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MEET THE SONGS 第28回 ALEXANDER SPENCE の『OAR』

今日のMEET THE SONGSは、ジェファーソン・エアプレイン、モビー・グレイプを渡り歩くも、ドラッグにより精神を病んでしまい音楽業界から姿を消したという経歴から、「米国のシド・バレット」といわれるALEXANDER SPENCE のソロ作『OAR』をピックアップ!

アレキサンダー・スペンスは、ごく初期のクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスにギタリストとして在籍していましたが、ジェファーソン・エアプレインのマーティ・バリンに声をかけられてジェファーソン・エアプレインに加わります。なぜかドラムをやることになり、1st「JEFFERSON AIRPLANE TAKE OFF」収録に参加しますが、やはりギターがやりたかったスペンスはアルバムのリリースを待たずに脱退。

その後スペンスはモビー・グレープを結成し、67年に『MOBY GRAPE』でコロンビアからデビューします。ロックにブルース、フォーク、カントリーなどを取り込んだ高い音楽性は、影響を受けたミュージシャンも多く、音楽関係者には高い評価を受けますが商業的には失敗。
バンドは次の作品を収録するのためNYに滞在します。ところがドラッグ癖がひどくなったスペンスは、斧でメンバーを襲おうとするという事件を起こします。ついには精神病院に入れられ、半年過ごした後にナッシュビルでひっそりとソロアルバム『OAR(オール)』を制作し、69年にリリース。

楽器を全て一人でこなしたというシンプルな音は孤独感を際立たせ、ドラッグで心ここにあらずのつぶやく様なヴォーカルが虚ろな雰囲気を出していますが、楽曲は繊細で牧歌的。この世と完全に断絶してしまったような危うい穏やかさを感じさせる作品です。

その後もスペンスは精神的な病やドラッグ、アルコールの問題から音楽活動には戻れずに本作がソロ唯一作となってしまいますが、彼を慕うミュージシャンは多く、ロバート・プラント、トム・ウェイツ、ベックらが参加したトリビュート・アルバム『MORE OAR』が99年にリリースされています。
残念なことに、トリビュート・アルバムのリリース数週間前にスペンサーは肺がんで亡くなってしまいました。

それでは、儚げなヴォーカルの幽玄なアシッド・フォーク「Littele Hands」をお聴きください。トリビュート・アルバムではロバート・プラントがカヴァーしています。

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こちらはカントリー調のメロディが美しい「Dixie Peach Promenade」。

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最後にスペンス作の曲をもう1曲どうぞ!シスコ・サイケの名盤、ジェファーソン・エアプレインの『SURREALISTIC PILLOW』収録の「My Best Friend」。

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いかかでしたか?

「MEET THE SONSG」は、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また、お会いいたしましょう。

JEFFERSON AIRPLANEの在庫

  • JEFFERSON AIRPLANE / CROWN OF CREATION

    シスコ・サイケの代表バンド、68年4th

  • JEFFERSON AIRPLANE / BLESS ITS POINTED LITTLE HEAD

    シスコ・サイケ代表格、69年の傑作ライヴ盤!

    サンフランシスコ出身、米西海岸サイケデリック・ムーヴメントを代表するグループ。バンドとして脂の乗り切った68年に伝説のフィルモア・イースト/ウェストで録音され、69年にリリースされたライヴ・アルバム。ポール・カントナーのエッジの立った痺れるリズム・ギター、ヨーマ・カウコーネンの自在に飛翔するようなギター、貫禄のグレース・スリックのヴォーカル!スタジオ盤以上に熱気ムンムンの名作。

    • BVCM37629

      廃盤希少、紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック3曲、インサート・内袋付仕様、定価2000+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      紙ジャケに小さい汚れあり

  • JEFFERSON AIRPLANE / VOLUNTEERS

    ベトナム戦争の泥沼化等の厳しい社会情勢を反映した政治的メッセージ性の強い作品、彼らの60年代最後のアルバムとなった69年作

    60年代後期、アメリカはサンフランシスコを拠点として、その華やかな花粉を世界中に撒き散らしたフラワー・サイケデリック・ムーヴメント。その渦中にあってシーンを牽引した中心的存在だったのが、彼らJEFFERSON AIRPLANE。今作品では、以前からの抽象的な概念としての「LOVE & PIECE」に終止しない、ベトナム戦争の泥沼化等の厳しい社会情勢を反映した、政治的メッセージの強い作品となった、彼らの60年代最後のアルバムです。「私達はアメリカの志願兵だ」と革命を唱える「HEY FREDRICK」でピアノを弾いているのは、Nicky Hopkins。「THE FARM」でスティール・ギターを弾くのは Jerry Garcia。「Turn My Life Down」でオルガンを弾くのは、Steven Stills。「Wooden Ships」はDavid Crosby、Steve Sills等との共作といった具合に、サウンド面においても非常に多面的な主張で溢れています。 この後、彼らもウッドストック・フェスティバルへと参加しました。

  • JEFFERSON AIRPLANE / LONG JOHN SILVER

    事実上のラスト・アルバムとなった72年作

  • JEFFERSON AIRPLANE / FLIGHT LOG

    ホット・ツナや各メンバーのソロ/ユニットも含む、21曲収録ベスト

  • JEFFERSON AIRPLANE / JEFFERSON AIRPLANE

    16曲入り編集盤

  • JEFFERSON AIRPLANE / LOVES YOU

    未発表ライヴ音源/オルタネイト・ミックスなどを中心に収録したBOXセット、全50曲

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『レコード・コレクターズ2002年7月号〜特集・サイケデリックの狂乱〜』掲載作品の在庫

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