2013年12月10日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
MEET THE SONGS 第48回は、TYRANNOSAURUS REXのデビュー作、不思議な浮遊感漂うアシッド・フォークの『MY PEOPLE WERE FAIR AND HAD SKY IN THEIR HAIR… BUT NOW THEY’RE CONTENT TO WEAR STARS ON THEIR BROWS』をピックアップいたします。
70年代にグラム・ロックスターとして活躍したマーク・ボランですが、ミュージシャンとして活動し始めたのは60年代半ば。
ソロで活動していたマーク・ボランは、65年からシングルを3枚リリースしますが全く売れず、マネージャーの勧めで67年にジョンズ・チルドレンというロック・バンドに加わります。
しかしバンド内でうまくいかなかったマークはわずか3ヶ月で脱退。その後バンドを組みますがこれもうまく行かず、ドラムのスティーヴ・ペリグリン・トゥックとアコースティック・デュオのティラノザウルス・レックスを結成します。
ファンタジーの世界を題材にした歌詞、アコギとパーカッションのエキゾチックな演奏にマークの妖艶なヴォーカルのこのデュオは、ヒッピーブームの中で支持を集め、アンダーグラウンドシーンを中心にファンを獲得。
68年4月にリリースしたシングル「デボラ」はチャート34位までのぼり、同年7月には『MY PEOPLE WERE FAIR AND HAD SKY IN THEIR HAIR… BUT NOW THEY’RE CONTENT TO WEAR STARS ON THEIR BROWS』をリリース。
ちなみに長いタイトルですが、邦題は『ティラノザウルス・レックス登場!!』とシンプルに・・・。
BBCラジオの名物DJジョン・ピールはティラノザウルス・レックスを気に入ってたようで、ラジオで特集を組むほどでした。このデビュー作には朗読で参加もしています。
それでは早速、不思議な浮遊感漂うアシッド・フォークをお聴き下さい!シンプルな演奏はグラム・ロック時代とは違う雰囲気ですが、マーク・ボランの妖艶なヴォーカルはやはり魅力的ですね。
「Child Star」
「Strange Orchestras」
最後にDJジョン・ピールの朗読入りの「Frowing Atahuallpa(My Inca Love)」をお聴き下さい!
3枚のアルバムを出した後、69年にドラッグ中毒だったスティーヴ・ペリグリン・トゥックを解雇したマークは、同じくパーカッションのミッキー・フィンを代わりに迎え、栄光の70年代へと突入していきます。
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「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また来週、お会いいたしましょう。
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