせるふくよかな幻想性&柔軟性を共存させた見事な逸品!

柔らかな女性ヴォーカルのスキャット&エレピと、タイトで切れ味鋭いリズム隊のアンサンブルが絶妙。

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NOETRA/DEFINITIVEMENT BLEUS

HENRY COWに通ずるフリーキーかつ温もりに溢れた木管楽器、シャープかつふくよかなドラム、流れるようなアルペジオで楽曲を彩るギター。

アルバムを残さず解散した幻の仏ジャズ・ロック・グループなのですが、これ、カンタベリー・ミュージックのファンは気に入ること間違いなしです!

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CORTEX/TROUPEAU BLEU

こちらは現在はレア・グルーヴ、ヨーロピアン・ジャズ・フュージョンの名盤として評価される一枚なのですが、勿論ユーロ・ジャズ・ロックやカンタベリー・ファンにも大推薦!

軽やかに洗練されたジャジーなアンサンブルに、艶やかな女性ヴォーカルのスキャット・・・お洒落感満載!

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ANAID/LIBERTAD

次はかのヒュー・ホッパーも在籍し80年代後半に活動したジャズ・ロック/アヴァン・ロック・バンドによる16年復活作!

サウンドは・・・SLAPP HAPPYのダグマー・クラウゼがMAGMAをカヴァーしたようだって?!

カンタベリーとZEUHL系のエッセンスがブレンドしたアンサンブルが堪りません。

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MUSIQUE NOISE/DANS LE TEMPS QUI S’ETIRE…

こちらも88年にデビュー作したバンド、28年ぶりの作品となる16年作2nd。

ZUEHL系のグループながら、フュージョン系のたおやかさがあって実にメロディアス。

カンタベリー・ファンは要チェックの一枚です。

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ここからは新鋭フレンチ・ジャズ・ロックをご紹介していきますよ~!

VOX NOSTRA/CHANSONS POUR UN AUTRE TEMPS

こちらはオーケストラ・アレンジなど本格的な音楽教育を受けたKey奏者を中心とするグループ、14年作3rd。

前作では荘厳な混声コーラスをフィーチャーしたMAGMA影響下のサウンドを聴かせていましたが、本作ではうって変わってたおやかで神秘性のある繊細なジャズ・フュージョン・ロックを聴かせています。

しっとりと歌われる男性ヴォーカルも良い感じ。

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LA THEORIE DES CORDES/SINGES ELECTRIQUES

フランスの5人組ジャズ・ロック・グループ、13年2nd。

テクニカルにフレーズを紡いでゆくギター、夢想的かつフリーキーなサックス、艶やかなトーンのピアノ・・・。

こ、これは、ソフト・マシーンの『バンドルス』『ソフツ』が好きならずばり必聴!

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CYCLONE QUEST/DARK WORLD

最後はこちらの17年作。

このグループはまるで、ポスト・ロックとコンテンポラリー・ジャズとカンタベリー・ロックを融合させてしまったみたい!?

NATIONAL HEALTHやベルギーのCOSがお好きであれば、是非お試しあれ!

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    MAGMAのメンバーであったBernard PaganottiとPatrick Gauthierが結成した、MAGMAの76年作である「UDU WUDU」収録曲をバンド名に冠したZeuhl系の個性派ジャズ・ロックグループ、78年唯一作。その内容はMAGMAのサウンドを独自に再構築した、まさに直系のサウンドとなっており、即興も巧みに取り入れながらBernard Paganottiの偏執的なベースとPatrick Gauthierのミニマルな反復が圧迫感を持って迫ってくる名盤です。もっともMAGMAほどエキセントリックな構成ではなく、MAGMAのサウンドとストレートなジャズ・ロックの融合を図っており、充分個性的ながらもMAGMA系の中では比較的耳に馴染みやすい作品となっています。

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  • SPEED LIMIT / SPEED LIMIT

    MAGMA〜ZAOのヨシコ・セファーなどによるプロジェクト・バンド、BRAND Xなどの英国ジャズ・ロックを志向したサウンドを聴かせる74年作1st

    MAGMA〜ZAOのサックス奏者ヨシコ・セファーが同じくZAOのベーシストJoel DugrenotやキーボーディストJean-Louis Bucchiらと結成したプロジェクト、74年作1st。本作はMAGMA影響下のサウンドを聴かせる所謂ズール系ジャズ・ロックとはやや毛色が異なり、フリージャズ色はあるものの中期SOFT MACHINEやBRAND Xなど英国ジャズ・ロックに接近したサウンドを聴かせるのが特徴です。セファーのサックスもエルトン・ディーンを思わせる朗々とした歌うようなプレイが印象的だし、ギターの奔放なフレージングセンスや音数を詰め込むような速弾きはかなりジョン・グッドソール的だし、ベースは曲によってはもろパーシー・ジョーンズだったりと、アンサンブルの端々に英国ジャズ・ロック的な流儀が感じ取れるのが本作の面白み。しかしフレンチ・ジャズ・ロック・シーンの猛者たちだけあって隙のないサウンドに仕上がっているのはやはり流石と言うべきでしょう。フレンチ・ジャズ・ロックとしては異色ながら、英国ジャズ・ロックの名盤たちと同列に聴かれるべきクオリティを持った好盤です。

  • EX VITAE / MANDARINE

    7人組のフレンチ・ジャズ・ロック・バンドによる78年唯一作、メロディアスにしてフランスらしい緊張感にも富んだユーロ・ジャズ・ロックの隠れた名品!

    フランス出身、ツイン・ギター、キーボード、サックス、ヴァイオリン、リズム隊という7人編成によるジャズ・ロック・バンドによる自主制作リリースされた78年唯一作。フランスのジャズ・ロックと言うとMAGMA影響下のいわゆるZEUHL系が想像されますが、このバンドはより手数多くシャープに畳み掛けるアンサンブルと印象的なメロディメイクを特徴とする、ARTI E MESTIERIタイプと言えるジャズ・ロックを展開します。とは言え、サックスのプレイを筆頭に気品あるエレガントな音色使いや、アブストラクトに音が拡散するミステリアスなパートの挿入など、フランスらしい要素は満載。メロディアスながら終始緊張感が途切れない演奏が見事なフレンチ・ジャズ・ロックの隠れた逸品です。

  • CYCLONE QUEST / DARK WORLD

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    フランスの新鋭ジャズ・ロック・バンド、17年作。ミニマル・タッチも交えた浮遊感あるジャズ・ロック・アンサンブルに、モノローグ調の英語ヴォーカルがたゆたう、コンテンポラリーなジャズ・ロックを展開。演奏が白熱してくると、NATIONAL HEALTHあたりのカンタベリー・ジャズ・ロックを意識した激しくも芳醇な演奏へと発展していき、かなり聴き応えあります。女性スキャットをフィーチャーしたパートではベルギーのCOSあたりも彷彿。コンテンポラリー要素/アヴァンギャルド要素はありますが、カンタベリー・ロックを中心とする70年代憧憬の味わいあるアンサンブルと上手く組み合わせ、個性的なジャズ・ロック・サウンドを提示している力作です。

  • ANAID / LIBERTAD

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    あのヒュー・ホッパーも在籍して80年代後半に活動し、アルバムも残したフランスのジャズ・ロック/アヴァン・ロック・バンド。オリジナル・メンバーの女性ヴォーカルやドラム兼ヴィブラフォン奏者を中心に再結成しての2016年作。持ち味であるZAOやベルギーのCOSに通じる、カンタベリーとズール系のエッセンスがブレンドしたサウンドは健在。まるでSLAPP HAPPYのダグマー・クラウゼがMAGMAをカヴァーしたような歌唱がとにかく圧倒的です。『RED』期クリムゾンでのロバート・フリップを彷彿させる浮遊感と硬質さのあるリードから、テクニカル・フュージョン系の速弾きまで表現力豊かでテクニック抜群のギタリストも特筆。ヨーロピアンな香りがただようジャズ・ロックの快作です。

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