2015年2月10日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
一枚目は、昨年、久々に入荷して以来、ベストセラーランキングの上位に君臨中のエストニアのジャズ・ロック新鋭バンドPHLOX!
大人気の『TALU』ですが、どうも今回の入荷でいったん「レーベル在庫なし」となり、すぐの再生産は今のところ未定のようです。お早めにゲットどうぞ!
まさか00年代にエストニアに、ソフト・マシーンやハットフィールドのDNAを継ぐカンタベリーなグループが生まれるとは・・・。
硬質さとリリシズム、それを包むエストニアならではの透明感。絶品です。
ジャズ/チェンバー・ロック系の新鋭と言えば、最近入荷したこのアルゼンチンのバンドはオススメですよ~。
バンドネオン奏者とヴァイオリン奏者を中心とするアルゼンチンのチェンバー・ロック新鋭!
『太陽と戦慄』期や『レッド』期クリムゾンのエッセンスもあって、こりゃ素晴らしい!
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00年代に入ってジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの充実ぶりが凄い!ということで、ユーロ各国から北米、南米まで、世界中から届くジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの2014年新譜をピックアップ!
前回入荷時にあっという間に売り切れた大人気のリイシュー盤2枚が再入荷!チェック是非!
な、なるほど、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味。
このオープニング・ナンバー「Down To You」、名曲だなぁ。
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ビート・ブーム、サイケデリック革命、シンプルなバンド演奏へと回帰したブルース・ロック・ブームを経て、テクノロジーの発達とともに60年代末にいよいよ花開いた「ブリティッシュ・ハード・ロック」!胎動の67年からメジャーシーンを席巻した70年まで、年代を追って英ハード・ロックの名作をピックアップしながら、英ハードの進化と深化を探ってまいります。
サバスの前身バンドEARTHと、プリースト結成前のグレン・ティプトン参加バンドFLYING HAT BANDの音源集!
スパニッシュ・プログレ/ジャズ・ロックの人気盤も再入荷しておりますので、ピックアップいたしましょう。
これぞスパニッシュ・プログレ!
シンフォニック・ロックに、フラメンコなどアンダルシアの民族音楽、そしてフュージョンが融合したサウンドはかなりの完成度ですよ~。
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カケレコ的2014年総括として、2014年に発売されたCDの中から、ベストセラー盤をピックアップしつつ、いくつかのテーマに分けながら、1年間のプログレ/オールド・ロック・シーンを振り返ってまいります。
「なに?ジョン・マクラフリン?スペインにオレがいることを忘れてもらっちゃ困るぜ。」
レビュワー5人が満点評価のスパニッシュ・ジャズ・ロック最高峰!
スペインはバルセロナの70年代ジャズ・ロック・シーンは名盤がゴロゴロしていますが、その中でも屈指の一枚。
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スペインを代表するジャズ・ロック・バンド、ICEBERGが76年にリリースした2nd『COSES NOSTRES』をピックアップ!
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70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!
これはずばり「ヘヴィ・シンフォ meets 民謡フレイヴァー」!スペインはバスク出身ならではのサウンドだなぁ。
ギターやフルートの長尺ソロは同郷ITOIZにも通じていて素晴らしい!
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スペインはバスクが誇る名作を特集。アルゼンチンのPABLO EL ENTERRADORやイタリアのLOCANDA DELLE FATEのファンは必聴ですね!当時のライヴ映像が素晴らしすぎ!
カケレコ一押しのイスラエル産プログレの人気作も再入荷しましたよ~。特にZINGALEは久々の入荷で、これが売り切れたら次回入荷は未定。お早めにゲットどうぞ~!
イスラエル・プログレの古典ですね。まるでイエス meets アルティ・エ・メスティエリ。
イタリアが誇るP.F.M.ともタメを張れる大傑作!
これはずばりイスラエルのトレース!
バロック調のクラシカルなキーボードがとにかく暴れまくるキーボード・トリオ名品!
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クラシカルな美旋律に彩られたドラマティックなキーボード・プログレをピックアップ!往年の名作から90年代以降の新鋭作品までセレクトいたしましたよ~。
イスラエルで一番人気はSHESHETですが、No2がこちら!
グレッグ・レイクが発見したのが、P.F.M.じゃなくて、こっちだったら、勢力図は変わっていたかも?
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NO NAMESやSHESHETを率いたShem Tov LevyとKAVERETを率いたYoni Rechterという70年代のイスラエルが生んだ名ミュージシャン2人が関わったバンドや作品をピックアップしながら、イスラエル・ロックを俯瞰する特集!
オランダのユニークなプログレッシヴ・フォーク・バンドの79年作が新規リイシューされましたよ~。
70年代初期から活動するオランダのプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドが79年にリリースした唯一作。
レーベルからのインフォに「フェアポート・コンヴェンションが初期アシュ・ラ・テンペルとセッションした感じ!?」とありますが、な、なるほど、その通りでびっくり。
昨日再入荷した中から、ロングセラーの2枚をピックアップ。
ジャケは手塚治虫風だけど手塚先生に失礼だろ!って感じですが、ジャズ、アヴァンギャルド、サイケ、北欧トラッドをゴッタ煮にした北欧ジャズ・ロック/チェンバー・ロックの名作なのです。
ん? あのBilly Joelのグループだって! あまりにエキセントリックな米ハード・ロックに悶絶・・・。
韓国BIG PINKからの新規リイシュー盤も人気ですよ~。
これはずばり英国流グッド・タイム・ミュージックだなぁ。
ニック・ロウも参加していて、米ルーツに憧れつつ、英国的な牧歌性がにじみ出ていて最高に愛すべき一枚。
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英米ロックファン注目のニッチ&ディープな作品を続々と紙ジャケでリイシューしている韓国のレーベルBIG PINKより新譜が届きましたのでご紹介いたしましょう。
最後に、シンフォニック・ロック新鋭バンドから2作品をセレクト!
キング・クリムゾンとジェントル・ジャイアントのファンだった2人が結成したスウェーデン新鋭で、クリムゾン『レッド』からの影響をベースに、物悲しい北欧的リリシズムとともに、スウェーデンならではのポップ・センスも注入した快作!
カケレコ月間ベストセラーになるなど出世作となった前作に続く2014年作4thが登場!
前作で極めたキャメル系シンフォ・サウンドに、モダンなエッジとダイナミズムが加わり、ドラマティックさを増したダッチ・シンフォ快作!
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オランダならではの端正でいて素朴な人情味にも溢れたメロディアスなプログレッシヴ・ロック名作をセレクトいたしましょう。フォーカスの他にも愛すべきグループがたくさん居ますね。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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2/5(木)、2/7(土)、2/9(月)と連続で中古CDを放出いたしました。
中古CDの在庫も充実中ですので、リストをチェック是非。
紙ジャケの在庫も充実中。国内盤紙ジャケットCDのみに限定したリストはこちら!
聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
エストニアのジャズ・ロック・グループ、2010年の4thアルバム。手数多くシャープでアグレッシヴなリズム隊、流麗なフェンダー・ローズ、たおやかに飛翔するサックス!リズム隊の硬質さとエレピや管楽器のしなやかさとのバランスが絶妙。カンタベリー・ミュージックの遺伝子を受け継ぐ正統派グループ!これは素晴らしい作品です。ジャズ・ロックのファンにはかなりオススメ!痺れますよ。
イスラエルではかなり名の知れたミュージシャンでありコンポーザーの3人、Shlomo Gronich(イスラエルのアラン・ソレンティとして有名!)、Shem Tov Levy(SHESHETのフルート奏者!)、Shlomo Ydov(2010年現在でも活躍を続ける名SSW)によるスーパー・トリオ。イスラエル・プログレのNo.1グループとして知られていて、75年リリースの唯一作である本作は、SHESHETの唯一作と並んで人気の傑作。軽やかな変拍子によりめくるめく展開するアンサンブルと巧みなコーラス・ワークはGENTLE GIANTばり!地中海の空気が感じられる詩情豊かなパートも魅力的で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギ爪弾きがタペストリーのように丁寧に重なり、美しいメロディを包み込むアンサンブルは、P.F.M.に比肩しています。GENTLE GIANTやCAMELなどブリティッシュ・プログレのファンからP.F.M.などイタリアン・ロックのファンの皆さま!ずばりこの作品は聴かなきゃ損です!素晴らしすぎる逸品!
スペイン出身のジャズ・ロック・グループ。77年作の3rd。前作で完成したテクニカル・ジャズ・ロックに暴力性を加えたヘヴィな演奏が印象的。高速フレーズを正確無比というよりゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すギターは存在感抜群。2ndとあわせて、スペイン・ジャズ・ロックの最高峰
ヴォーカル&ギターのRoss Staggが出した募集に、元QUATERMASSのドラマーMick Underwoodが応募したことがきっかけに結成されたブリティッシュ・ハード・ロック・バンド。グラム・ロック色の強かった76年デビュー作からサウンドをすっきりさせ、エッジの立ったハード・ロックを聴かせる77年作2nd。アルバムは名曲「Down To You」で幕開け。英国的な気品と幻想性に満ちたオルガンと多声コーラスのイントロ、そこに切り込むシャープなギター・リフと飛翔するムーグ・シンセ!そして、疾走するタイトなリズム隊、絞りだすようにシャウトするエネルギッシュなハイ・トーンのヴォーカル!その他の曲も、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味で畳み掛けるハード・ロックの佳曲ぞろい。英ハード・ファン必聴の名作です。
古くからイスラエル・プログレを代表する傑作としてマニアの間で語られている作品。ヴァイオリンやキーボード奏者を含む8人編成のグループ、77年作。アンサンブルの中心でゴリゴリと疾駆するベース、左右チャンネルに渡ってダイナミックに畳みかけるドラム。タイト&アグレッシヴなリズム隊がたまりません!そして、その上を時に柔らかく、時に疾走するエレピ!ジャジーなエッセンスをさりげなく取り入れるところは、いかにもイスラエル的で洗練されています。そしてそして、極めつけはヴァイオリン!優美なフレーズから、激しくロールするリズム隊の上を力強く駆け上がるフレーズまで、縦横無尽。アンサンブルのダイナミズムとは対照的に、ヴォーカルは、繊細な歌声で、KAIPAなど北欧シンフォに通ずる透明感あるファンタジーを感じさせます。コーラス・ワークも見事。ジャケットは恐いですが、サウンドは、「動」と「静」のコントラスト鮮やかでダイナミック&ファンタスティック!イスラエル・プログレの大傑作。P.F.M.ともタメを張れるグループ!超オススメです!
スウェーデン出身、8人編成のグループ、75年作の1st。サウンドは、ジャズ、アヴァンギャルド、サイケ、北欧トラッドをゴッタ煮にしたジャズ・ロック/チェンバー・ロック。テクニック抜群ですが、緻密さとルーズさの度合いが絶妙で、格調高さとともに、ジャケットの通りどこか愛嬌のある雰囲気も印象的。名作です。
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