2018年8月10日 | カテゴリー:KAKERECO DISC GUIDE,世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
何ともう、「立秋」だそうですね。まだまだ夏らしい日ですが、気付かぬうちに秋に近づいているのかも知れません。
だいぶ気が早いですが、秋に聴くのにぴったりの枯れた味わいのフォークグループ、アコレイドをピックアップいたします。
1969-1971という短期間に活動した英国のフォーク・グループ。
ドン・パートリッジとゴードン・ギルトラップを中心に結成されました。
2人の鋭才ギタリストを擁した、フルートやウッドベースを取り入れたジャジーなフォーク・サウンドが特徴です。
ドン・パートリッジは1941年英国南部ボーンマス生まれ。
60年代初めから歌い始め、英国やヨーロッパ各地を回っていました。
背中にバスドラムを背負って、ハーモニカやシンバルを身体に括りつけて歌う彼のスタイルは、何度も警察沙汰になったそうです。
ゴードン・ギルトラップは1948年英国ケント州生まれ。
60年代からロンドンのフォーク・シーンでバート・ジャンシュやジョン・レンボーン、マイク・オールドフィールド等と一緒に演奏していました。
70年代以降はプログレッシブな作風になっていきます。
それでは、彼らがACCOLADEで残した2枚のアルバムを聴いてまいります。
巧みなフィンガー・ピッキングに、気品に満ちたフルートや幻想的なビブラフォンが彩りを添えるアンサンブルが素晴らしいです。
ハイセンスで風通しの良い、独自のフォークを奏でています。
♪Maiden Flight Eliza(Don Partridge)
♪Never Ending Solitude(Gordon Giltrap)
ゴードン・ギルトラップが抜けてしまい、ドン・パートリッジを中心として作られた作品。
ゴードン・ギルトラップの繊細で雅なサウンドも良かったのですが、今作はドン・パートリッジのアーシーなサウンドが全面に出ていて、これはこれで非常に良いです!
♪The Spider To The Fly
♪Cross Continental Pandemonium Theatre Company
バート・ヤンシュに「英国で最も過小評価されているギタリスト」と称された、WIZZ JONESも参加しています!
♪If Only I’d Known
せっかくですので、WIZZ JONESも聴いてまいりましょう。
軽快なラグタイムやカントリー・ブルースなアコギには、ランブリン・ジャック・エリオットやその師ウディ・ガスリーに通じる、さすらい人の乾いたブルースを感じさせます。
いかがでしたでしょうか。少しでもお楽しみいただければ幸いです。
英フォーク・シーンの黎明期から活動し、Bert JanschやEric Claptonにも影響を与えた重要ギタリスト。JOHN Renbournのプロデュースにより72年に録音されたソロ作。繊細かつ雄弁なギターが光る弾き語り曲、西海岸フォークを取り込んだハートフルな曲、米南部が目に浮かぶ芳醇な曲など、渋みと旨味のある演奏と歌が堪能できる代表作。
Bert JanschやJohn Renbournなど英トラッド・フォーク界を代表するギタリストをはじめ、あのEric Claptonにも影響を与えた、ブリティッシュ・フォークを代表するギタリストでありシンガー・ソングライター。73年作の5thソロ。オープン・チューニングによる格調高く流れるようなアルペジオを基本に、英国らしい湿り気を含んだメロディーと心にスッと染みてくる素直なヴォーカルが静かに流れるサウンドは、言葉を失う美しさ。
ブリティッシュ・フォークを代表するシンガー・ソングライターの一人、Wizz Jonesが77年に発表した傑作アルバム。英国らしい湿り気を含んだメロディーと力強くも優しさ溢れるヴォーカルが絶品。ギタリストとしても一級の腕前で、オープン・チューニングによる流れるようなアルペジオと巧みなリズム・ギターが出色。
ペーパーケース仕様、CD-R
盤質:無傷/小傷
状態:良好
ブックレット元からあったか不明
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