2019年2月18日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
今回は、各国の新鋭プログレ・バンドたちがリリースしている素晴らしきライヴ・アルバムの数々をご紹介してまいりたいと思います。
現在のプログレ・シーンを担う注目バンドたちによる、魂のこもったパフォーマンスをお楽しみください!
現東欧屈指のシンフォ・バンド、デビュー直後07年ライヴ音源が23年初リリース!
YES彷彿のただでさえファンタスティックなアンサンブルを、メロトロンやフルートそして2人の美声ヴォーカルが美麗に彩るサウンドは、ライヴでも変わらず感動を届けてくれます。
モダンなヘヴィネスと80年代初頭のネオ・プログレ的ドラマ性を備えたポーランド新鋭。
22年に開催されたMARILLIONのファン・イベントにおける、聴き応え抜群のライヴ・パフォーマンスを収録!
戦禍にある故郷ウクライナの平和を願って開催された22年ツアーより、オランダ公演を収録した23年ライヴ作。
彼が率いる3バンドSUNCHILD&KARFAGEN&HOGGWASHの楽曲を劇的に聴かせる感動のライヴ・パフォーマンス!
現代プログレ随一の痛快無比なサウンドを聴かせるスペイン新鋭による、待望のライヴ音源&映像!
「ボヘミアン・ラプソディ」の完全カバーも含む、スペインらしい情熱を纏った渾身のステージ・パフォーマンスが素晴らしいっ!
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往年の名バンドへのリスペクトは確かに持ちつつも、より幅広く豊富なアイデアと予想を裏切る曲展開で独自に組み上げられた、痛快無比なプログレを聴かせてくれる新鋭グループたちをご紹介いたします!
現アルゼンチンのシンフォ代表格、自国の名バンドCRUCISのカバー4曲を含む20年スタジオ・ライヴを収録。オルガン主体だったオリジナルのキーボード・パートを、オルガン/ハープシコード/シンセも多用しNEXUS流に聴かせるCRUCISカバー、素晴らしくハマっていてお見事!
MARILLIONと同期結成の大ベテランだけど、デビューは90年代なのでこちらでピックアップ。
名実ともに現メキシコを代表するプログレ・バンドによる、16年4月に行われた母国メキシコでのライヴ映像を収録!
抜群のテクニックを誇るバンドだけに、スタジオ盤と遜色ないダイナミックにして緻密なアンサンブルが冒頭から炸裂していて興奮必至です~!
ペルーの新鋭ヘヴィ・シンフォ・グループによる18年公演を収録。
哀愁溢れる旋律を紡ぐアンデスの伝統笛楽器、ゴリゴリとメタリックに疾走するギターと熱量みなぎるシンセ、テンション高く畳み掛けるリズム隊らが繰り広げる、南米民族音楽&フォルクローレとプログレを融合させた唯一無二のスタイルは、ライヴで一層エネルギッシュにパワーアップしていて圧巻!
ロシアからはこのバンドもご紹介しなければなりません。
エストニアってどこだっけ・・?バルト三国に入ってた?そんな曖昧な認識をぶっ飛ばす驚異のジャズ・ロック・バンド!往年のカンタベリー・ロックを鋭く尖らせて倍速にしたような、痛快極まるアンサンブルが全編で炸裂するスタジオ・ライヴ作!
エストニアのジャズ・ロック・バンド、12年スタジオ・ライヴを収録した13年作。シャープな高速変拍子リズム・セクション、野太いトーンでフリーキーに疾走するサックス、ゴリゴリと弾き倒すようなアグレッシヴなギター、そしてカンタベリー系のクールでしなやかなエレピ。デビューからのヘンリー・カウやハットフィールドのDNAを継いだテクニカルかつ流麗なジャズ・ロックをライヴ録音とは思えない精緻さとダイナミズムで一気に聴かせています。カンタベリー・ロックの音を鋭く尖らせて倍速にしたような、痛快極まるアンサンブルが全編で炸裂する傑作!
スペインの新鋭プログレ・バンドによる、17年リリースのライヴ・アルバム。2nd『QUIEN TENGA ALGO QUE DECIR… QUE CALLE PARA SIEMPRE』からのナンバーを中心に選曲された全9曲を演奏。ギタリストを筆頭にテクニシャン揃いのメンバーによるダイナミックかつ正確無比な演奏と、ライヴならではの熱気を纏ったヴォーカル&コーラスが組み合わさった、素晴らしいパフォーマンスを披露しています。ラスト、コーラス・パートまで再現した「ボヘミアン・ラプソディ」のカバーも必聴です。DVDには同公演の映像を収録していますが、注目はデビュー時よりメンバーに名を連ねるモンティ・パイソンから影響を受けたという2人のパフォーマー。MCを務めたり、演奏に合わせて踊ったり、被り物で寸劇をおこなったりと、活躍しており見所となっています。
名実ともに現メキシコを代表するプログレ・バンドによる、16年4月に行われた母国メキシコでのライヴを収録した映像作品。16年リリースの新作『VIDA』からの4曲、11年作『ART』より2曲、14年作『ARSIS』の1曲に、ドラムソロ、メドレーを加えた全9曲を演奏。抜群のテクニックを誇るバンドだけに、スタジオ盤と遜色ないダイナミックにして緻密なアンサンブルが冒頭から炸裂していて興奮必至。屋外ステージでの夜の公演ながら、ステージ上が全体的に明るく演奏しているメンバーの姿がよく見えるのも好印象です。
ルーマニア内のハンガリー人居住地域、歴史的にトランシルヴァニアと呼ばれる地方を出身地とするシンフォ・グループによる、23年リリースのライヴ・アルバム。デビュー作『HOLDFENYKERT』リリースに伴う07年ツアー中、ブダペストでのプログ・フェス「The MiniProg Festival」出演時のライヴ音源を収録しています。1stアルバムからのナンバーに、メンバーのソロ曲も交えた全10曲をプレイ。タイトで活きの良いリズム・セクション、淡いトーンながらも疾走感たっぷりにリードするギター、色彩豊かに響くシンセらが繰り広げる、YESからの影響が色濃く表れた芳醇なアンサンブル。それをメロトロンや可憐なフルートが幻想のヴェールで覆います。2人の美声女性ヴォーカルによる、ハンガリー語というのを忘れさせるほどにナチュラルな聴き心地の歌声も至上。1stアルバムでシンフォ・ファンを虜にしたあまりに美麗でファンタスティックなシンフォニック・サウンドは、ライヴにおいても変わらぬ輝きを放っていて聴き入ってしまうこと必至です。なおこのフェスには、彼らにとってバンド名の由来ともなったYESのオリジナル・ギタリストPeter Banksも参加しており、最終曲終了後には彼からバンドへの称賛の言葉も収録されていて、本ライヴ作品を劇的に締めくくっています。女性ヴォーカル・シンフォやフルート入りシンフォがお好きな方、そしてPeter Bnaks時代の初期YESがお好きな方には是非聴いていただきたい素晴らしいパフォーマンスです!
英国を拠点にKARFAGENやSUNCHILDなどの人気グループを率いて活動するウクライナ出身のキーボーディスト/コンポーザー。自身の名を冠したプロジェクト・バンド名義で行われたツアーより、22年9月23日のオランダ公演を収録。「A Message of Peace Tour」と銘打たれた本ツアーは、戦禍にある故郷ウクライナの平和を願って開催されており、内ジャケのウクライナ国旗を掲げるAntonyの写真が象徴的です。SUNCHILDのナンバーを中心にKARFAGEN、HOGGWASHのナンバーも織り交ぜた計12曲をプレイ。叙情的でメロディアスなSUNCHILDナンバーが、ライヴならではのダイナミックで肉感ある演奏によって力強く鳴らされるパフォーマンスに感動させられます。母国の安寧を祈るように高らかに響くAntonyのシンセサイザーが一際印象的です。
00年代以降の南米ヘヴィ・プログレを代表するペルーのグループが2018年に行なったライヴの模様を収録。彼の地の伝統を感じさせる哀愁溢れる旋律を紡ぐアンデスの伝統笛楽器、メタリックなヘヴィネスを纏いゴリゴリ疾走するギターとそこに絡む熱量みなぎるシンセ、テンション高く畳み掛けるリズム隊らが紡いでいく、南米民族音楽&フォルクローレとプログレッシヴ・ロックを融合させた唯一無二のスタイルは、ライヴで一層エネルギッシュにパワーアップしています。プロデュースは、ブルース・ディッキンソンとの仕事やラテン・ハード・ロック・バンドTRIBE OF GYPSIESで有名な敏腕ROY Zが担当!
現アルゼンチンを代表するシンフォニック・ロック・バンド、当時ストリーミング配信された20年スタジオ・ライヴを収録の23年リリース作。タイトルどおり、70年代に活躍した自国のレジェンド・グループCRUCISへのトリビュート的側面を持った内容で、バンドのナンバーを中心にCRUCISのカバー4曲を配した全11曲をプレイ。聴き所はCRUCISのナンバーで、いずれも原曲に忠実な進行ながら、オルガン主体だったオリジナルのキーボード・パートを、オルガンは勿論ハープシコード(?)やシンセも多用してNEXUS流のアレンジで聴かせており、これが素晴らしくハマっていて見事です。原曲と同じく縦横無尽なギターワーク、男女によるハモリも取り入れたヴォーカルのアレンジも良い感じ。オリジナル・ナンバーとカバーが比較的近いテイストで統一されているように感じられ、自作曲の選曲も配慮されているようです。CRUCISへの真摯なリスペクトに溢れた好盤に仕上がっています!
ポーランドのプログレッシヴ・ロック・グループPINN DROPPは、2015年にギタリストのPiotr SymとドラマーのDariuszPiwowarczykによって結成されました。彼らの音楽性はパワフルかつドラマティックなサウンドで迫るネオ・プログレッシヴ・ロックであり、あえて引き合いに出すならば80年代初頭のネオ・プログレッシヴ・ロック・ムーブメントのアーティストたちが思い出されます。しかし、それ以上にアグレッシヴなプログレッシヴ・メタル色が強くあらわれた作風であり、東欧らしい重厚なサウンドが特徴でしょう。本作には2023年発表のライブ・アルバムとなっており、2022年のMARILLION WEEKEND(MARILLIONのファン・イベント)ポーランド公演のオープニング・アクトを務めた際の音源が収録されています。2021年作『… CALLING FROM SOME FAR FORGOTTEN LAND』収録曲を中心に組み上げたれたセットリストで、ダイナミックなシンフォニック・ロックを聴かせます。
PMR017(PROG METAL ROCK PROMOTION)
ジャケサイズが通常より小さいため、内側にケースツメ跡が付いています。ご了承ください
ジャケットのサイズが通常より小さいため、内側にケースツメ跡が付いています。ご了承ください。
PMR017(PROG METAL ROCK PROMOTION)
ジャケサイズが通常より小さいため、内側にケースツメ跡が付いています。ご了承ください
盤質:傷あり
状態:良好
PMR017(PROG METAL ROCK PROMOTION)
ジャケサイズが通常より小さいため、内側にケースツメ跡が付いています。ご了承ください
盤質:傷あり
状態:良好
ケースツメ跡あり
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