二人のオルガン奏者マイク・ハリスン、ゲイリー・ライトを中心に結成されたSPOOKY TOOTH。サイケデリックなファースト、ヘヴィなセカンド、実験音楽とロックの融合を試みたサードなどアルバム毎に異なる個性を見せるロック・グループですが、根っこにあるのはソウルやR&Bなど黒人音楽への深いリスペクトで、その音楽性はTRAFFICに通じるものがありました。ここでは個性豊かな彼らのアルバム群と共にレアな前身グループ、「イギリスのアメリカ」名盤が目白押しのメンバー・ソロ作をまとめてご紹介。意外な広がりを見せるSPOOKY TOOTH人脈は英ロック・ファンの探究心をくすぐります!
VIP'Sが発展、後にSPOOKY TOOTHへと繋がるサイケデリック・ロック・グループ。サイケとR&Bの融合が成されており、パーカッションとオルガンの応酬がアツイ!初期SPOOKY TOOTHを連想させる幻想的なサウンドが魅力。
69年2nd。「BETTER THAN YOU BETTER THAN ME」に続くヘヴィ・サイドの代表曲がこれ。サイケ時代を引きずった1stも素晴らしいが、ソウルフルな持ち味を生かしたヘヴィ・サウンドが聴ける本作こそ、最高傑作でしょう。
74年7th。再評価されないこのアルバム、実は良いです。聴きどころはやはり新加入のマイク・パトゥーのソウルフルなヴォーカルでしょう。ファンキーなハード・ロック・サウンドはパープルの「STORMBRINGER」にも通じる渋みが充満。
71年発表作。ソロ名義ながらJUNKYARD ANGELSというグループがアルバム全編で参加しているのがポイント。荒々しくも隙間を生かしたアンサンブルが展開、米国憧憬が滲みでたブリティッシュ・スワンプの秀作です。
72年発表2ndソロ。SPOOKY TOOTH随一のメロディ・メイカーである彼の才能が全開、ジョージ・ハリスンの助力も効果絶大。アグレッシヴなハモンド・オルガンにSPOOKY TOOTHの名残が感じられます。
ベース奏者の70年ソロ。マイク、ゲイリーの二頭政治であったSPOOKY TOOTHですが、他メンバーのソロも素晴らしい。MIGHTY BABY、BLOSSOM TOES、SPOOKY TOOTHのメンバーがこぞって参加!しかもGARY FARRまで。これは凄い!
ギタリストがバンド休止中に発表した初ソロ作。米国憧憬を感じさせる爽快感溢れるカントリー・ロック作。決して派手なギターではありませんが、穏やかなアンサンブルは英フォーク・ファンにもアピールする音。
スーパーグループFOREIGNER。後期SPOOKY TOOTHを牽引したミック・ジョーンズがオリジナル・メンバーとして参加しています。ゲイリーライトのセンスを受け継いだソウルフルなロック・ナンバーには後期SPOOKY TOOTHの面影が感じ取れます。
66年。SPOOKYTOOTHの原点となる英ビート・グループで、若き日のキース・エマーソンも一時在籍。ソウルフルなヴォーカリスト、マイク・ハリスンを前面に押し出したドスの効いたR&Bナンバー。アルバム未発表グループながらレベルは高い!
元スプーキー・トゥース〜マシューズ・サザン・コンフォートのベーシスト、70年のソロ唯一作。参加メンバーが英ロック・ファン垂涎で、スプーキー・トゥースのゲイリー・ライト、マイク・ケリー、ブロッサム・トウズのケヴィン・ウェストレイク、ブライアン・ゴディング、タイタス・グロウンのメンバーはじめ、ゲイリー・ファー、ゴードン・ジャクソン、ブリン・ヘイワードなど、これはいぶし銀オールスターではないですか!英国の田園風景が広がるフォーキー・ロックを基調としながらもルーズになることはなく、どこか緊張感が漂っているのは参加メンバーのなせるわざ。B級っぽさプンプンの屈折したジャケのセンス通りのあなどれない英ロック最果ての秘宝。
紙ジャケット仕様
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無し、若干スレあり
SPOOKY TOOTHの前身として知られるグループ。67年唯一作。Mike HarrisonによるR&Bが根っこにあるアーシーなヴォーカルは、Steve Winwwodを彷彿とさせる存在感。Luther Grosvenorのブルージーかつスリリングなギター、霧の向こうから音が立ち上がるようなアグレッシヴかつ混沌としたドラム、テープ逆回転などのサイケデリックなエフェクトも印象的。アメリカン・ルーツ・ロックへの憧れとサイケデリックな時代の空気が融合したサウンドは、同時代のTRAFFICやSMALL FACESと同傾向のアプローチ。それほど有名な作品ではありませんが、数ある67年の名作にも引けを取らない逸品。ジャケットにピンと来たら是非!
直輸入盤、歌詞・対訳・解説付き仕様、定価2427+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
スプーキー・トゥースのオリジナルメンバーで、後にモット・ザ・フープルに参加する英ギタリストの71年ソロ1st。スプーキー・トゥースのドラマーMike Kellieが全面参加していています。内容はアーシーなサウンドとハード・ロックが融合した英国ロック。ルーズなロックンロールを聴かせる1曲目「Ride On」にはトラフィックのJim Capaldi、モット・ザ・フープルのMick Ralphsがバック・コーラスで参加。5曲目「Under Open Skies」では、のびやかに駆け回るギターと爽やかなコーラスが気持ち良いサザン・ロック風のサウンドを聴かせます。Luther Grosvenorのヴォーカルがちょっと頼りない感じがありますが、そこも含めて愛すべき英国ロックの作品です。
マイク・ハリスン&ゲイリー・ライトによるツイン・キーボードとルーサー・グロヴナーのスリリングなギターを中心としたソリッドなアンサンブルが魅力の英ハード・ロック・グループ。69年作の2nd。
デジパック仕様、ボーナス・トラック4曲
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
若干汚れあり、軽微なスレあり