2016年8月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
毎回、中古在庫の中から垂涎の希少アイテムをピックアップしてご紹介していく稀少盤レコメンドのコーナー。
今回は、ピーター・ハミルの1stソロ『フールズ・メイト』の紙ジャケCDをピックアップしたいと思います。
ご存知ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターのフロントマン、ピーター・ハミルが71年に発表した記念すべき1stソロ・アルバムがこの『フールズ・メイト』。
VDGGにとって初期の集大成的名盤と言える『ポーン・ハーツ』がリリースされたのと同年に制作された本作、VDGGのメンバーがバックを務めている点でも、VDGGを引き継ぐダークな世界観が広がるのだろうなと予想されますよね。
実際一曲目「IMPERIAL ZEPPELIN」は、サイレンのような不安感を煽るシンセ音で幕を開けやはり!と聴き手にも緊張が走りますが、一転アップテンポで軽快な演奏が飛び出してきて結構びっくり。
曲調は総じてポップで落ち着いたものながらメンバーはVDGGそのものなので、サウンドの端々にVDGGらしさを感じ取ることができ、まさに「ポップなVDGG」と言えちゃいそうな作品に仕上がっています。名盤!
英国プログレの名バンド、ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターのフロントマンによる記念すべき1stソロ・アルバム。再生を開始していきなり鳴り響く不穏なオルガンに高まる緊張。VDGGの面々やロバート・フリップがバックを務めているのもあって、VDGG譲りの鬼気迫るサウンドが繰り広げられるかと思いきや、次の瞬間には軽快なリズムが走り出し、ノリの良いアップテンポなロック・ナンバーが飛び出してきてビックリ。ハミルもまるで憑き物が落ちたように爽やかに歌っています。英国的な捻くれ感が楽しいポップなナンバーと、VDGGの叙情性だけを抽出したような美しくナイーヴなナンバーで構成された、とても聴きやすいサウンドを持つ名作です。ジャケットはジェネシスでお馴染みのポール・ホワイトヘッドで、一部演奏にも参加。
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