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南米プログレ名盤群をレコメンド!【アルゼンチン&チリ編】

こんにちは、スタッフ佐藤です。

現在のカケレコ新品棚は、南米プログレの名盤が充実中!
南米プログレ好きのスタッフ佐藤も、棚を眺めるだけで「ムフフ」と気持ち悪い笑顔になってしまうくらいのラインナップ。

その中から、今回は【アルゼンチン&チリ編】でお送りいたします。
はりきってご紹介してまいりましょう!


アルゼンチン

CRUCIS/CRUCIS and LOS DELIRIOS DEL MARISCAL

イタリアン・ヘヴィ・シンフォの名盤にも比肩するテンションと凶暴性、高速変拍子&オルガンとギターによる重厚かつキレッキレのアンサンブル、そして熱気溢れるラテンチックな歌いまわし。これぞ南米プログレの旨みがギュッと詰まった好バンドですね!

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MONTESANO/HOMENAJE

CRUCISのリーダーとして活躍したベーシスト/ヴォーカリストが放った77年ソロで、実にアルゼンチンらしいファンタジックで柔らかな叙情性がひたすら胸を打つ感動作なのです。この2曲目なんて涙なしには聴けません…。個人的に南米プログレTOP3には入れたい一枚!

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MONTESANO/EL PASILLO

アルゼンチン・プログレの代表バンドCRUCISを率いたベーシスト/リード・ヴォーカルの82年作2nd。ややNW色が入ってポップさは増していますが、持ち味の爽やかさと哀愁が同居した気品あるシンフォニック・ロックは健在!

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ANACRUSA/SACRIFICIO and FUERZA

哀愁漂うフォルクローレ調のバンド演奏を格調高い管弦楽器の調べがクラシカルに彩る、詩的な美しさを持つサウンドの素晴らしさと来たら!バンドネオンの気品ある音色も美しいなあ~。70年代末のアルゼンチンにこんなにも知的で洗練度の高いグループがいたとは…!

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LA BIBLIA/LA BIBLIA

イタリア人ながらシンガー/プロデューサーとして70年代アルゼンチン・ロック・シーンに深く関与したBilly BondことGiuliano Canteriniによるプロジェクトで、Charly Garciaなど総勢21人のアーティストが参加し制作された74年作。タイトル通り聖書をテーマにしたコンセプト作品となっており、高らかに響く壮大なオーケストラとブルージーなバンド演奏が描き出す圧倒的な作品世界が広がります。

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ALMENDRA/ALMENDRA

多くの新世代バンドに影響を与え続ける故Spinettaが率いた、アルゼンチン・ロックの原点と言える一枚。一度見たら忘れない「悲哀まみれ」のジャケット通り、サイケデリックな酩酊感と涙を誘うメロウな哀愁で満たされた珠玉の名作です。

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INVISIBLE/EL JARDIN DE LOS PRESENTES

ARMENDRA解散後のSpinettaが、ブルース・ロック・バンドPESCADO RABIOSOを経て結成したジャズ・ロック志向のINVISIBLE。本作はピアソラ楽団にも在籍したというギタリストを迎えての最終作。スピネッタによる切なさと独特の浮遊感を合わせ持つメロディーメイク、そして切々と祈るような歌声が素晴らしいですね。アルゼンチン・ロックと一括りにはできないSpinettaの孤高のセンスが光りまくった傑作。

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チリ

EL CONGRESO/EL CONGRESO

チリを代表する名グループの71年デビュー作。溢れ出る哀愁もさることながら、彼らの楽曲には希望のような光が感じられて素敵です。ちなみに彼ら、80年代以降はジャズ・ロックへとシフトします。

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EL CONGRESO/CONGRESO

この77年作では、ケーナ、ロンダドール、タルカといったアンデス地方の笛楽器が彩る、魅惑のフォルクローレ・ロックを聴かせます。と思ったら管弦が優美に交差する格調高いチェンバー・ロック展開も挿入されて、デビュー時から持っていた一筋縄ではいかない音楽性がついに完成を見た名盤3rd!

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LOS JAIVAS/30ANOS – ALTURAS DE MACCHU PICCHU: PABLO NERUDA – LOS JAIVAS 1981-2011

南米が生んだ孤高の詩人パブロ・ネルーダの詩作品をテーマに制作された傑作と言えば?プログレ界のみならず南米音楽史にも残ろうかという圧倒的な気高さに満ちた作品ですよね。

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FULANO/EN DIRECTO !

84年結成のチリ産アヴァン・ジャズ・ロック・バンド、女性シンガーArlette Jequier在籍時の2010年メキシコでのライヴを収録。3人の管楽器奏者を擁したサックス、クラリネット、フルートによるテンションみなぎるブラス・セクションと、最高に上手いアヴァンギャルドかつあでやかなフィメール・ヴォーカルが聴きものの極上歌ものジャズ・ロックが痛快!

残念ながら動画がなかったので、収録曲のオリジナル音源をお楽しみください。

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ZEPTELAR/EL COLOR DE LAS COSAS

こちらの凄いチリ新鋭も合わせてご紹介しましょう♪ イスラエルSHESHETへの現代アヴァン・ロック・シーンからの回答!?と言えそうなこの強烈無比なサウンド!スペース・ロックのようなジャケットからは想像できない、現代南米ジャズ/フュージョン/アヴァン・ロックの大傑作!

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  • CRUCIS / CRUCIS and LOS DELIRIOS DEL MARISCAL

    アルゼンチン、YESタイプの技巧的かつシンフォニックなプログレ、両作ともプログレファン必聴名盤!

    アルゼンチンを代表するシンフォニック・ロック・グループ。76年作の1st「CRUCIS」と同じく76年作の2nd「LOS DELIRIOS DEL MARISCAL」をカップリングした2in1CD。淡いオルガンとヘヴィなギターによる重厚なサウンド、変拍子を多用しこれでもかと畳み掛けるアグレッシヴな曲構成、次々に溢れ出る泣きのメロディー。とにかく絵に描いたようなシンフォ・プログレ。HR/HMにも通ずる熱気溢れるサウンドは、たおやかなサウンドが特徴の南米シンフォの中では異色。イタリアン・ロック・ファンにもオススメ。

  • GUSTAVO MONTESANO / HOMENAJE

    アルゼンチンのプログレ・グループCRUCISのベーシスト/リード・ヴォーカル、南米らしいたおやかな叙情が胸を打つ77年ソロ、名盤!

    アルゼンチン・プログレの代表的バンドであるCRUCISを率いたベーシスト/リード・ヴォーカリスト、77年作1stソロ。CRUCISメンバーが全面参加しているだけあって、演奏面ではCRUCISそのものに近い艷やかな叙情美と熱気あるアグレッシヴさが共存するシンフォニックなサウンドですが、楽曲はCRUCISよりも爽やかでファンタジックな叙情プログレとなっており、南米然とした柔らかな叙情が胸を打つ感動作となっています。エレピがさざ波のように揺らめく美しい導入からエネルギッシュなインストが展開されるPedro Aznarとの共作の1曲目から素晴らしいですが、何と言っても白眉は2曲目。芳醇に湧き上がるオルガンとシンセが彩る熱っぽくも気品あるヴォーカルパートの前半、そしてCRUCISのギタリストPino Marroneが本領を発揮しひたすらエモーショナルに弾きまくる後半と、感涙必至の大名曲です。他の曲も、Montesano特有の浮遊感とエレガントさのあるメロディセンスが光る良曲揃い。Charly GarciaやPedro Aznarら実力派ゲストの参加も注目です。個人的に南米プログレTOP3には入れたい名盤!

  • EL CONGRESO(CONGRESO) / EL CONGRESO

    溢れ出る哀愁、南米チリ産サイケ・フォークの名作、71年作

    チリを代表するグループ、71年作。80年代以降の作品はジャズ・ロックですが、本作は、フォルクローレをベースにした柔らかく優美なメロディと、リコーダーや打楽器による民族色を取り入れた南米らしいたおやかなフォーク・ロック。ただ、ところどころにアコースティック・チェンバー色を配しピシっと引き締めるなど、格調高さや緊張感もこのグループの持ち味。

  • ANACRUSA / SACRIFICIO and FUERZA

    アルゼンチン出身グループ、哀愁漂うフォルクローレ調のバンド演奏を格調高い管弦楽器の調べがクラシカルに彩る、詩的な美しさを湛えたサウンドが素晴らしい78年作と82年作を収録

    72年結成のアルゼンチン出身プログレ・グループ、78年作と82年作を収録。哀愁漂うフォルクローレ調のバンド演奏を格調高い管弦楽器の調べがクラシカルに彩る、詩的な美しさを湛えたサウンドは、南米という枠を越えて見ても大変に個性的。聴きモノは78年作5曲目で、『CONCERT GROSSO』を思わせるゆったりと甘く優雅にオーケストラが流れてゆく前半、バンドネオンの音色が郷愁を誘う中盤、芳醇かつスリリングなシンフォニック・ロックが駆け抜けていく終盤と隙のない構成が見事な大名曲。南米プログレとしては飛び抜けて洗練された音像に驚きです。82年作も前作を踏襲したサウンドですが、管楽器が活躍度を増している印象で、ジャズやポップも織り交ぜたより色彩感ある演奏となっています。この時期のアルゼンチンにこんなにも知的で洗練度の高いグループがいたとは。両作ともに傑作です。

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