2018年8月26日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフのみなとです。
たった2枚のアルバムを残して波乱の生涯を駆け抜けた、ジュデイ・シル。その音楽は、異様とも言えるくらい美しく崇高な輝きを放っていますよね。
個人的にもとても特別なSSWで、正直なところ、これ以上広まって欲しくないなあ、なんて思ってしまいます。CD屋店員としてあるまじき考えですね!すみません。
さてさて、そんなジュディに心奪われた同士の方、こんなの、聴いてます??という感じの作品を、カケレコ棚から探してみました。
ジュディとは全き別物ですが、根底に横たわるスピリットには繋がるものがあるかと思います!
ではまずジュディの曲から。
♪JUDEE SILL / LADY O
この優しいアコギ!繊細なメロデイ!そしてジュデイの静かに染み渡る歌声・・・!
もう何だか、ジュディのアルバムがあれば何もいらないような気がしてきました。
60年代後半から活動していたイリノイ州のフォーク・デュオ。
『アシッドフォーク・ディスク・ガイド』にて「アシッドなカーペンターズ」と紹介されていましたが、まさにそんな感じで。
アコースティックギターに兄妹の飾り気のないボーカルが響くのですが、どこか気だるげな、寂れた村の夏の夕暮れ、みたいなメロディーがたまりません。
70年代~80年代に活動した、米SSWケイト・ウルフ。86年に白血病で亡くなるまで、地元サンフランシスコで歌い続けました。
昔母が歌ってくれた子守歌のような、コマーシャリズムと全く無縁の、歌とギターの世界・・・
爪弾かれるアコースティックギターに、ケイトの何もかもを許容するような優しいボーカルが広がります。弱っている時に聴いたら何だかもう、号泣してしまいそうです。
米東海岸出身の女性フォークSSW、74年作。
ギター一本でライヴ会場の空気を支配するオーラをまとってますよね。聴き手の時間を止める深遠なる米SSW名品。
00年頃から活動している米フォークシンガー、メグ・ベアード。その透き通った歌声は本当に素晴らしいです。
爪弾かれるアコースティックギターに、鳥のさえずりのような絶妙な揺らぎをもつボーカルが入り、えも言われぬ清らかさがあります。
このアルバムを聴いていると、まるで禊をしたかのように心身が清められる気がします。
アメリカの女性SSW。69年の唯一作。
うつむき加減のジャケット、どっしりとしたボーカルですが、録音時17歳。
「夜」の香り漂うアルバムです。
60年代から活躍するフランスのシンガー、フランソワーズ・アルディ。
いったいジュディと何の関連が、と思うかもしれませんが、全く、無いですね。
けれども、アルディのこの、常に憂いを含んだ歌唱とメロディーには、心震えずにはいられません!!FEMALE FOLK好きは、アルディも好きですよね!?
【関連記事】
10/18はローラ・ニーロの誕生日。今日はローラの楽曲を聴きつつ、彼女に近い魅力を持った女性シンガーをピックアップしてまいります。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!