2015年2月6日 | カテゴリー:カケレコ情報,世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
2015年1月の月間ベストセラーの集計ができましたので、10位までを発表いたしましょう!
関連する探求記事へのリンクも載せましたので、気になる作品から他の作品へと探求が広がれば幸いです。
試聴しながら、カケレコらしい世界中から集まった作品達をどうぞお楽しみください!
ヴォーカル&ギターのRoss Staggが出した募集に、元QUATERMASSのドラマーMick Underwoodが応募したことがきっかけに結成されたブリティッシュ・ハード・ロック・バンド。
グラム・ロック色の強かった76年デビュー作からサウンドをすっきりさせ、エッジの立ったハード・ロックを聴かせる77年作2nd。
な、なるほど、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味。
このオープニング・ナンバー「Down To You」、名曲だなぁ。
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ビート・ブーム、サイケデリック革命、シンプルなバンド演奏へと回帰したブルース・ロック・ブームを経て、テクノロジーの発達とともに60年代末にいよいよ花開いた「ブリティッシュ・ハード・ロック」!胎動の67年からメジャーシーンを席巻した70年まで、年代を追って英ハード・ロックの名作をピックアップしながら、英ハードの進化と深化を探ってまいります。
99年結成のポーランド屈指のプログレ新鋭バンド。最高傑作と言える圧倒的な強度のシンフォニック・ロックを聴かせた前作からわずか1年でリリースされた2014年作10thアルバム。
オープニングを飾る19分を超えるナンバーは、ベートーヴェンやワーグナーなど偉大なる作曲家へのオマージュであるとともに、ジェネシス「サパーズ・レディ」やピンク・フロイド「エコーズ」など偉大なるプログレ名曲へと捧げられた大曲!
新規リイシュー盤ではありませんが、堂々の3位!
カケレコ一押しのスペインはバルセロナのジャズ・ロック名盤で、こういうニッチだけど素晴らしい作品をリスナーに伝え、カケハしていくことがカケレコの役割であり、こうしてロングセラーとなっていることはカケレコ冥利につきます。
ハットフィールド&ザ・のーすやリターン・トゥ・フォーエヴァーが好きなら、きっと驚くはずですよ~。
気に入りましたら、他のバルセロナ産作品もチェック是非。名盤の宝庫です。
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07年にデビューしたオランダのシンフォニック・ロック・バンド。カケレコ月間ベストセラーになるなど出世作となった前作に続く2014年作4thが登場!
前作で極めたキャメル系シンフォ・サウンドに、モダンなエッジとダイナミズムが加わり、ドラマティックさを増したダッチ・シンフォ快作!
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オランダならではの端正でいて素朴な人情味にも溢れたメロディアスなプログレッシヴ・ロック名作をセレクトいたしましょう。フォーカスの他にも愛すべきグループがたくさん居ますね。
09年に結成されたヴァイオリン奏者の高島圭介を中心とする日本のプログレ・バンド。
高く評価された13年のデビュー作と同じく、フランスMUSEAレーベルから世界配給される15年の2ndアルバムで、ずばりU.K.への現代ニッポンからの回答とも言える傑作!
フランス北西部のノルマンディー地方で生まれ育ち、パリでトラッドに魅せられ、74年にイタリアはローマに渡り、音楽活動を続けた女性シンガー。イタリアのみでリリースされた82年の3rdアルバム。
。レーベルからのインフォに「イギリスにジャッキー・マクシーが居るなら、フランスにはこのヴェロニク・シャロットが居る」とありましたが、なるほどその通りの歌声!
80年代に結成&解散したものの再結成して06年にデビューしたイタリアのシンフォニック・ロック・グループ。14年作の3rdアルバム。
キャメルのDNAとともに、ニューエイジ・フレイヴァーやトラッド・フレイヴァーを織り交ぜながら紡いだ叙情派シンフォ。
ゲストが特筆で、ERIS PLUVIAで活躍した後にFINISTERRE~HOSTSONATENでも活躍する名サックス/フルート奏者のEdmondo Romanoの他、伊ヘヴィ・シンフォ新鋭IL TEMPIO DELLE CLESSIDREのベース奏者やKey奏者、そしてなんとフルート奏者John Hackettまで参加!
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90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
サバスの前身バンドEARTHと、プリースト結成前のグレン・ティプトン参加バンドFLYING HAT BANDの音源集!
まるでペンタングルのジャッキー・マクシーやヴァシュティ・バニヤンのように無垢で美しい歌声、やられるなぁ。
フランスの女性トラッド・シンガー、イタリアのみでリリースされた75年デビュー作!
リイシューされたのは14年の4月ですが、まだまだロングセラー中の大人気盤!
スージー・クアトロのお兄さんって、こんなにも素晴らしいキーボード奏者だったのか。
この75年作は、トレース『鳥人王国』あたりと並び称されるべきクラシカルなキーボード・プログレ逸品ですよ!
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クラシカルな美旋律に彩られたドラマティックなキーボード・プログレをピックアップ!往年の名作から90年代以降の新鋭作品までセレクトいたしましたよ~。
スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、75年作。バンドのリーダーは、Key奏者のLucky Guriで、バルセロナ・ジャズ・ロック・シーンの名手達が集まったビートルズのカヴァー作品(傑作!)に参加したり、後には地中海ジャズ・ロックの名バンドMUSICA URBANAに参加するなど、バルセロナ・シーンを代表するKey奏者。シャープに引き締まったドラム、流麗に動くメロディアスかつグルーヴィーなベースによる安定感抜群のリズム隊を土台に、エレピが地中海の青空へと吸い込まれていくようなリリカルにたゆたうメロディを奏でます。色彩感豊かなパーカッションやホイッスルなどによる味付けも地中海フレイヴァーたっぷり。バンドは、スペインはカタルーニャ地方のウッドストック・フェスと言える75年に行われた伝説の「Festival Canet Rock」に参加し、高い評価を得ます。バルセロナ産ジャズ・ロック「MUSICA LAIETANA」シーンを代表する一枚として名高い傑作です。
ヴォーカル&ギターのRoss Staggが出した募集に、元QUATERMASSのドラマーMick Underwoodが応募したことがきっかけに結成されたブリティッシュ・ハード・ロック・バンド。グラム・ロック色の強かった76年デビュー作からサウンドをすっきりさせ、エッジの立ったハード・ロックを聴かせる77年作2nd。アルバムは名曲「Down To You」で幕開け。英国的な気品と幻想性に満ちたオルガンと多声コーラスのイントロ、そこに切り込むシャープなギター・リフと飛翔するムーグ・シンセ!そして、疾走するタイトなリズム隊、絞りだすようにシャウトするエネルギッシュなハイ・トーンのヴォーカル!その他の曲も、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味で畳み掛けるハード・ロックの佳曲ぞろい。英ハード・ファン必聴の名作です。
99年結成のポーランド屈指のプログレ新鋭バンド。最高傑作と言える圧倒的な強度のシンフォニック・ロックを聴かせた前作からわずか1年でリリースされた2014年作10thアルバム。「完璧なメロディを探して」というタイトル通り、アルバム冒頭から伸びやかなハイ・トーンのヴォーカルがアカペラで高らかに歌い上げ、鳥肌もの。間髪いれず、彼らの持ち味である、ピンク・フロイドゆずりのディレイ音による空間的なアンサンブルの中、ギター、続いてサックスがリードを取る展開もスケール大きいです。このタイトル・トラックは、ベートーヴェンやバッハやワーグナーなど偉大なる作曲家へのオマージュであるとともに、偉大なるプログレ大曲、ジェネシス「サパーズ・レディ」やピンク・フロイド「エコーズ」やイエス「危機」へのオマージュとして作られた19分を超える大曲。メランコリックでいてスタイリッシュな彼らならではのプログレッシヴ・ロックを極めた名曲です。ロング・トーンでまるで歌うように優美に奏でられるギターと夢想的なサックスが柔らかにメロディを紡ぎ合うインストあり、ストリングスが艶やかに彩る、愛とともに裏切りを描いた渾身のバラードあり、ピンク・フロイドゆずりの洗練を極めたアンサンブルとともに突き抜けたメロディ・センスで聴き手を壮大な音のストーリーへと導き感動を誘うサウンドは彼らの真骨頂。前作に負けず劣らずの傑作です。
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