ロック・オペラと言えば?
「やっぱりザ・フーの『トミー』にキマリ!」
「いやいや、プリティ・シングス『S.F.ソロウ』の方が先に録音されてたってことを忘れちゃいけないね。」
「それを言ったら、ビートルズ『サージェント・ペパーズ〜』でしょ!」
「いや、あれには統一したストーリーがない。ロック・オペラじゃなくてコンセプト・アルバムだよ。」
「僕は、ムーディー・ブルースの『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』が好きだね...フッフン」
などなど、ロック・ファンにとって話が尽きないコンセプト・アルバム&ロック・オペラ。
あるテーマにもとづいて全体が構成されたものがコンセプト・アルバムで、その中で、よりしっかりとしたストーリーを持ち、アルバム全体を通してキャラクターの悲喜こもごもが描かれたものがロック・オペラ。
『サージェント・ペパーズ』に端を発してコンセプト・アルバムがブームとなり、よりストーリー性を高めたロック・オペラ『トミー』がブレイク。そして、ピンク・フロイドやジェネシスなどプログレ・アーティストを中心に、壮大なストーリーを持つ作品が続々とリリースされました。
ロック史に残る傑作からプログレ〜ちょっとディープなコンセプト作まで、ロック界きってのストーリー・テラー達によるワクワク感いっぱいの名作達をご紹介いたしましょう☆
架空のバンドのショウというテーマで制作されたロック史上に残るコンセプト・アルバムの大傑作。曲間なく流れるようにダイナミックに展開する構成はワクワク感いっぱいで、これぞコンセプト・アルバムの魅力!
ロック・オペラと言えば、やはりこの作品『トミー』。ピート・タウンゼントのストーリーテラー&コンポーザーとしての才能、バンドの演奏力とが最高次元で融合したマジカルな傑作。
『トミー』に先駆けて録音された、ロック史上初のロック・オペラ作品。サイケ〜ハード・ロック前夜の空気感がつまった混沌としたサウンド・メイキングがカッコ良い。
ロック界随一のストーリーテラー、レイ・デイヴィス率いるキンクスによる最高傑作。英国の詩人ディラン・トマス『ミルクの森で』をモチーフにしたコンセプト作。英国の長閑な田園風景とそこに暮らす人々の日常が目に浮かびます。
ロック史上初のフル・オーケストラとの共演盤で、ある男の一日を音楽で描いたコンセプト作品。『Sgt.Peppes〜』と同年にリリースされた作品で、プログレッシヴ・ロックの輝かしい第一歩としても評価される名作。大ヒットしたこの曲を紹介。
スティーヴ・マリオットとロニー・レイン率いる名グループ。『Sgt.Peppers〜』影響下に制作されたコンセプト作。スティーヴのR&B色、ロニーの英国臭を軸に、サイケな色彩に覆われたサウンドはワクワク感たっぷり。
まずは英プログレ5大バンドの中から3作品を紹介。社会との疎外感や人を隔てる壁をテーマにしたコンセプト・アルバム『ザ・ウォール』より。孤高のロック・スター”ピンク”の人生を圧倒的な歌詞表現とサウンドで描ききった傑作!
ピーター・ガブリエル期GENESISの集大成となった傑作。マンハッタンを舞台に繰り広げられる、プエルトリコ人のラエルという男性を主人公にしたコンセプト・アルバム。シアトリカルなヴォーカル、「静」と「動」の対比鮮やかなアンサンブル。これぞジェネシス!
アルマジロと戦車が合体したような架空のキャラクター「タルカス」をコンセプトにした大作。攻撃的なモーグ・シンセ、怒涛の変拍子によるテンションみなぎる英プログレの名作。
英プログレから2作品をピックアップ。まずは、イギリスの叙情派プログレの筆頭格キャメルの代表作『スノー・グース』!ポール・ギャリコの小説「白雁」をモチーフにしたコンセプト作ですね。映像喚起的なサウンドは、ただただファンタスティック!
8歳の天才少年が書いた詩に曲をつけたという設定のコンセプト作で、AB面45分あわせて一曲という大作。実際はイアン・アンダーソン作詞なのですが、少年が表彰されている新聞記事まででっち上げてジャケットにしてしまう徹底ぶりとブラック・ユーモアがたまりませんね☆
変わり種で英フォークから1枚選盤。英国トラッドとロックを見事に融合させた英フォーク・ロックを代表するグループですね。殺人事件の犯人の半生をモチーフにしたコンセプト作がこの『ババコーム・リー』。
ユーロ・ロックも3作品をご紹介。あのヴァンゲリス在籍のギリシアのグループによる、黙示録をテーマとした一大コンセプト作。ロック、ポップ、クラシック、ジャズ、民族音楽が渾然一体となっためくるめくサウンド・スケープは圧巻です!
デヴィッド・アレン率いる仏ジャズ・ロックの名グループ。“海賊ラジオ局のテレパシー放送”という設定の『ラジオ・グノーム・インヴィシブル』シリーズ3部作の完結編!サイケでスペーシーなテイストとスリリングなジャズ・ロック・アンサンブルは、唯一無比!
イタリアのグループ。ビート・バンドからプログレへと飛躍した作品で、マフィアと犯罪をコンセプトにしたトータル・アルバム。イタリアらしい詩情、シアトリカルな曲展開が胸に迫るドラマティックな名作。
北欧はアイスランドのグループ。アイスランドの20世紀のアルバムで5位に選ばれたとか。曲間なく流れるような構成が素晴らしいロック・オペラ。フォーク・ロック、ハード・ロック、ジャズ、クラシックが混然一体となったアンサンブルはかなりの完成度!
アメリカ初のロック・オペラと言われる作品なのに、ほぼ無名。でも、CS&Nばりの豊かなハーモニーと、英キャパビリティ・ブラウンあたりに通じるニッチ・ポップ度がある逸品なのです。
72年作の3rdである本作は、黙示録をテーマとした一大コンセプト作品。ロック、ポップ、クラシック、ジャズ、民族音楽などが渾然一体となっためくるめくサウンド、叙情と狂気を同時に孕んだ圧倒的な表現力は、これぞプログレッシヴ・ロック!VANGELIS率いるAPHRODITE'S CHILDが70年代に世に送り出した一大傑作。
SHM-CD、2枚組、マスター:2003年、定価2400
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
67年作。架空のバンドのショウというコンセプトで制作されたロック史上初のコンセプト・アルバム。ジャケットのイメージ通りのカラフルなサウンドは英国中に広がり、60年代後半を華やかに彩った英サイケ・ポップ・ムーブメントへと発展。ロックが真に芸術へと到達した金字塔。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、09年デジタル・リマスター(ステレオ盤)、内袋付・英語・日本語ブックレット付仕様、定価2800+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
外袋のシールなし、若干圧痕あり
Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの75年3rd。オーケストラ・セクションを迎え、ポール・ギャリコの小説「白雁」をコンセプトに掲げたアルバムであり、全編インストルメンタルによる彼らの代表作の1つです。特にAndrew Latimerによるフルートの優しげな調べが印象的な「ラヤダー」は、澄んだシンフォニック・ロックのお手本として有名であり、同じくフルートを扱いながらもアプローチの全く違うJethro Tullとの比較で論じられています。決して派手さはないものの優しさとロマンに溢れており、肌触りの良いギターやPeter Bardensによるキーボードの音色、リズムセクションの軽快さ、そしてインストルメンタルのハンディを感じさせないメロディーとアレンジの上手さで御伽噺の世界をマイルドに表現しきった名盤です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
若干カビあり
NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成され、ギターレスのトリオという変則的な編成ながらそのハンディを全く感じさせない音楽性でプログレッシブ・ロックの1つのスタイルを築いたイギリスのグループの71年2nd。アルマジロと戦車が合体したような架空のキャラクターである「タルカス」をコンセプトにした大曲を含むその内容は、怒涛の変拍子とテクニカルなバンド・サウンドで迫る彼らの初期の代表作の1つであり、前作同様、非常に屈折したクラシカル・ロックの名盤となっています。また、オルガンやピアノに加えて飛躍的にモーグ・シンセサイザーが存在感を示すようになっており、大きく楽曲に取り入れられているのが特徴と言えるでしょう。
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの74年6th。Peter Gabriel在籍期最後のアルバムとなる本作はマンハッタンを舞台に繰り広げられる、ラエルという男性を主人公にしたコンセプト・アルバムであり、Peter Gabriel期GENESISの集大成となった問題作。前作までのファンタジックなジャケットから一転、ヒプノシスによるジャケットを採用し、それまでの寓話的な幻想性は後退していますが、Peter Gabrielのシアトリカルなボーカルは健在であり、聴く者を文字通り幻惑の世界に誘います。
2枚組、定価3000
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、目立つカビあり
紙ジャケット仕様、2枚組、再プレス盤、解説元から無し、歌詞対訳・ファミリーツリー付き、内袋付仕様、定価3495+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
目立つカビあり
2枚組、DEFINITIVE EDITION REMASTER
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
David Allenを中心に結成され、個性的な浮遊感を持ったサイケデリックなスペース・ロックを確立。メンバーの出入りの多さからその人脈図は幾重にも枝分かれし、ファミリーバンドも多く存在し、プログレッシブ・ロックシーンに留まらず、エレクトロシーンなどにまでその影響を与えるグループの74年作。「Radio Gnome Invisible」と題されたシリーズの第3弾であり、3部作の完結編に位置づけられる本作は、サイケデリック・スペース・ロックバンドとしてのGONGの集大成的な一枚であり、バンドの代表作との評価も高い名盤。特に、執拗な反復の上でDidier Malherbeのサックスが響き、Steve Hillageのサイケデリックなギターが空間を支配する様は圧巻です。
紙ジャケット仕様、20bitデジタル・リマスター、定価2700+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、目立つカビあり
元々はビート・ロックグループとしてその歩みを始めたグループが突如としてプログレッシブな音楽性を押し出した作風へと変貌した71年作。AREAのAres Tavorazzi、LATTE E MIELEのMarcello Dellacasa、のちにIL VOLOで活躍するVince Temperaといったプログレッシブ・ロック人脈を動員したその内容は、マフィアと犯罪をコンセプトにしたトータル・アルバムとなっており、大曲2曲構成でスケールの大きなプログレッシブ・ロックを聴かせています。音楽的にはフォーキーで叙情的且つ、彼らの原点を感じさせるポップな聴きやすさのあるメロディーを用いてオルガンやピアノ、メロトロンが響くイタリアン・ロックという趣。またそのコンセプト性もあってか非常にストーリーを持って展開する演劇的な側面も伺えるなど、イタリアン・ロックの奥深さに触れる1枚となっています。
定価2427+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
目立つケースツメ跡あり、ケースにスレあり
68年に「日曜日の印象」でデビュー、イギリスのプログレッシブ・ロックシーンを代表するバンドであり、デビュー当初から独自のポジションを築き異彩を放っていたグループ。首謀者Ian AndersonのフルートはCAMELのそれとは全く方向性の違うエネルギッシュなものであり、バンドの代名詞となっています。本作は彼らの代表作と名高い72年作。8歳の天才詩人「ジェラルド」の社会風刺詩を用いてバンドが曲を作り上げたという架空のコンセプトのもと、ジャケットアートまでコンセプチュアルに作られ、大曲1曲のみで構成されたトータル・アルバムの傑作です。全米1位に輝き、世界的な成功を収めたブリティッシュ・ロック史に残る名盤。
93年国内初CD化規格、定価2233+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、目立つカビあり、側面部に色褪せあり
ブルース・ロックに根ざした音楽性を持ちサイケデリック・ロックからその歩みを始め、全盛期にはRoger Watersの哲学的な歌詞と完璧なまでのコンセプト性で数々の伝説を作り上げた、世界を代表するロックグループの79年作。「Dark Side Of The Moon」と並んで彼らの代表作と評される本作は、社会との疎外感や人を隔てる壁をテーマにした傑作であり、トータルコンセプト・アルバムの代表例として必ず紹介される1枚。Roger Watersの人格が如実に楽曲に反映されており、主人公ピンクの幼少から、ロック・スターへとその姿を変え、なおも疎外感に苛まれるというシリアスなメンタリティーを、圧倒的な描写で表現しきっています。世界で最も売れた2枚組アルバムという大記録も打ち立てた、英国ロックの金字塔です。
88年規格、ピンク帯(税表記あり)、2枚組、定価4511
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無
2枚組、デジタル・リマスター、定価2980
盤質: | 未開封
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
若干トレーに黄ばみあり
James Guthrieによる新規デジタル・リマスター、Storm Thorgersonがブックレットを監修した2011年リイシュー、ペーパーケース仕様、2枚組
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
2枚組
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
若干カビあり
69年5月にリリースされた、彼らの通算5作目、初の2枚組コンセプト・アルバム。リーダーであるPete Townshendの幼少期の辛い記憶をインスピレーションの源泉としたこの大作は、不倫した父親を母親に殺され、ショックで盲目になってしまったTOMMY少年が主人公。PETE自身、今まで全く知識のなかったオペラを勉強して、その構成を学んだというこの作品は、ロックンロール、資源の開発問題、宗教団体、ドラッグ問題、子供への虐待、セックスと言った今日の社会でもより一層深刻化しているテーマを取り扱っており、「一個人の体験が大きな精神的意味を持ち得る」「目醒めたもの」を制作したいというPETEの強い意思が感じられる作品となっています。「個の魂の救済」を根幹に据えた、歴史的傑作です。
定価1680
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
帯にテープ貼り付け・テープに黄ばみあり
2枚組、シール帯、89年規格、定価5290+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
1枚は盤に傷あり
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
アイスランドのグループ。70年作の2nd「Undir Ahrifum」と71年作の3rd「Lifun」とをカップリングした2in1CD。1stから女性Voが脱け、フラワー・ムーヴメント的な要素は無くなり、ハードさがグッと増しました。哀愁のメロディーと重厚なハモンドをフューチャーしたメロディアスな大曲「Feel Me」が聴き所。3rdアルバムは、曲間が無く流れるようなロック・オペラ。フォーク・ロック、ハード・ロック、ジャズ、クラシックが混然一体となったアンサンブルはかなりの完成度。彼らの最高傑作。
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